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さえずり(短編集)

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2000文字前後のショートショートを集めた短編集です。 現代ドラマ、恋愛、ホラー、SF、ファンタジーなど、様々なジャンルを収めています。 不定期更新です。
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記事一覧

さえずり(短編集)第1話

屋上の狙撃手  教室を抜け出して学校の屋上に出た。強い風がスカートを巻き上げ、乱れる髪を…

鳥尾巻
5か月前
5

さえずり(短編集)第2話

残り火(恋愛)  3月の肌寒く凍えた朝に虚ろな気分で毛布を手繰り寄せた。厚い遮光カーテン…

鳥尾巻
5か月前
4

さえずり(短編集)第3話

画鋲(ホラー)  夜ごと眠りに就いて短い死を迎え、朝の光に生を取り戻す。ひとときの眠りは…

鳥尾巻
5か月前
6

さえずり(短編集)第4話

見える言葉(童話)  そいつはボクのことを見てわらった。  花粉症がひどくて、ゴーグルみ…

鳥尾巻
5か月前
6

さえずり(短編集)第5話

孤月(伝奇) 孤月。 銀の光芒揺らめく紺青の川面に一葉の小舟。 暮方。 凪の水面に舳先の裂…

鳥尾巻
5か月前
4

さえずり(短編集)第6話

Mother(SF)  銀色の宙船Noahが大気圏に突入する。私達人類は安住の星を求め長い旅をしてき…

鳥尾巻
5か月前
3

さえずり(短編集)第7話

HAPPY BIRTHDAY(現代ファンタジー)  遠くなる過去に馬鹿げた願いを抱く。  明るく振る舞っても心が疲れ切って、擦り切れていて、もうどうしようもない。    玄関を開け、黒いジャケットを脱いでネクタイを外しシャツと一緒に投げ捨て、ズボンのベルトに手をかける。狭いアパートの廊下に点々と服の道ができていくが、どうせ誰も咎める者はいない一人暮らしだ。  シャワーを浴び濡れた体をおざなりに拭いて、パジャマを着る気力もないままベッドの上で膝を抱えた。  暗い部屋で昼間彼

さえずり(短編集)第8話

かたつむり(恋愛)  ドアが閉じた。軋みの音すら立てず滑らかに。こうあるべきと決まってい…

鳥尾巻
5か月前
3

さえずり(短編集)第9話

Garden(SF)  おれは今日も穴を掘る。おれはあんまり頭がよくない。でも博士たちはいつもお…

鳥尾巻
5か月前
4

さえずり(短編集)第10話

反転する世界(ファンタジー)  コーティングされた世界を生きるボクたちは、耳触りの良い言…

鳥尾巻
5か月前
3