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AERA「大学入試改革2020」特集を読む

AERA、たまに気になる特集をしていてつい買っちゃうんですよね。ということで、大見出しごとに気づいたことなどを…

早稲田「慶應と真逆」の選択

目次ではこの表記なんですけど、本文では「早稲田と慶應『真逆』の選択」でした…単純ミスなのかどうなのか。ほぼ早稲田メインで比較記事ではない点からいうと、目次の表記が正しいんでしょうね…。それはさておき、意欲と野心あふれる早稲田の改革に、関係者の視線は少々冷ややかなようで。副総長の言葉「受験生は、偏差値に踊らされず、教育内容を見て進路を決めてほしい」は受験生に届くか…?

英語の民間試験 使う大学・使わない大学

民間試験の利用可否、大学ごとにパシッと方針が分かれていて、大学のカラーが垣間見えて面白いと思っています。ただ、民間試験導入を「アジア最低レベルの英語力しか身につかない日本の英語教育の転換を図る絶好の機会」と評価する大学教授のコメントには違和感…高校生が民間試験でハイスコアを得るべく血眼になること=英語教育の改善ってこと…?

大学入試改革は20年度と24年度の2段階

19年度初め…共通テスト要項を公表/ねらいや実施方法を公表
23年度初め…新指導要領対応共通テスト概要の公表

↑このスケジュール感を覚えておく。よく聞かれるけど、プレテスト、もう無いんだよね…。そして24年度実施の新学習指導要領下の共通テスト、英語は本当に民間試験に一本化されるんだろうか…

共通テスト攻略には「読む習慣」と「大づかみ力」

いつも思うのが、プレテストの1回目と2回目の位置づけ。1回目を改良・軌道修正した2回目こそが本番に近いのか、それとも1回目と2回目それぞれ、本番に通じるものがあるのか…
国語の問題については個人的にいささか引っかかるものの、記事では概ね好意的に捉えられているようなプレテスト。今からできる共通テスト対策として、最後の有識者コメントが興味深く。

「まず、字を読むこと。そして字を書くことです。新聞などを読んで、自分の考えを自分の言葉で表してみる。(中略)効率が悪いと思うかもしれませんが、結論よりも途中経過を大事にする学びが生きてくるでしょう」

…肝に銘じます(企画立案的な意味で)

あと、ウン十万人が受ける共通テスト(民間試験含む)に注目が集まるのは仕方ないけど、各大学の個別選抜の行方もそれと同じくらい、というか配点的な意味では共通テスト以上に注目すべきではないでしょうか…変わるにせよ、変わらないにせよ。

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