「原因があるのと責任があるのは全然違う」っていうのを具体例を挙げて説明するね。

https://twitter.com/nalumi_azamino/status/992391800890449926
 ↑連ドラの感想として垂れ流したこのツイートにちょこっと反応があったので、それに関連して、前々から思っていることを書きます。
「原因がある」のと「責任がある」のは全然違う、という話です。

 小学校の頃、同級生の女子二人組に嫌がらせされてまして。
 おとなしい学校だったので、直接的暴力とか所持品壊されたりとかはしなかったんですが、「内容は聞こえないけど何か悪口言ってるのは分かる」距離でひそひそこそこそ笑われたりとか、詳細は面白くないんで省略しますが、まあこまごまと。
 で、中学校(地域の公立校なのでメンバーほぼそのまま持ち上がり)に上がったら、その女子二人のうち一人(Sさんとする)が、引っ越しだか何だかで別の学校になったんです。そして残った一人、Yさんと私が同じ委員会に所属し、仕事フォローしてあげたりもした中で、委員会活動の帰りなんかに、分かれ道まで一緒に帰ったりすることもあるようになったんです。
 そんな二人の帰り道のある時、ふと思い出して、聞いてみたんです。
「小学校の時、Sさんと二人で、私の悪口言ってたよね。あれ何を言ってたの?」って。
 Yさん「えっ」って言って固まったんですけど、その時の私はとにかく理由が知りたくて「もうSさんもいないし、今更怒ったりしないから、単純に気になるから知りたいだけだから、教えて」と迫ったら、ものすごく言いづらそうな顔で
「大人しそうだったのと、あと、アトピーがあって、言いやすかったから」



 はい、ということで、「原因があるのと責任があるのは全然違う」というお話でした! 
 ↑って締めてしまいたいくらいですね。
 だって、馬鹿のすることってこの程度なんですよ。つきあってられないじゃないですか。
 そりゃあ何らかの原因というか、言いがかりを付けるためのとっかかりはあるんでしょうよ。「勉強が苦手」「運動が苦手」「顔立ちが特徴的(どちら方向にでも)」「家の経済状況が極端(どちら方向にでも)」その他諸々。でも、それのいずれも「だからいじめてもいい」とは絶対にならない。
 セクハラの類もそうだよね。露出が多い服を着ていたとか、夜道だったとか単独行動だったとか、それは狙われる「原因」の一つではあるのかもしれないけど、そこに「責任」は一切発生しないんだってば。
 「馬鹿に絡まれないために可能な範囲で『原因』になりやすい要素を持たないように気を配った方が無難かもね」というのは、まっとうな人間が穏便に暮らすために面倒を排除する生活の知恵として推奨しますが、それと「注意を怠ったお前が悪い」は、言ってることが全然違う。

 これが理解できない人間が結構多いってことが理解できないです。こんなの当たり前じゃない?

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