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会陰マッサージはいつから始める?

出産を経験した人の多くが経験している会陰切開。
「会陰を切るなんて痛そう」
「会陰切開をしないで済む方法はあるの?」
など、とくに初めての妊娠出産だと会陰切開に関して不安があると思います。
会陰を柔らかくすることで出産時に裂けるのを防ぐためには、会陰マッサージがおすすめ。
ここでは会陰マッサージについて詳しくご紹介します。


1.会陰マッサージとは?

会陰マッサージとは、会陰の伸びをよくするために行うマッサージのことです。
会陰が硬いと、お産のときに会陰が裂ける「会陰裂傷」になってしまうリスクがありますが、裂ける前に切ってしまうのが「会陰切開」です。
会陰マッサージをすることで会陰が柔らかくなり、会陰裂傷や会陰裂傷を防ぐ効果が期待できるのです。
ただし、会陰マッサージをしても会陰切開をすることもあります。
自分の体をよく知るためのひとつの方法として、会陰マッサージを取り入れてみてくださいね。


2.いつから始めたらいいの?

「会陰マッサージはいつから始めればいいかわからない」
という人もいるかもしれませんね。
早く始めればより柔らかくなると思われがちですが、会陰マッサージは早ければ良いというわけではありません。
多くの産院では臨月に入ってからと指導されることもありますが、臨月に入るといつ生まれてくるかわかりませんよね。
なので、もう少し早い時期、妊娠8ヶ月ころから少しずつ会陰マッサージをするのがおすすめです。
お腹の張りが気になる場合は、妊娠9ヶ月ころから始めても遅くはありません。


3.どうやってするの?

会陰マッサージなんて妊娠前にはやったことがない、という人がほとんど。
やり方以前に、どこをどうやってやるのか、道具は必要なのかなど、わからないことだらけですよね。
ここでは会陰マッサージのやり方を見ていきましょう。

まずはオイルを用意

会陰マッサージをする際には、オイルを使って行うのが一般的。
どんなオイルでも良いというわけではなく、純度の高い高品質のオイルを用意しましょう。
・カレンデュラオイル
・ホホバオイル
・セサミオイル
・ココナッツオイル
などがおすすめです。
また
・ベビーオイル
・馬油
なども利用可能ですが、ベビーオイルを使う場合は天然成分100%のものを選ぶと安心です。
肌が弱い方や初めて使うオイルは、腕の内側に少し塗ってパッチテストをされる方がいいですね。皮膚が赤くなるようでしたら、そのオイルを使うのは控えましょう。

お風呂あがりに行うのがおすすめ

会陰マッサージはお風呂あがりに行うのがマスト。
お風呂あがりは手も体も清潔ですし、体が温まっているので皮膚の伸びも良いのです。
初めての会陰マッサージに抵抗感がある人は、浴室で行っても良いですよ。

会陰マッサージは2ステップでOK

難しいイメージのある会陰マッサージですが、たった2つのステップでOK。
まずは手にオイルをつけ、会陰に沿って「U」の字を書くようにゆっくりと撫でます。
そのあと、親指の第一関節までを会陰に入れ、会陰の下半分を押し広げるようにマッサージしましょう。
少しずつ押し広げるイメージで行います。

保湿もしっかり

「これであっているのかな?」
と不安になってしまいますが、迷ったときは最後にオイルで保湿をしっかりすれば問題ありません。
コットンにオイルを含ませ、優しく撫でるだけで保湿は完了。
べたつきが気になるときは、ティッシュで軽くオフしておくと安心です。

4.マッサージの注意点

会陰マッサージをするときは、いくつか注意してほしいことがあります。
どのようなことに気を付ければいいのか、ここでは会陰マッサージの注意点についてご紹介します。

爪は短く切っておく

会陰マッサージをするときは、爪を短く切っておくことが大切です。
爪が長いと不衛生というだけでなく、爪によって会陰周辺を傷つけてしまうかもしれません。
また、爪が短くてもとがっていたりガタガタしていたりするのも、肌当たりが悪く傷が付いてしまいます。
爪切りで短くカットしたあと、やすりなどでなめらかに整えておくと安心です。

お腹が張ったら中断を

会陰マッサージが直接お腹の張りに影響を与えることはほとんどありません。
しかし、大きなお腹を抱えて会陰マッサージをするのは、体勢的にちょっと辛いと感じることもあるでしょう。
慣れない会陰マッサージで無理をして、お腹が張ってしまうことも珍しくありません。
お腹が張ってきたり気分が悪くなったりしたら、すぐに会陰マッサージを中断して体を休めましょう。
また会陰マッサージは、毎日必ずやらなければいけないものでもありません。
自分のペースで取り組んでみてくださいね。

5.まとめ

会陰マッサージは慣れるまでは抵抗があると感じる人も少なくありません。
会陰マッサージをしても切開が必要になることもありますが、会陰が柔らかいことでお産がスムーズに進むこともあります。
赤ちゃんを迎える準備のひとつとして、会陰マッサージを取り入れてみましょう。

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