妊娠して物忘れがひどくなる？原因と対策4つ
妊娠すると物忘れがひどくなる、という経験をした人は少なくありません。
「やろうと思っていたのにすっかり忘れていた」
「何をしようと思ったのか思い出せない」
「何をしにここに来たんだっけ」
など、物忘れの程度は人それぞれ。
ちょっとした物忘れとはいえ、大切なことを忘れていたらどうしよう、
と不安を感じる人もいるでしょう。
そこで今回は、妊娠中に物忘れがひどくなる原因と、対策法についてご紹介します。
1.妊娠中に物忘れがひどくなる原因
妊娠してから何かと忘れっぽくなってしまい、
「こんなに物忘れがひどくなるのは自分だけなのかな」
と不安になってしまう妊婦さんもいるでしょう。
しかしこの物忘れは、多くの妊婦さんが経験するマイナートラブルのひとつ。
ではなぜ妊娠すると物忘れがひどくなるのでしょう
ここでは妊娠で物忘れがひどくなる原因について見ていきましょう。
①ホルモンバランスが影響している
妊娠すると、妊娠前とは心も体も大きな変化が起こります。
そのひとつがホルモンバランスです。
妊娠をきっかけに、エストロゲンとプロゲステロンという女性ホルモンのバランスが大きく変動します。
妊娠前は、月経周期に合わせてホルモンバランスが変動しますが、妊娠を継続させるために、女性ホルモンを多く分泌し続けるのです。
ホルモンバランスが変化することで、自律神経にも大きな影響を与えます。
その結果、集中力が散漫になり、物忘れをしてしまうということも。
②睡眠不足
妊娠中は何かと体と心のマイナートラブルが起こりがち。
睡眠不足は判断力を鈍らせる大きな原因となるため、物忘れや記憶力の低下にもつながっていると考えられます。
妊娠初期はつわりに苦しみ、妊娠中期には変化するボディラインに悩みます。
妊娠や出産への不安により、睡眠不足になる人も少なくありません。
また妊娠後期には大きくなったお腹に圧迫され、眠りが浅くなることも。
妊娠中は、初期から出産間近まで、睡眠不足に悩まされる人も多いようです。
③脳の変化
アメリカの研究結果に、
「出産の前後には、脳が5％ほど委縮する」
というものがあり、これを「マミーブレイン」と呼んでいます。
脳が委縮することで、記憶力や判断力が低下すると考えられており、物忘れがひどいと感じてしまうのです。
その昔、日本では「産後ボケ」などといわれることもあり、以前から産前産後の物忘れがいわれていたんですね。
脳の萎縮は一時的なもので、産後少しずつ回復します。
回復までの日数は個人差がありますが、一般的には産後半年から1年で、妊娠前の状態に戻るといわれています。
2.物忘れの対策方法
妊娠中の物忘れは、ホルモンバランスなどどうにもならないことが原因である可能性も高いです。
仕方のないことだとわかっていても、できれば物忘れを改善したい、と思う人が多いのではないでしょうか。
ここでは妊娠中の物忘れの対策法について見ていきましょう。
①栄養バランスの良い食事を摂る
物忘れ対策としてすぐに取り組めるのが、食事です。
さまざまな栄養をバランスよく摂れる食事を心がけましょう。
脳の機能に役立つ栄養素としては、ビタミンB群が有効です。
豆類や緑黄色野菜、鶏肉やレバー、アサリなどの貝類に多く含まれています。
さまざまな食材から、ビタミンB群を摂取するのがおすすめです。
②休めるときはこまめに休む
睡眠不足も物忘れの原因ですから、やはり寝るのが一番。
とはいえ、思うように眠れないから困っている、という人も多いでしょう。
そんなときは、無理に眠る必要はありません。
休めるときにちょっと横になり、目を閉じてリラックスするだけでOK。
休めるときにこまめに休む習慣をつけるといいですよ。
③メモを取る習慣をつける
もし忘れてしまっても、リカバーできることもたくさんありますが、なかには絶対に忘れてはいけない、ということもあるでしょう。
妊娠中はそれすらも忘れてしまうリスクがあるため、妊娠がわかったらいろいろなことをメモする習慣をつけるのがおすすめです。
スマホでもいいですが、メモは目つくところに置くことで、より忘れにくくなりますよ。
④妊娠中は物忘れがひどくなる、と自覚を持つ
妊娠中は物忘れがひどくなる、と始めから割り切るのもひとつの手。
パートナーにも、
「妊娠中は忘れっぽくなるから、フォローお願いね」
と言っておくといいでしょう。
「忘れっぽくなっているから、確認をしっかりしよう」
と自覚することも大切です。
3.まとめ
妊娠中の物忘れは、ホルモンバランスや脳の萎縮など、自分の意思ではどうにもならないことが原因であるケースもあります。
一時的なことと割り切り、忘れないように自分なりの対策をとって、妊娠中の物忘れと付き合っていけるといいですね。
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