見出し画像

「編み物とワインと 」 2023 2年ぶりに編み物をはじめたら...あの子も編み物をはじめた

柚子がたわわに実り、吹く風に指先が冷たくなる季節がやってきました。

肩を凝らし目をしょぼしょぼさせながらも、ワインを飲みながらゆるりゆるり、編み物に没頭していたのはもう2年前のこと。

やり尽くしたのか満足してしまったのか、1年前は編み物をしようという気持ちにならず、編み棒すら1度も触りませんでした。


急に冬が来ちゃったもんだから MomoDa の冷たくなった小さな手を握り、寒さで赤く染まったほっぺを見ていると…「久しぶりに編もうかしら」という気持ちが湧いてきまして。


感覚を取り戻す

久しぶりに広げた編み物の本。もう編み目の記号の意味が分からない。手にとってみた編み針の持ち方すら危うい感じ。

これは…リハビリが必要だ。(笑)

ほんとはすぐにでもニット帽を編みたい。でもまずリハビリ。小さく簡単なまっすぐ編み手袋を編んでみよう。

そう MomoDa に話すと、ニット帽も手袋も現在ご寵愛のくまのぽぽを編み込んで欲しいとオーダーが。

くま…ぽぽ…

ぽぽ1歳 写真右

描いてみた。ニット帽と手袋用2サイズのぽぽの設計図を。

当のぽぽ。ワタシからすると、ボサボサだし触りすぎて毛はモゲモゲだし、無表情だし(笑)、なんということのないくまなのですが(笑)。眠るときも食事のときもお出かけのときも、ずーーっと一緒で MomoDa には可愛くて可愛いくて仕方のないぽぽのようで。

これ…編んだの本当にかぶってくれるのかな?(笑)

来春には小学生になる MomoDa はくまの帽子とか本当にかぶっってくれるのか…と頭をよぎりましたが、編んでみましょう。

作り目も編み目記号も、本を何度も確認しつつ編んでみると、なんとな〜く指が思いだしてくれて、小さな右手手袋はすぐに編みあがった。

ほっ❤︎


「やってみたいなぁ❤︎」

編み目と同じように刺繍をしていき、ぽぽの縁取りは無事完成。

中も色をつけていく。

「ぽぽっぽいよ❤︎」と喜んで側を離れない MomoDa がなんどもなんども囁くように言ってくること、聞こえているけど聞こえていないようなふりをした。

やってみたいなぁ❤︎

編み物をやってみたいと訴えてくる。わかるよ〜わかる。やってみたいよね。と思いながらもワタシは今手袋が編みたい。

イチから教えるとなると…ワタシたちには相当の時間の余裕と心の余裕、そして忍耐力とが必要で、その過程を思い浮かべると…すぐにお返事できずにいました。

そうこうしながら左手手袋もすぐに編みあがり ぽぽ大好き の気持ちを込めてこちらはハートにして欲しいと。

細かなオーダーに応えつつ…「やってみたいの気持ちで盛り上がってる時に編み物やらせてあげたいなぁ。」「でもニット帽早く編みたいなぁ。」とか考えながら、ワインでも飲もうかしらね〜、と思う余裕も出てきたりして。

サイドを綴じる前の手袋
❤︎

左手だけ先に完成♫

やってみよう❤︎

難しくてうまく出来ないと泣いちゃうことも、途中で嫌になるかもしれないことも、色々想像はつきますが、次のお休みの日に編み物しようねとお約束。

ちょうど1年8ヶ月前…かぎ針編みの原理で指で編んでいく *ゆび編み* を経験済みの MomoDa 。

ゆび編みのマフラー
ばあばちゃんへのプレゼント

コレができれば、スッと覚えられるかもしれない。そう思いかぎ針編みから伝授することに決めた。

前の晩からワクワクワクワク、早くやりたい早くやりたいと言って、一緒に選びに行った毛糸と編み針をテーブルに並べてもう準備はできている。

その日が来た。泣いた。

専用のピンクの可愛い編み針と太い毛糸を準備していたのですが…

先端にボリュームのあるコレは編み目を拾うのには適していないようで…良かれと思って太いのを選んだのが裏目に出た。残念。

やむなくワタシのかぎ針で編み始めるも

細めのかぎ針には細めの毛糸を合わせることとなってしまい、まだ不慣れな指先には細かな動きすぎて…

泣いちゃった。笑

左手の指に毛糸をかけていく複雑さ、毛糸を掴む際の力の入れ加減抜き加減、どれも難しくてうまくできなくて、珍しく泣いちゃいました。

一旦中止。またやりたいと言ってくるのを待つことにしました。


またやりたい。はすぐに訪れました。その日の晩「もう一回教えて欲しいの」と。もうすぐお布団に入ろうかという時間でしたが次の日も休日ノープラン。

よしやってみよう❤︎

そして笑った

ピンクのかぎ針。ワタシのかぎ針。そして新たに譲り受けたばあばちゃんのかぎ針。50年くらい前のものかもしれないと言う、このばあばちゃんのかぎ針がHITしたのです。

暇さえあれば編んでいたという使い込んだ竹製のかぎ針は、するすると滑らかに毛糸を送ってくれ、引っ掛けた毛糸を逃さない。こなれた細かな動きをしてくれて MomoDa の小さな手にもフィット。

数時間前、上手にできないと泣いていた子が、1時間かけて完成させた作品を目の前にニコニコ満足げな顔をしています。


生まれて初めてのかぎ針編み作品がコチラ

ぽぽのお洋服

小さな四角をふたつ編んでつなぎ合わせ、ワンピースに。

うしろ

大変よく頑張りました。

はい。寝よか。(笑)


泣きはしたものの、気持ちを立て直しまたやりたいと最後まで根気強くできた。「やってみたい❤︎ やってみよう❤︎」の連携もうまくとれたと思う。

なにより、嬉しそうなのが嬉しい。

次はぽぽのお布団を編むんだと、もう編み始めている MomoDa です。


初めて編めた記念、編みあがるまで静かに見守れた記念に、ワイン頂いていいかしら❤︎しっとりと静かに酔っぱらいたい❤︎

シリーズやってみよう vol.26


2年前の編み物の日々↓

今もかぶってくれてる2年前のニット帽↓


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?