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Vリーグ女子決勝を観に行く

1月26日、バレーボールのVリーグ女子の決勝を観に行った。なぜ観に行ったのかと言われるとスケジュールがちょうど合ったとか、せっかくの決勝だからとか、そんなに深い理由はない。ちなみに、僕のバレーボール知識は基本的なルールやポジションとかは知っているくらいのレベルだ。Vリーグもチーム名とかどこが強いとかは新聞とかで結果を見るのである程度は知ってる。ただVリーグの試合自体はたまにGAORA SPORTSで観たりする程度で本格的に観てるわけじゃない。代表戦もほとんど観ていないので選手に関しては正直そんなに知らない。この日出ていた選手で知っていたのは岡山シーガルズの宮下遥選手だけだった。

会場は代々木第一体育館。JR原宿駅から徒歩5分ほどと駅から近いのですごく行きやすい。難点を挙げるとすれば駅を離れてしまうとコンビニが本当に無いので、食べ物・飲み物を持ち込みたい場合は気を付けないといけないこと。遠くないので戻れるといえば戻れるけど、歩道橋の上り下りもあったりしてちょっとめんどくさい。

この日は決勝の前に3位決定戦が12時から行われることになっていたので、11時過ぎに会場入りをした(本当はもっと早く着きたかったけど、出遅れとか電車のミスがあって遅れた)。自由席でどの程度席が埋まるのか分からなくてちょっと不安だったけど、悪くない場所を取ることができた。コートとの距離は割と近く、勾配もあって前の人が視界を遮らない。座席そのものや足元も比較的広めだったので結構良かった。

まずは3位決定戦のデンソーエアリービーズ‐埼玉上尾メディックス。個人的には埼玉在住ということもあって気持ち上尾寄りで試合を観ていた。試合内容としては競ったりしつつも最後は上尾が押し切る形になり、3‐0で埼玉上尾メディックスが勝利。カンファレンス4位と苦しみながら最後は第3位でシーズンを終えた。その後表彰式を見届けて昼食を食べるために一度外に出ようと出口に向かう途中、埼玉上尾メディックスのマスコットであるメディーアとクスクスがいたので写真を撮らせてもらった。上尾はそんなに遠くないのでまた会いに行きたいですね。

昼食を終えて3時頃に戻るとちょうどレギュラーシーズンの表彰式が始まるところだった。ここからは試合開始までの間に、公式テーマソングを歌ってるシクラメンのライブとか決勝に出る両チームの応援合戦とかいろいろなイベントをやっていた。決勝の演出はやっぱり3位決定戦よりも豪華だった。選手入場の時も選手紹介前に両チームの煽りブイを入れたり全体的にスペシャル感が出てた。

決勝はJTマーヴェラス‐岡山シーガルズ。試合の結果はJTが1セット取った後、岡山が2セット連取でリーチをかける。しかしJTも食い下がり第4セットを取ってフルセットに持ち込むと、前のセットの勢いのままJTが第5セットも取って、JTマーヴェラスが9シーズンぶりのリーグチャンピオンとなった。岡山シーガルズは王手をかけながらあと一歩のところで初優勝を逃した。

試合内容で印象に残ってることだと、両チームともボールを拾う能力が高かった。とにかく拾いまくる。煽りブイでも両チームとも粘り強く拾うと言及されてたけど、想像以上に凄かった。やっぱり最後に残った2チームというだけあって本当にレベルが高かった。ただそんな中でも抜けていたのが東レの10番ドルーズ選手。スパイクとか見てもちょっと桁が違う。特にファイナルセットは完全に無双状態だった。後で調べてみたら現役のアメリカ代表とのこと。そりゃ凄いわけだ。

Vリーグを観に来るのは今回が初めてというわけではないけれど(前は男子のファイナル6だった)、他のスポーツとは違う部分があるなと感じることはいくつかあった。特に印象に残ったのが試合中のMC。ポイントポイントで試合実況みたいなコメントを入れてくる。「これでスコアは3点差。○○は追い付くことができるか!?」みたいなの。バスケだとタイムアウト時とかに言うことがあるけど、試合中に逐一言うことは無い。あとは試合が進むにつれてMCもヒートアップしたのか、たまに肩入れする感じのコメントが入ったりするし、第4セット後半あたりからは思いっきり両応援団を煽ってた。まぁ、煽り方とかも個人的には両チームに対して平等だったと感じたので、OKなのかなとは思うけどかなり珍しいと思う。

会場には常設の大型モニターが1つと反対側の両角に仮設の小さなモニターが1つずつ設置されていた。大型のほうは見やすかったけど、小型は2階席からだと小さくてあまり意味がなかったように感じた。モニターにはテレビ映像を背景にしてスコアやタイムアウト回数、選手交代数とかを映していた。スコアは当然としてタイムアウト回数とか選手交代数を載せてくれてるのは、個人的にはありがたかったし良かったと思う。頭で回数を記憶しながら観るのは結構大変だしね。ただ不満もあって、正直現地で観てる人にテレビ映像はいらない。現地で試合観てるのにテレビ映像観る必要性ないからね。多分リプレーを流すのにそのままテレビ映像使ってたんじゃないかと思うんだけど、そこはファイナルなんだし頑張ろうよ。大変なのは分かるけど。テレビ垂れ流しにするくらいなら、コート上にいるメンバーの表示とか現在のローテーションとかを出してほしかった。マジで観慣れてる人は表示なくても全然平気なのかもしれないけど、初級者レベルの人間はローテとかパッと見で分からないんだよ。バスケとかでもファイナルとか規模の大きな試合は登録メンバーやファウル回数、タイムアウト回数とかもモニターに表示されてる。決勝だから行ってみようって思って初めて来た人も多少はいると思うんですよ。決勝だからこそそんなに観慣れてない人にも観やすいような表示をしてほしかった。

今回こうやって観に来て、バレーボール特有の空気感っていうのはやっぱりあるし、表現として良いのかどうかちょっと分からないけど、あの企業色が強めの応援も嫌いじゃないし、ここだからこそ楽しめるものはやっぱりあるよね。ただ、演出とか諸々がバレーに詳しくない人を想定していないように感じる部分もちょいちょいあった。 言い方はあれだけどファンとかではなく「ただ試合を観に来ただけの人」としてはなんとも言えない気分になる時があった。もしかしたら普段のリーグ戦とかはもっと初心者とか詳しくない人に対しても分かりやすくなってる部分があるのかもしれないけど。まぁ、でも来シーズンはとりあえず埼玉上尾の試合を観に行きたい。メディーアとクスクスにまた会いたい。

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クスクスとメディーア ムササビと天界の女戦士らしい(賢者味を感じる)

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