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初心者共のシノビガミ あとがきと裏話

はじめに

このたび、「初心者共のシノビガミ」という動画シリーズが完結した。
完結した上にたいへん好評であった
。うれしい。

これはその動画シリーズのあとがきのようなもの。
Twitterや動画内で語られなかったPCの設定、セッションの実際の様子、動画制作の裏話など、表に出なかった情報をまとめた記事だ。
当たり前だけど動画のネタバレがあるから、未視聴の方は先に動画を見に行ってほしい。

それから、非常に長いから読む人は覚悟してほしい。なんと1万字ある。


動画について

・システム/セッションについて

これ

動画にせざるを得ないセッションだった
バトルは劇的だったし、俺が好きな感じのRPだったし、たぶん今どき珍しいシノビガミ全員初プレイだったし、なんか一般人いるし

▲予想外の処理がセッション直前で増え、GMは大変だったらしい。

ネクロニカ、CoC7版、パラノイア……。
猫地海月さんという方に10冊くらいルルブやサプリをいただいたので、片っ端からやる予定を立てたり立てなかったりしている。
シノビガミはその中の一つだ。本当にありがとうございます。

しかし、まさか怪盗物をフタリソウサより先にシノビガミで動画化するとは思っていなかったな。

・結末(戦果獲得)について

勝者が決まってから戦果獲得に至るまで、長い長い話し合いとPL3の葛藤があった。
当然動画では全カットだ。やむを得ぬ。

最後まで悩んだ分岐ルートに「偽物の方の宝玉を盗む(戦果として獲得する)」というのがある。
これもまた怪盗らしいと思われた(GMも承諾した)。
「またもルパン4世が盗みを成し遂げた」エンドだ。この場合、ハルカの使命は達成される。
しかし、このシチュエーションであえて偽物を盗んでいく怪盗はエンターテイナーの色が強い。

キャラ的には本物を盗んでいくだろう。
だが自身の使命達成に関係ない以上、無意味にPC2の使命達成を妨げたくもない――。

「悩むならキャラを優先してほしい。おれは敗者となったのだからどうなっても文句は言わない。もちろん、使命達成できたらうれしいけど」とPL1。

え!?(クソデカ声) 本物盗んでくれないんですか!? ここまでしておいて!? 偽物を盗むんですか!? あなたが成功したことを知っているのは私だけで良いんですが!?」とPL4。
うるさくてびっくりした。怪盗の強火オタクやめて。

PL3の決断は動画の通りだ。

(PL1はのちに「もちろんこの結末にケチをつけるつもりはない、話としては好きだし」としつつ、
「でも自分がPL2で同じ状況だったら納得できないと思うし、偽物を盗んでくれと頼み込むと思う」と言っていた)

・ルールミスについて

多すぎ。ルルブちゃんと読め。

参加者に酔っ払い&初心者しかいなかったんだ、ゆるして。
うちの卓がルールを間違えるのはよくあることで、やり慣れている(しデータの軽い)フタリソウサですら感情や余裕の取得忘れが頻繁に起こる。
なんでだろうね。お脳みその処理能力が低いのかな……。EDU高い奴もいるんだがなあ。

本当は把握したルールミスすべてに編集者俺が注釈を付ける予定だったんだけど、生命力が減ったとき分野じゃなくて特技が使えなくなっていることに気づいた時点ですべてをブン投げてリビングで大の字になってしまった
ビガミはたくさん動画あるし、視聴者さん方にもプレイヤー多いだろうし、俺がつけられる注釈なぞたかが知れてるし、誰かがコメントで教えてくれるだろ……ってな具合。

コメントでの補足ありがとうございます。いつもたすかっている。

・編集について

コメントやリプやマシュマロでお褒めの言葉をたくさんいただいている
うれしい

最近はコスパ重視でサックリ編集を心がけていたんだけど、今回は短いセッションだったからちょっと頑張ってみた。
毎週投稿はできなかったが、概ね満足な出来に仕上がったから悔いはない。

今回の編集はほんのりアニメ風。もっと言えばシャフト風だ。

そのためにanmファイルも初導入して目パチ口パクさせた。
(でもこれは直感的に操作できなくて嫌気がさしたから、次から従来の編集方法にもどすかもしれない)

とくに画面が優勢な方の色が染まる演出は一度やってみたかった。
そのために#1ではステンドグラスを勝手に生やしたりしている

▲元のセッションでは「暗闇の中」って描写しかない
▲動画化にあたって急に生えてきたフェンス

これ、まどマギ系のアニメで見た気がするんだよな。
……具体的な場面が何一つ思い出せないから気のせいかもしれない。

文字がパーティクルっぽく射出される演出は、シャフトというよりもその時見ていた動画の影響。

▲(濡)

なんとなく導入してしまったからあまり効果的な感じがしない。
これは反省点。

それから、戦闘用のSDコマを描いた。5人分。

▲「なんで5人もいるんだ!」と嘆きながらペンを握っていた

初めて動画用に戦闘コマを描いてしまった1年前のあの日から、ずっと自作素材制作に苦しんでいる。
料理は好きだしできるけど、所詮どれも自分の味だから自炊は嫌みたいな感覚だ。自分の絵は嫌いじゃないが使いたくない。

とくに難産だったのが刑事さんで、あのコマに至るまで4回描きなおしている。
なんで二挺も銃持ってんだ。勘弁してくれ。

でも今回の戦闘シーンも好評だったので、終わった今では「まあ……いっか!」という気持ちになってしまっている。
完全に喉元過ぎればのやつだ。きっと俺は次の動画でも苦しむんだろう。こうして人は繰り返す。


PC1 あがり

サンプルキャラクターを使ったからか、特技や忍術にちなんだRPに難儀していた。
次はちゃんとキャラメイクしたいね。

▲奥義(クリティカルヒット)に関してもとくにRP・指定はなかった

・キャスティング&立ち絵選定

ちっちゃいあかりちゃんかわいいので採用した。

▲かわいい
▲かわいい
▲この顔すき。>□<

……。

いや、だって、かわいいから……。

▲かわいい

・「これ、食べられませんかね」

▲「待て待て待て」「正気か?」「止めます止めます」場が騒然とした

コメントで「食い意地はってて可愛い」と言われていた。
わかる。かわいいよね。あのシーンのあがりちゃん持って帰りたい。

しかし裏には結構切実な事情がある。

彼女のおどおどした雰囲気、食い意地が張っていること、言動や動機のすべてが貧乏に通じている
あがりは「自分には学がない」と思っていて(実際普通の学校には行ってなさそうだ)、「浮いた行動をしていないか」を常におびえている。

「自分がいるだけで人を不快にさせていないか」も不安だ。
家がないと風呂に入れないことも珍しくない。
公園の濡れタオルで身体を拭いていたらしいが、そこはやはり思春期の女の子、体臭も気になろうというもの。

▲日常的に獣を狩り、自給自足していた可能性すらある。
今は学園にご飯食べさせてもらってるんじゃないかな……たぶん。

次いつ食べられるかわからないから、目の前で焼かれる肉を「食べられないか」と思うのだ。
でもそれでハルカや刑事から変な目で見られたくはない。だからわざわざ「食べられませんかね」と聞く。それぞれに聞く。

逆に言えば、あの場面の彼女には人に意見を聞き、人の目を気にするだけの余裕がある。
あそこであがりが結局イノシシを食べなかった(ブレーキが利いた)のは、今回のバイトでお給料をもらえるあてがあるからだ。そして、まかないの弁当が用意されているから。

・偽物の宝玉ではいけなかった

▲予想外の理由に、中の人も2回くらい聞き返して確認していた。「え、飾るだけ?」

使命が公開されたとき、「飾るだけなら本物である必要はないのでは?」というコメントがいくつかあった。
目的が単に飾るだけならばその通りで、参加者からもセッション当時ツッコミがあった。

しかしあがり的には本物ではないとだめなのだそうだ。

あがりは芸術品にも高級品にも興味はない。
だから宝玉そのものに興味はない。

だが、あがりの思う「ふつうのすてきなおうち」には本物の芸術品がある。だから本物の芸術品が欲しい。
本物の芸術品があれば、あのおうちも「ふつうのすてきなおうち」に近づくはずだ――。

自分の理想への解析度が低いのだ」と中の人。

だからあがりをあの場で説得したいなら、偽物ではなく他の本物を差し出さねばならない。
とはいえ、素晴らしき宝玉と同等の”本物”なぞ、そうそう……。
……あるかもな。シノビガミだし。

・その他

最初びくびくしてたし、殺し合ったも同然なのに最後ハルカと仲良くなっててかわいい
「ちまちまついてくる子がいたら放っておけない、PL的にもPC的にも」とPL2が言っていた。

エンディング直前、使命不達成で落ち込んでいた(バックヤードの隅で置物になっていた)ハルカを無理やり連れだしたのはあがり
そういういきさつがあってエンディングで2人一緒に行動している。

▲このシーンのハルカの甘味処発言は1サイクル目の只野のシーンにちなんだものらしい

ハルカと違って誰かに依頼されたわけでもなし、自分の願いが叶わないことに耐性があるので、悔しい気持ちはあれどハルカほど落ち込んだりはしなかったようだ。
バイトのお給料もらったしね。


PC2 ハルカ

▲芸術は爆発だ。……と本人は思っている。

今回の視点PC
変人RPで周りを振り回す子を作ったつもりだったらしいが、結果は御覧の通りだ。中の人が透けている。

・キャスティング&立ち絵選定

カナタくんの立ち絵、これしかなかった。

びっくりした。なんでこれしかないんだ。

……なんでこれしかないんだとは言ったけど、たぶん他にあってもこの立ち絵を選んだと思う。
俺が好きな顔をしているから。顔が良いけどちょっとキツめに見えるのが良い。

元々のキャラは「アクセたくさん付けててちょっとチャラい、黙ってると怖そうに見える青年、背が高い、カラーは青」だった。
(元の子はもっとピアスやら何やらばちばちで、パンクな雰囲気だったりする)
ルービックキューブ含めアクセや缶など身の回りの物に火薬仕込んでるのと、青い火を使う(テーマカラーが青)はキャラ的に外せない要素と判断。

▲指輪のからくりで青い火を付けるシーン。編集者のお気に入り。

そんなわけで、消去法によってカナタくん……
カナタくんたぶんテーマカラー青じゃないんだけど、青色纏わせて不自然じゃなければいいかなとカナタくんを選択。

▲「大きい男の人こわいよ~!」
あがりから見れば男性は全員でかいだろうが、ハルカは実際背が高い。

黙ってると不愛想に見える感じが「まさに」ですごくよかった。ちょうど良くピアスやら何やらもつけてたしね。
ニコニコ動画の方で「早口オタクカナタくんは健康に良い」というコメントをいただいていた。わかる。

▲ニッコニコの早口ハルカくん。にじみ出る大型犬感。

・頭の良い爆弾魔

信念は「忠」
ちょこちょこしていた「俺の使命に反する」発言は信念に因んだものらしい。

秘密を読む限り、今回の【使命】も誰かから命じられた任務だったみたいだしね(シナリオ的な詳しい設定はない)。

彼は生粋のシノビである(データ的な意味ではなく、そう生まれ育てられたという意味)。
ずっとシノビとして生きてきた彼にとって、使命を達成することは最も優先すべき事柄だ。
「『宝玉を取り戻せ』とまた命じられたらシノビとして怪盗ルパン4世を追うことになると思う」と中の人。

特技は《火術》《仕込み》《壊器術》《隠蔽術》《罠術》《記憶術》。
忍法が【爆破】【火遁】【達人】【埋火】。奥義が範囲攻撃:芸術(爆発)。

データが火・爆発関係で統一されていて気持ちがいい。
頭の良い爆弾魔的なイメージらしい。ルービックキューブ系のRPはこのイメージに紐づいたものだったそうだ。
天然ぽやぽやに見えて彼はけっこう頭が回るのだろう。

・「おれをうまく使ってくれ」

ハルカはかなり素朴な性格のキャラクターだ
言動からシノビとしても学生としても育ちが良いことがうかがい知れる。し、実際そうらしい。

だから女子供と目線を合わせるためにしゃがめるし、「肉を食うなら血抜きを」「供養してやらなきゃかわいそうだ」という知識/感性も持ち合わせている。
対立するあがりの夢を笑わず「いい夢だな」と言えるのも、育ちが良いからできることだ。

▲対立している相手にさらっとこのセリフを言えるのはすごい
▲シノビだから人に使われ慣れている

一方で自分の好き(火、爆発)に対する理解者はいなかったから、ちょっと褒められただけで全力で尻尾を振って忠誠すら誓ってしまう。
この点は可愛らしくもあるし、まだまだ人としてもシノビとしても青いんだなとも思う。
だから王者につけ入れられたりするんだぞ

▲「おすわり」の四文字で反射的にひざまずくハルカ。体格の差がとても良い。

……でも黒髪ロング黒セーラー服の女の子にひざまずく男、俺は大好きだよ。
こんなんなんぼあってもいいですからね。

そんな感じで……ハルカはデータ面や今回のエピソードも含めて、卓内でもPLからかわいがられていたキャラだ。
「正直悪い気はしないよね」「守りたいこの笑顔」と初手懐かれたPL3。

▲と言いつつ、【王者】でねじ伏せたわけだが。

「ポンコツ無邪気クールな年下の男の子かわいすぎる」とPL4。
すぐ詐欺とかに引っかかりそうだから私が守らなきゃ……」とPL1。
でかめの子犬みたいな扱いをされている。

▲記事に関係ないけど気に入ってる場面。燃やさないで
▲焼かないで


PC3 只野一

いい顔!

この卓随一の問題児であり、まごうことなきMVP

・キャスティング&立ち絵選定/一般人

実はこの動画、ユーザーモデル応援祭という祭りに参加予定だった。

祭りへの参加はいろいろあって断念したのだけど、その後もPC3役の2人は続投となった。
あらゆるボイチェビエトセトラ有料公式の子たちを加味した上で、松嘩りすくと伊能いおに決めた。
PC3は彼らにしかできない役だったから。

俺は松嘩りすく(話声)の「一般人感」を愛している。
一般人役の松嘩りすくは彼を知ったときからずっとやりたかった。
DX3rdのPC1とかね。まさかシノビガミでやるとは思ってなかったけども。

ボイチェビエトセトラの子たちは皆華があって、一般人役をあてても自称一般人にしかならない(と俺は思っている。ラノベや少年漫画の自称一般人主人公みたいなものだ)。
松嘩りすくの一般人感はこの界隈でただ一人、彼にのみできる芸当と言っても過言ではない。
APP10の声と喋りしてて最高なんだ。

▲うるさいので定期的にミュートにされている。これも松嘩りすくにしかできない芸だ。

立ち絵も即決だった。
一見ちゃんと普通でギャグ顏も完備、ライティング次第でぬらっと気味悪い感じにも見える
すげーいい。最高言うことなし

▲ぬらり。怪盗というか怪異みたいな雰囲気。絶対暗闇で遭いたくない

PL顔として立ち絵についていたマーモットを使用したんだけど、絵面が面白いかつ目パチ口パクさせなくていいので助かった。
かわいいし、なんかウケたしね。

▲一人だけマーモット顔グラで参加するPL3である。


・キャスティング&立ち絵選定/王者

▲王者の風格

対して、王者役の伊能いおちゃん
(あのモードの只野は「王者の方」「王者只野」とか、単に「王者」と呼ばれていた)

▲公式立ち絵が黒タイツであることをどうしても主張したかったので、画面に足をねじこんでいる

ヒュー! 顔がいい!

ぱっつん黒髪ロング赤目黒セーラー服の女の子、みんな好きだろ。
オタクの血に刻まれたキャラクターの一つだろ。
TRPGプレイヤーなら好きか大好きかしかないだろ。
俺は大好きだ! そういう女の子にもてあそばれたい! だから採用した。

刑事をもてあそんで去っていく京都弁の怪盗少女……。性癖!

実はいおちゃんのスタイルの一つに「ロリ関西」ってのがあって、元々はそちらで喋ってもらう予定だった。
王者にしては可愛すぎるので変更になったけど、そっちのスタイルもかなり好き。
マジで適当なことしか言わねえなコイツ……感ある喋りで「知らんけど」が似合う。琴葉茜ともまた違った感じの関西弁。

個人的に流行ってほしい子の一人だ。伊能いおちゃんはいいぞ。

・無貌の怪盗

特技は《拷問術》《手練》《変装術》《調査術》《暗号術》《幻術》。
ペルソナは【怪盗】と【王者】。
特技も怪盗らしさを意識したらしい。確かに怪盗っぽい。

流儀は関心「シノビおもしろw」って思っている。

因幡刑事と感情を結ぶ時の「《変装術》の代用で《対人術》。これが一番ふさわしいと思うから」の宣言好き。

▲コメントでも「RP重視だ」と言われていた。
RP重視で代用判定すること自体は、この卓では珍しくない。

あれは確かにRP的にも《変装術》で代用した《対人術》なんだよな。
《調査術》でも判定値は同じなので、わざと《変装術》で代用している

動画では【王者】の方が素みたいな演出をしてしまったが、べつに【王者】の方が素というわけではないらしい。
今まで出てきた(そしてこれから出てくるかもしれない)すべてが「怪盗ルパン4世が持つ無数の顔の一つ」という扱いで、素顔がどれなのか(あるいはどうなっているのか)中の人は明言を避けている。
「怪盗ってのはそういうものだ」とのこと。無貌系の怪盗である。

ちなみにコメントでも突っ込まれていたが、「怪盗ルパン4世」の名前に意味はない
「怪盗が出てくるんですが、なんて名前がいいですか?」とGMが聞き、「ルパンでよくない?」「3世だとややこしいから4世にしよう」という流れで雑に決まっている。

PL3は今のところ、只野がアルセーヌ・ルパンやルパン3世と血がつながっていることにする気は薄いという。
「怪盗ルパン4世」の名は世間から通称としてつけられたか、もしかしたら自称なのかもしれない。あの世界にアルセーヌ・ルパンやルパン3世が本当にいるかもわからないし

・怪盗と刑事はウマが合わない

らしい。

2人ともプライドが高い上に属性が支配と所有なので、相容れなくてバチバチやっている。
刑事/怪盗という立場を抜きにしても、相手のことは「気に食わない奴」であるそうな。

「いつかあいつを俺/わしの思い通りにしてみせる」と双方思っている
案外似たもの同士の同族嫌悪なのかもしれない。

……余談だが、PL3とPL4が「怪盗と刑事がいるなら探偵もほしいよね」と言っている。
「でも探偵・怪盗・刑事なら普通刑事が愚者役だよね」「少なくとも一人はポンコツだね」
「代わりに自信満々ポンコツ探偵を導入する手があるか……?」という感じの話をしたりしなかったりしている。
実装されるかはわからない。

・継続一般人は難しい

『一般人』は特殊なクラスということもあり、扱いの難易度が高め
PL3は「正直手に余る」と言っている。「この勝利は二度はない」とも。

いろんな場所で言われたので一応補足しておくが、動画の演出上ああなっていただけで、PL3が一般人を使うことは参加者全員セッション前に同意している。
一般人の使用から今回の結末まで、参加者全員納得済だ

そもそも。
初心者で動画も見ないがゆえに、あの場にいた奴らは一般人PCがそこまで特殊なものだと思っていなかった
卓動画視聴の習慣がある編集者俺さえ、本当に特殊なんだと気付いたのは編集する直前、参考のため意識的にビガミ動画を漁り始めてからだ。
かなりの本数を漁ったが、PC側に一般人がいる動画は一本もなかった。びっくりした。

徒事はさておき。

この動画のシリーズの続編が見たいという声は多くもらっていて、中の人たちと編集者俺は意欲的なのだけど、シナリオと一般人の扱いがネックとなっている。

見ての通り卓面子全員がデータよわよわ族なので、シノビをガチで倒すタイプの一般人ビルドは不可能と見ていい。

只野がNPCに回り、宝玉でシノビらをひっかきまわすのが丸いのだろうが、当のPL3が「自分にシノビガミのGMは無理だ」と言っている。
サブGMを立てるほどの人数的な余裕はない(そもそも今回参加者が5人集まったこと自体、奇跡に近い)。

今考えている案は二つ。
一つは只野に改造した【分神】を追加取得させ、シノビとして追加でキャラシを作ってきてもらうこと
しかしこれ、やるならやはり参加者全員に許可を取る必要があるし、許可とったらとったでPL3のPC全てが疑われるんだよな。
実質キャラシを2枚扱うことになるのでデータ的にも厳しい。

もう一つは、「あなたは怪盗ルパン4世である」というハンドアウトをランダムに配ること
つまり今回のシナリオと同じようなハンドアウトを用意して、当たったPCを怪盗ルパン4世(のガワ/変装)にしてしまうってこと。
ルパン4世が無貌系の怪盗であることを生かした案だ。怪盗なんだからそのくらいできるだろ。

……どちらにせよ、元々の只野のキャラコンセプトである「普通の人が実は怪盗」が崩れてしまうんだよな。
PL3には只野をまともな(ろくな戦闘力を持たない)一般人として運用したいって気持ちがあって、編集者俺とGMもできればそうさせてやりたいと思っている。難しいな。

王者只野のRPはPL3にしかできないって問題もある。
「実質他人の継続PCは荷が重い」という意見もあり、それも至極ごもっともだ。

どうしたものか。
良い感じの案、お待ちしています。


PC4 因幡ケイ

みんなの性癖の煮凝り。

・キャスティング&立ち絵選定

▲顔が良すぎる

顔が良い!!
「顔が良い」以外の言葉必要? いやわかってたんだけど本当に顔が良い。さすが結月族だ。

因幡刑事はキャスティングからすごく迷った
あの物腰柔らかくてうさんくさい刑事は水奈瀬コウでもタカハシでも務まると思ったし、ユーザーモデルでは白痴一、ちょっと外して軍歌ムツ、他にもいいかなと思っているキャストが何人かいて長時間悩んだ。

傷がありつつも華があり、なおかつ物腰柔らか過ぎていなくて、一人称「おじさん」が異常にうさんくさい刑事キャラ。
……他の人は誰を当てるんだろう。俺には未だに答えが出ない。

結局時間切れとなり、とりあえず仮で置いていた結月ゆかり(の双子の弟)がなし崩しに役に収まった。
俺は時間があっても結月ゆかりの双子の弟を自主的に選びはしなかっただろう。でも案外やらせてみたらハマり役で大満足だ。
怪我の功名というか、そんなこともあるんだな。

・煙草を吸っている刑事は官能的だ

▲喫煙者が煙草の代わりに飴舐めて「甘っ……」ってなるの、性癖

きっとこれを読んでいる方はご存じだろうが、編集者の俺は煙草が好きだ
人が煙草を吸っている様が好きだ。
フェチと言ってもいい。俺はこと創作物内の煙草においては偏愛の態度をとる。

ジッポかライターかはたまたマッチか、電子か紙か葉巻か煙管か、銘柄の選び方、それを取り出すタイミング、吸う時の指の所作、白い煙で可視化される息、灰を落とす頻度、吸殻の扱い方……
……煙草に関する事象全体を愛しているので、因幡刑事が喫煙者なのもまた嬉しかった。

彼が煙草を吸っている姿は官能的だ。#2の煙草関連の因幡刑事ぜんぶエロい。
あまりにも悩ましい光景だ、ふさわしい演出の程度がわからず苦しみ喘いで頭を抱えた。もはや劣情しか抱けない。
認めよう、俺の心が汚れているだけだ、わかってる、自覚しておりますとも。

▲ハルカに指輪の火を借りる問題の場面。
これ、手と顔めちゃくちゃ近いんじゃないだろうか

結局どうにか普通の演出の範囲に押し留まった(はずだ)。
危ないところだった。俺に恥とモラルがあってよかった。

▲貴重な因幡刑事の説教シーン。学生二人が子犬みたいな顔して怒られているのも良い

学生二人に対して存外きちんと大人やってるな(いつもあんなに胡散臭いのに)……と思っていたら急に目の前で煙草吸い出しちゃう刑事。
お行儀が良くない。人間性(人外性?)が透けて見える。
加えて、子供と触れ合う機会が少ないんだろうなってのも察せられるわけで。俺はこういう、煙草を通して見えるその人が大好きなんだ。

(余談だが、ハルカの中の人は「ハルカは火属性だけどこのまま成長すると成人になっても煙草を吸わない」と言う。
 「ライターを持ち歩くために紙煙草を持ち歩く可能性はある。ポケットシーシャなんかも吸わないにしろ物はかなり好きだと思う。ばらして爆薬仕込んでる姿は想像に容易い」
 「煙草に関して忌避感があるわけではないので、なにかあったら喫煙者になる可能性はある。きっと誰かから影響を受けた時だと思う。もう少し因幡刑事に懐いたら彼に憧れて吸い出す可能性もある」だそうだ)

・「俺はあいつを『怪盗』だなんて呼ばない」

▲「俺は自分の手が届くうちはあいつを『怪盗』だなんて呼びませんよ」
▲「いつかあんたが負けを認めて、わしを『怪盗』て呼ぶ日ぃ待ってる」

「人に自分の想い人(広義)のこと喋るシーンっていいよね」と参加者の1人が言い、その場の全員がうなずいた。
「恋と執着を一緒にするのは良くないと思うけど、『それ恋では?』と言われたときの刑事さんの反応は見たい」と別の参加者が言い、これにもまた全員がうなずいた。
PL3が「じゃ僕が聞きましょうか」と言った。

「俺は自分の手が届くうちはあいつのことを『怪盗』とは呼びませんよ」の台詞通り、「ルパン」「ルパン4世」とは呼べど「怪盗ルパン4世」と呼んでいるシーンはない
最初から意識してそうしたわけではなく、あのシーンでPCがああ言うまで中の人は無自覚だったらしい。でも蓋を開けてみたら最初から最後まで因幡刑事は徹底してそうだった。

彼はきっと、この先もルパン4世のことを『怪盗』とは呼ばないのだろう。
自分の手が届くうちは――すなわち、かれの死体をその目で見る瞬間までは

・【頑健】+【鬼影】+【クリティカルヒット】

キャラクター像に反して構成が阿呆

特技は《縄術》《砲術》《調査術》《結界術》《言霊術》《千里眼の術》
拘束のための《縄術》、拳銃の《砲術》、刑事としての《調査術》と《結界術》、取り調べのための《言霊術》《千里眼の術》。
刑事っぽい特技をそろえてある。

問題は忍法と奥義の方だ。
【頑健】×3+【鬼影】+【クリティカルヒット】て。

中の人いわく、「使命的に最悪最後まで生き残ってれば良さそう(たぶん誰かが落としてくれるでしょ)だったから、体力と回避力をあげればなんとかなると思った
「ぶっちゃけ時間がない上に初めてのシステムだったからいろいろ選ぶ暇がなかった」とのこと。

隠忍の刑事!?」とコメントで言われていたが、そのあたりの設定のそぐわなさも時間のなさから来ている。
「継続で使うなら1からキャラメイクし直しますかね、言動的にもたぶんハグレモノのほうがぽいですし」と中の人。
しかし隠忍でなければ神出鬼没タイプの刑事にはならなかっただろうし、悩ましいところだ。

ちなみに信念は我。律でも忠でもなく我。
警察関係者らしい動きはあくまでポーズ。彼は基本自分のことしか考えていない。
怪盗を追っているのも、警察関係なく因幡ケイ個人の意思である。

二丁拳銃はこの頑健×3と隠忍設定に因んだ武器らしい。
「力と身体が強い人外だからこそ二丁拳銃も振り回せる」とのこと。
(たぶんシノビはみんな二丁拳銃振り回せるくらい力あると思うけど、それに参加者共が気づいたのはセッションが終わってからだ)
まあ一丁盗られちゃったわけだが。これからどうするんだろ。

そういえば拳銃が盗られた場面で「ああ~始末書モノだー」というコメントがあった。
それな。貸与された銃が盗られたとなれば大変なことである。

が、中の人曰く、「刑事に何丁の拳銃を貸与されるか知らないが普通一丁なのでは。少なくとも二丁拳銃を前提に二丁貸与されることはないだろう」「盗られた一丁は(もしくは戦闘に使用していた二丁とも)彼の自前である可能性が高いと思う」とのこと。

……いや、それはそれでどうなんだ?
刑事である前にシノビだから致し方なしか……。


終わりに

えっここまで読んだの? 本当に?
文字多くて大変だったでしょ。ありがとう。
いつもTwitterやメモ帳の肥やしになっている裏話が大量にあってもったいないなーって思ってたから、今回まとめてみた次第だ。

ここまでのご視聴……ご愛読? どうもありがとう
また次の動画でお会いしましょう。

2023/06/02 名倉三吾

クレジット

COEIROINK:KANATA
COEIROINK:おふとんP
COEIROINK:松嘩りすく
COEIROINK:伊能いお

他の使用素材はニコニコ動画のコンテンツツリー参照

素材規約は確認したつもりですが抜けがあるかもしれず、またこうして記事に載せる使い方は想定したものではないから消してほしい、ということもあるかと思います。
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