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カボチャの煮物。

こんにちは、ねこはな工房です(^^)

秋になって、昔はお月見のお団子のことばかり考えていましたが、今みんなが楽しみにしているのは、ハロウィンでしょうか(*´ω`)

私にとってハロウィンのイベントはまだまだ新しくて、なんとなくなじみがない感じなのですが、商店街のイベントで子供たちが仮装してお菓子をもらっている様子を見て、微笑ましく思ったものです。

ハロウィンといえば、ジャックオランタン、カボチャですよね。

カボチャと言われても、私の場合はすぐにハロウィンとは結び付きません。

どちらかと言うと、美味しいカボチャの煮物が食べたいなぁと思います。


私の母は、甘いものや、ほくほく・・・悪く言えばボソボソしているものが嫌いなので、そういうものを作ってくれるのはいつも、祖母でした。

おばあちゃんの作る料理は、だいたい茶色くて甘いおかず。

カボチャの煮物はもちろん、そもそも甘い食材を使うことも多いし、なんでも甘く味付けしがち。

でも、それが好きだったなぁ、と懐かしく思います。


子供の頃は、よく分かっていなかったけれど、私の祖父母と両親は、あまり仲が良い方ではなかった。

いわゆる「嫁と姑問題」というものなのか、特に祖母と母は、お互いのちょっとした行動に悪意を感じて、いつもバチバチしていました(;´Д`)

「どっちの味方なの!?」と言われても、どっちの味方もしたくない(笑)。

「家族の数だけ物語がある」というフレーズをどこかで聞いたことがあるけれど、うちもその一つなんだよな、と思う。

どうしても仲良くなれなかった祖母と母だったけれど、3年前に祖母が亡くなった。

お葬式の日、お花の中で眠る祖母の側で、母は泣いていました。

張り合いがなくてさみしいのかもしれないし、家族なのだから情がわかないわけはないよね、と思った。

ただ目の前にいた人がいなくなるさみしさを、感じていただけだったのかもしれないし、なにをどう感じていたのかは母本人にしかわからない。

はたからみたら、仲の悪い嫁と姑だったかもしれないけれど、二人にとってはバランスの取れた関係性だったのかもしれないなと思いながら、泣く母を私は眺めていました。

その時はまだ「いなくなっても、私の中にちゃんとおばあちゃんはいる」という考え方をしているから、私は冷静だぞ、と思っていました。

ところが、火葬場で初めてその「ぬくもりを感じたおばあちゃんの体が無くなる」という現実に、込み上げてくるものがありました。

温かいぬくもりに触れられるのは、当たり前だけど、生きていなければできないことなんだね。


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