結婚相談所で恋愛っぽいことをしてみた感想
結婚相談所で婚活をすると、いくつかルールがある。その一つに「仮交際」というものがある。お見合いを終えた後の、お試しでデートをしている関係のこと。その後、お互いが合意すれば「真剣交際」という関係になる。一般的にいう「結婚を前提としたお付き合い」と同じものだ。
仮交際は、恋愛の一歩手前だと思っている。だから「恋愛っぽいこと」とタイトルに書いた。(ちなみに、仮交際は複数人と同時進行することがルール上で認められている。それも含めて「恋愛」ではないなと思う。)
私は真剣交際の経験はない。仮交際は(現在進行中も含めて)8人としてきた。しかし、一度会っただけで終わったり、ずっと友達のような関係だった人もいたので、「恋愛っぽい経験」は3人ほど。
そんな数少ない「恋愛っぽい経験」をしてみて驚いたのは、「こんなに大変なことを世の中の人たちはしているのか」ということ。こんなことをしながら学業や仕事を並行してやっているなんて凄すぎる。偉業じゃん。
突然だが、私は私自身に対して「生まれてこないのが一番幸せだった」と思っている。その理由は、「ただ生きているだけで評価と選別に晒されるのが無理」だから。
恋愛というのは、評価と選別の最たるものであるように思う。だから、避けてきた。とはいえ、一番の理由は「結果が出ない分野だから」ではあるのだが。恋愛がどんなに暴力的な構図を孕んでいようとも、それが得意であるのなら好きになれる。結局、得意ではなかったという、それだけである。
私は恋愛が得意ではない。だから、恋愛っぽいことをしただけでもう息切れしている。LINEが来るのを待ちわびたり、仲が深まらないことに切なさを感じたり、自分の弱さと向き合ったり、そういったことに疲れ切ってしまった。
世の中の人たちは、なぜ恋愛が好きなのだろうか。世にある恋愛モノの創作物の多さよ。しかし、恋愛小説を読んだときになんとなく共感できるようになれたのは良い副産物だった。
私には多分、「普通の恋愛」は向いていない。結婚相談所で恋愛ごっこをしながら生涯のパートナーを探すのが一番良い気がしている。とはいえ、それもまったく楽ではないのだが。できることをやっていこう。
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