毎週お見合いしてたら自分の形が分からなくなった
お見合いってすごく消耗する。普段より自分を良く見せて、だらしない部分は隠して、ずーっとニコニコして。良い反応が得られると嬉しいから自ら望んでそうしてるんだけど、疲れるものは疲れる。
素の私って、どんな感じだったっけ?
そう思ったから、古い友達に会ってきた。ちょっと話しただけで「あー!これこれ!」って思い出した。
まず、興味のない話題というものが一つもない。仕事の話、趣味の話、結婚願望について。話題はお見合いで話してるものとほぼ同じなのに、友達が相手だとぜーんぶ「聞きたい!」ってなる。何話してても楽しい。すごい。
話者の交代もスムーズで、「もうちょっと話聞いた方がよかったかな」とか、「質問が多かったかも」とか、なんにも不安にならない。心の赴くままに話して、聞いて、それで楽しい会話が成立しちゃってる。なんて楽なんだ!
「話の腰を折っちゃうかな」とか思わずにノータイムで「美味しい」って言える。で、その後スムーズに話に戻れる。そうそう、この空気感。滑らかすぎる。
「ウザがられるかも」とかなんにも思わずに目に入ったものについて次々話して、友達はなんでも「へぇー」って言ってくれる。それが無関心すぎず心地よい。だから10年も友達でいられたんだなぁ。
私にとって「仲が良い」って、不安にならないことかもしれない。「今さらこんなことで嫌われないでしょ」っていう安心。嫌なことがあったら嫌って言ってくれるでしょっていう安心。初対面の人にはなかなかこうはいかないよね。
でも、仮交際の人とはこれくらい仲良くなりたいな。次のデートは今日くらい自然体でいられるように意識してみる。いや、意識しない方がいいのか?
とりあえず、デート中に不安が湧いてきたら全部スルーしちゃお。
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