よっぱらいと「やぽねしや」

大宮に着き、「あれ、柏へはどうやって行けばいいんだっけ。」と、もうすっかり電車関係のことを忘れてしまっていることに気づいた。そして調べたら、一本で行くことができるという。4年も住んでいたのに、忘れすぎではなかろうか。

柏に着く。駅のデッキに大きなデジタルサイネージが取り付けられていて驚いた。前にここで、ハングドラムを叩いている人を見かけたことがあったことを思い出した。今はどこで叩いているのかしら。そんなことを考えながら、5年ぶりの柏を時間が許す限りぷらぷら歩いてみる。住んでいたアパートは取り壊され、新しいアパートになっていた。グッバイ、ビルトモアB棟。

心が和んだ場所がいくつかあったことが嬉しかった。コンビニ横のよく使った細い道。ヨーカドーの１階のよくお世話になったテイクアウトのお寿司屋さん。年間パスで映画を見まくったキネマ旬報シアター。柏神社へお参りもした。少ないけれど、好きな場所もあったんだなぁ。

見たい映画がたくさん

この階段好きだったなぁ

時間が微妙すぎて、ランチを食べ損ねた。「あ、そういえば」と思い出し、我孫子駅ホーム内にある弥生軒に行ってみた。相変わらず唐揚げが規格外に大きい。家で夫が作る唐揚げの４つ分はありそうだ。濃ゆい色のスープがたまらん。ここのお出汁、ここでしか味わえない味がする。

うどんかそばを選べるけれど、毎回うどんにしてしまう

夜はお仕事。相変わらず人前で話すのがとても苦手。国家公務員の方々やそれぞれのエリア、ジャンルで活躍しているみなさんの語りにたじたじ。5分も話していないのに顔は真っ赤だし、質問されても歯切れが悪いし、泣けてくる。でも、みなさんが熱心に聞いてくれて、頑張ろうってなりました。

EXPO酒場、楽しかったです

次の日はトータル10時間ほどずっとお酒を飲んでいました。本当にアホなんじゃないかしら。

内モンゴル料理最高

姉と、弟と、わたし。4時間食べて飲んだ。べろべろのふらふらになった弟は電車で寝てしまい、1時間で済むはずのところを4時間かけて帰ったらしい。姉は姉で、なぜか急に妹と弟へギフト券を渡したりしていた。私は次の飲み会を意識し水もかなり飲んでいたためだいぶマシな状態だった。

二次会はJAZZピアノの生演奏が聴ける素敵なお店「バガボンド」で、前職の時に仲良くしてもらった方々と一緒に飲んだ。今回の上京の理由を聞かれ、「みなさんに会うためです。」と言ったら「そんな気の利いたことが言えるようになったの！？」と私の変化に大変驚いた様子。でもその後、私はあっという間に酔っ払い「全然変わっていなくて安心した。」と言われた。変わっていないらしい。女三人が並び、私は真ん中だったのであるが、撮ってもらった写真を見て大変驚いた。頬を真っ赤にしヘロヘロで全開の笑顔。とてもひどい顔をしていた。写真を見た姉に「美人に囲まれてはしゃいでいるおじさん」と言われた。

三次会はもはや何も覚えていない。何かやらかしていないかが怖すぎて先輩に確認したら「青森への熱い愛を語っていたよ。」と言われた。覚えていなくて本当に怖いと思った。なんなら夫へも「やぽねしや」とLINEをしていた。完全に誤入力なのだが、こういう言葉あるんだろうかと検索。島尾敏雄が提唱した「ヤポネシア」に辿り着き、調べたら面白すぎて止まらなくなった。太田出版のWebマガジンの記事【島尾敏雄の「ヤポネシア」論】に特にワクワクし、絶対ツボだろうなと思って夫へも報告。もっと知りたくなり『ヤポネシア考―島尾敏雄対談集』を購入してしまった。届くのが楽しみである。

もう2時間弱で青森に着く。青森は寒いのだろうか。今日は夫が駅まで迎えに来てくれるというので、帰り道は「やぽねしや」の話をたくさんしようと思う。