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「青森県農林水産業推進大会2024」へパネリストとして登壇しました。

「青森県農林水産業推進大会2024」という青森県主催のイベントへ、パネリストとして参加させてもらいました。周りは一次産業で経験を積みに積んでこられた大先輩方と、若くして青森県知事になられた宮下宗一郎氏、そしてテレビで見ない日はなくなった元りんご娘の王林氏。400名以上が来場されていたため、かなり緊張しました。

私の小柄さが目立ち、少し恥ずかしい

事前に質問をもらっていたので、回答を準備していたのですが、宮下氏がアドリブ全開であったため、終始頭をフル回転させていました。私はこういう時、機転が効かないタイプでいつもカンペ頼り。ペラペラ話すことができ、笑いも取ることができる宮下氏が羨ましかったです。

終始目が泳ぎ、しどろもどろにお話しし、挙動不審な様子をご来場の皆様へお見せしてしまったなぁと感じています。でも、私がそういう感じなのは今に始まったことではないし、きっとこれからもそうなんだろうと思います。仕方ない。

話が出たものをいくつか記録として残しておこうと思います。

青森県の農林水産業の魅力について

私はりんご産業の視点からしか語ることができませんが、3つあると考えています。一つは「りんごが美味しく育つ」気候にあること。こんなにりんごが美味しい果物であることを、青森のりんごを食べて初めて知りました。二つ目は「初心者でも挑戦し始められ、続けられる仕組み」があること。学生時代、農業の勉強をしたことがなかった私でも、どうにかこうにか始められ、続けてこられています。感謝の日々です。三つ目は「青森りんご」のブランド力。青森県外へりんごを販売しにいく機会があるのですが、伝わりやすいし売りやすい。これは、今までブランドを育ててきたたくさんの人のおかげであると感じています。しかし、その分ハードルが高いです。美味しいりんごにできるよう、一所懸命取り組んでいかねばならないと考えています。

経営している中で感じている課題について

増えていくりんご畑の管理をどのようにしていくか、とても悩んでいます。特に「見た目」をどこまで追求するべきかは考えていかねばならないと感じています。りんご栽培の歴史の中で、見た目をよくする作業は少しずつ優先度が低くなってきている印象があります。有袋栽培⇨無体栽培⇨葉とらず栽培と変化してきているためです。葉とらず栽培の次の規格について、考える時期にきているのではないかと考えています。

一次産業に関わったきっかけと、どう残していきたいか

りんごが大好きで始めたわけではありませんでした。今は、好きという言葉では表せないくらい、自分の生活になくてはならないものになりました。特に今、畑に来てくれているメンバーや、会社に関わってくれている人たちにも、りんごがあることで生活や精神的に豊かになっていると実感してもらえたらいいなと思うし、そういう環境を作るためにやれることはやっていきたいです。

青森県の農林水産業が持続的に発展するには

今は日本において「りんごといえば青森」ではあるけれども、世界において「アップルといえば青森」というポジションを取ることまで視野に入れてもいいのでないかと考えています。私は「青森式りんご」の普及も面白いと思っています。栽培の技術だけでなく、流通の方法なども含め教育できるような環境を作り、一流のりんごを育てる生産者の登竜門のような役割を青森が担うと面白いのではないかと感じています。


以上のようなことを話したと思います。「可もなく不可もないやりとりができていただろうか」と、不安のあまり帰宅後に夫に確認しました。「大丈夫だったよ。」とのことで、引き受けた仕事をとりあえずちゃんとこなすことはできたのだなと安心しました。

それにしても、王林氏は本当にすごい人でした。ステージ裏でも緊張する我々を和ませてくれ、ステージ上でも的確な受け答えをし、笑いを取り、彼女のすべきことを120%果たしている印象を受けました。とてもかっこいい女性だなぁと思いました。

そういえば、会場についたあと、控室を探さなきゃと思いウロウロしていたら、「一般の方はこちらで受付ですよ。」とスタッフの方に案内されました。アワアワしていたら、私のことを知っている人が少し焦った様子で駆けつけてくれ、申し訳なさそうに控室に案内してくださいました。逆に申し訳なかったです。私はこういうことが多い。家に帰ってその話を夫にしたら、関係者席に座っていた夫も「ここ、関係者しか座れないんですよ。」と別の席を案内されかけ、少しむっとしてしまったという話をしてくれました。似たもの夫婦なんだなと思いました。

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