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たのしいてあらい と やさしいてつなぎ

「そでをまくって〜そでをまくって〜ジャーおみず〜ジャーおみず〜」

ぐーちょきぱーの歌のリズムにのってはじまる歌が、慌ただしい帰宅後の時間、「トーマスで遊びたい、パン食べたい」とごねる息子を優しく洗面台へと向かわせてくれる。

むすこが(わたしと夫も)大好きな赤ちゃん向けテレビ番組「シナぷしゅ」のワンコーナー、「たのしいてあらい」の歌だ。

聞いたばかりのころは、無理やりはめ込んだような歌詞に夫と「いそいでつくったのかな」なんて笑っていたのだが、完全じゃない自由な感じがしなぷしゅらしくて、気づくと家族みんなで気に入ってしまっていた。

ものぐさなわたしにも、このご時世、手洗いはすっかりスタンダードになった。
しかしながら…帰宅後の怒涛の家事のはじまりに、ヤダヤダとのけぞるむすこに無理やり手洗いさせるのはすごく体力がいる。

自分の手洗いうがいが済んだあと、てあらいの歌を歌っているとすすんで洗面台に走ってくるむすこ。ほんとに、マジで、助かっている。


もうすぐ2歳になるむすこは、保育園の帰りに仲良しのお友達と一緒になると、保育園があるビルの出口までの道のりを手をつないで歩くようになった。

きょうは、「ママたちもつないで」と子どもたちに促されて、子ども同士・それから両サイドにお互いのママと連なって、出口までのわずかな道のりを4人並んで歩いていって、なんだか、その光景がほんとうに幸せで、みんなで顔を合わせながら「なんて和やかなんだろう」と親同士微笑みあった。

とっても、素敵な時間だった。

想いやるからこそ、距離を取ることも大事ないまだけれども、人と人とが触れ合うことの大事さを子どもに教えてもらうできごとだった。

こどもたちにとっても、子育て中の親にとっても、しんどいことがたくさんある今だけれど、優しい歌や、優しい触れ合いが、わたしたちの心をじんわりと暖めてくれた。

できる限りのことをしながら、子どもたち・それから親子でたくさん触れ合える、たのしい春にしたいなあ。

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