犯罪者

「こー…れはイケるかな?」
 部屋の灯りは電池が切れかけている電気のみ、薄暗く冷たい空気が包んでいる。窓から入る月明かりが綺麗だった。
「…月も僕の味方をしてくれないかぁ…」
 ニィっと笑うと椅子から立ち上がり完成品を持って部屋を出る。部屋を出てもただ広がるのは暗闇のみ。暗闇に目が慣れ始めたところで歩き始める。
 数歩直進し、左側にある錆びた鉄のドアノブに手を掛ける。
「起きてるかい?」
 返事は返ってこなかった。ただ、カタ…、と何かが動いた音はした。
「起きてるんだね?入るよ?」
 ドアノブを回し、ドアを開ける。ツン、と鼻につく錆び付いた匂い、腐った何かの匂い。
「んーん、この匂いはやっぱり好きだなぁ」
 カラカラと笑いながら部屋に入っていく。月明かりが入って来ているわけでもなく、ただただ暗いだけだった。
「…げーんき?」
 カラカラと笑いながらソレを探し、手を置く。グイ、と引き寄せると自分の顔の前まで引き寄せる。
「…ひ…あ…」
「怖いかい?」
 完成品をソレの上に無造作にかける。
「…ッ、う、あ、あ…あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛っっ!!!」
 完成品はシューシューと音と痛々しい悲鳴が部屋に響く。
「…全く、残念だよ。君のことだからもっとナイテくれると思ってたのに。まあいいか。これもこれで良しとしよう!」
 ニッコリと口角を上げ、両腕を広げる。
「あれ、もう終わり?力尽きた?まだ時間はあるよ?」
 悲しそうにソレの前にしゃがむ。
「あんまり近づくと僕にも害が…って、あぁそうだ、僕は平気だったよ」
 カラカラと笑いながら立ち上がる。
「ねえ?知ってる?今は僕たちだけなんだよ?新鮮だねぇ…つい数時間前までは2人もいたのに…。1日に3人も相手するなんて、僕ったらうっかりだね〜。1日に1人までって決めてたのに…」
 聞こえなくなった痛々しい悲鳴に気付く。
「……独り言みたいになってるじゃないか。まあいいや」
 縄を解いてソレを床に落とす。ソレの両腕を掴んでズルズルと引きずりながら部屋を出る。
「あぁ…さみしいなぁ。1人だよ?」
 大きな扉の前まで引きずるとソレを背負う。
「んー、君体重何キロ?ほっそいねぇ…僕でも背負えるよ?」
 カラカラと笑いながら扉を開ける。外はまだ真っ暗だ。街灯の明かりなんて1つもない。
「まーっくらだねぇ。どこに行きたい?」
 そんなことを言いながら扉を閉め、適当な道を選んで歩き始める。
「………月は嫌いだよ」
 独り言を呟く。誰に言うわけでもなく、ただ、自分に言い聞かせるように。
「……太陽も嫌いだけどね」
 ボソボソと呟きながら雑草が生い茂る庭を進んでいく。
「だって明るすぎるじゃないか!僕はこんなにも現実から逃げていると言うのに現実に引き戻そうとする!…何故だろうねぇ…。さ、着いたよ?」
 背負っていたソレを木の根元に降ろす
「あー…スコップ忘れちゃったなー…。まあいいや」
 木の根元の土を手で掘り始める。
 人が埋まるほどの大きさまで掘った頃には、ほんのりと空が色づいて来ていた。
「いっけない。急がなきゃね…」
 ソレをその穴にそっと入れると土を上にかぶせていく。
「この木の花はなんて言ったかなぁ…。花言葉は、なんだったかなぁ…。確か君にぴったりの花言葉だったはずだよ!」
 無邪気な子供のように笑うと元歩いて来た道の通りに戻っていく。
 大きな扉を開け、中に入り、人がいることを確認する。
「……ひっ」
「あぁ…次のお客さんだ。よろしく。僕はねぇ……」


*_*_*_*_*
はっはーん?www
夜中に何書いてんだ自分wwwww

ども。
寝られない鳴沼です。
とりあえずノーチェックの状態です(おい
誤字脱字も変換ミスも何も見てません(おいゴルァ
ちなみにいらない情報ですがこれの前に載せたSecretAnswer聴きながらやってました。
最っっ高(?)
ヤンデレ苦手ですが書くには書けます。

ってかこれヤンデレってよりサイコパスとか殺人鬼に近いんじゃね?

てか殺人鬼やろ?

まだ寝られないのでネ友さんリクの長兄松書いて来ます(´・ω・`)

#ショートショート #寝られない #サイコパス #怖いね (棒) #よくわからない話を書きました

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