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パイオニア的ウィノータ考察(10/25加筆修正)

10/24に晴れる屋名古屋店で行われた第四期パイオニア東海王(TCの"神"みたいなもの)でまたしても決勝没の2位になったので加筆修正を行っています。


その日の夜のChallengeで優勝しました。草

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最新のリストはこちら

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加筆修正箇所はなるべく分かりやすいようにしておきます。


Challengeで運よく2位になったので記念に記事を書きます。

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はじめに

イニストラード:真夜中の狩りリリース以降のパイオニアで明らかに強いデッキというのはイゼットフェニックスだけになりました。

ぶっちゃけると何使っても勝てるし何使っても負ける良い環境だと思います。

そんな中選ばれたのはウィノータでした。みんなもガチャ回したいよね?

今回入賞したデッキの問題点を指摘しつつ軽く解説していきたいと思います。

今回入賞したデッキがこちら

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既存の入賞(1位)のリストがこちらです。

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(10/25加筆分)

パイオニア東海王で入賞したリストはこちらです。

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名古屋の環境的にアグロが多いためメインに復活の声とサイドに除去を追加してあります。


マナベース

大きな変更点はマナベースでしょうか。TLに流れてたパイオニア界隈の話題にウィノータのマナベースがありました。

既存のリストには基本土地が3枚も入っています。おそらくヤシャーンが元々のサイドにあったのが理由と推測されます。つまりヤシャーンが入っていない現行リストなら3枚も基本土地を入れる必要がなく、3色を安定して出すには1枚も入れたくないのが本音です。一応《廃墟の地》がごくわずかに環境に存在しているので1枚は残しました。《森》か《平地》かで迷いましたが、1T目に緑マナが"絶対に"必要なので《森》を優先しました。

もう一つ、《感動的な眺望所》の評価を見直しました。これも話題に上がっていたもので、3枚だと6マナの《トヴォラーの猟匠》をハードキャストする際にタップインの懸念があったため、両面ランドとダメージランドに変更しました。当日(Pioneer Challengeの前)出た晴れる屋名古屋店の休日大会ではゼロ枚にしてましたが、さすがに過小評価だったなと判断し1枚に。ただサイドボードに《スカイクレイブの亡霊》を採用する以上はもう少しマナベースに気を付けた方がいいかもしれません。

今回入賞したマナベースはG18,W13+α,R13+αです。1T目の緑さえ出ればなんとでもなるはずだ!と考えたところこんな感じになりました。もっと良さそうなマナベースがあれば即乗り換えるのでご意見お待ちしております。


(10/25加筆分)

結論から言うと白赤の両面ランドは弱すぎました。緑絡みの両面ランドを1T目に緑で置く都合上、どっちかしか出ないのは受けが少なくなり、ミスにも繋がるので完全に排した方がいいと思います。

緑絡みのショックランドをすでに8枚も採用しているため白赤ショックランドの採用はかなり消極的。特にメインボードにおいては白と赤を要求される場面が少ないためダメージランドが最も適していると思います。


メインボード

メインボードの変更点を一つずつ見ていきましょうか。まずは《薄暮見の徴募兵》《復活の声》、つまりは2マナ域の変更です。《薄暮見の徴募兵》はハマれば強いカードですが、序盤に出すときに人間なのがネック。同サイズかつマナソースのつぎ込み先となる《レンジャー・クラス》を1枚増量。特にラクドスアルカニスト戦で三面六臂の活躍をしてくれました。バーン相手には少し頼りないカードとなりますが、4枚採用でも問題ないでしょう。

今回それらの代わりに採用したのが《無私の霊魂》でした。1ミリも活躍しませんでした。とはいえ対コントロールには活躍してくれると思うので、環境次第では採用に値するカードではあると思います。

次に《ヤスペラの歩哨》を《金のガチョウ》を変更した点です。みなさんは《壌土のドライアド》というカードをご存知でしょうか。

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まあつまるところ《ヤスペラの歩哨》は到達を持っただけの《壌土のドライアド》でしかないのです。スタンダードでは活躍したかもしれませんが、ここはパイオニア。それなりのレアリティとそれなりのマナソースのつぎ込み先として《金のガチョウ》を採用しました。

唯一《ヤスペラの歩哨》の方がいいかなと思ったのはパワーが1あるという点です。《エシカの戦車》の搭乗に少しだけ役に立つので、そこを意識するかたは《ヤスペラの歩哨》の採用がいいでしょう。

それ以外の人狼s+ウィノータという構築はコンセプトとして動かさない方がいいと思います。《エシカの戦車》だけは《レンジャー・クラス》で捲れたときにイラっとくるのでできることなら換えたいです。でもクリーチャーかつ《エシカの戦車》レベルにプレッシャーを与えられるカードは……ないんだなこれが。というわけで明日も戦車に乗り込みます。

前環境以前のウィノータの必須パーツであった《異界の進化》は基本的には必要ないと思います。というのもウィノータでダブルストライク引っ張ってきてワンパンで勝とうという以前のコンセプトから、純然なNaya Midrangeに進化したと考えています。《トヴォラーの猟匠》は《墓所のタイタン》!みなさんもご一緒に!《トヴォラーの猟匠》は《墓所のタイタン》!

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(10/25加筆分)

基本的な構成は変わっていませんが、《レンジャー・クラス》はキープ基準になりうる(e.g.マナクリ×3土地×3レンジャー)ので4枚に増量した方がいいかなと思います。アグロ相手にはサイド後減らすことが多いので、交換枠の2マナとして《復活の声》の採用をオススメします。

実はウィノータで捲って大当たりとなる人間って《トヴォラーの猟匠》だけなんですよね……なのでメインの《トヴォラーの猟匠》の枚数を4枚から減らすのには抵抗があります。非クリーチャーデッキには《粗暴な聖戦士》がただの2/2だったり、《不吉な首領、トヴォラー》が氷に突っ込んで返しにまとめて手札に戻ったりと弱いんですよね。

そもそもの"人間"の枚数がそこまで多くないのでスカることも多々あります。《精鋭呪文縛り》をメインから入れてるリストもありますが、結局大当たりかと言われると微妙なので構成は難しいと思います。ほかの候補は以前の定番であった《帰還した王、ケンリス》くらいかなと思います。それ以外は普通に出すと弱かったり、マナ拘束がキツかったりと現実的ではなさそうです。次弾に期待しましょう。



サイドボード

サイドボードの大きな変更点は《エメリアのアルコン》→《弁論の幻霊》でしょう。基本的にはイゼフェニ専用メタカード枠ですが、タフネス3はあまりにも無謀すぎた!マナクリとともに数多のアルコンが神々の憤怒に触れて死んでいきました…というわけでタフネス4の《弁論の幻霊》を採用しました(ついでに無垢なロータスコンボが死にます)。しかしながら……ここまで読んできたみなさまには大変申し訳ないのですが、このデッキはイゼフェニに弱いです。弱いです。相手のスペルを制限してもあのデッキには憎き《氷の中の存在》がいるのです……つまり《引き裂く流弾》でfxxk'n氷を処しつつ《弁論の幻霊》で蓋をする必要があります。つまり無理ってことです。諦めて違うデッキには勝てるようにするか、イゼフェニを使いましょう。

イゼフェニを相手にするのは諦めがつきましたか?では次は《安らかなる眠り》の枚数です。何をとち狂ったか2枚に減らしてしまいましたが、ラクドス相手には《安らかなる眠り》+《レンジャー・クラス》だけで勝てるレベルなのでなるべく多く採用しましょう。ラクドス相手には4枚でも困りませんが、イゼフェニ相手には2枚しか入れないので間を取って3枚の採用がちょうどいいかと思います。

《精鋭呪文縛り》の採用には賛否両論あるかと思いますが、個人的には"必要"だと思っています。というのもサイド後人間を減らすことが多いので、代わりの人間を入れないとウィノータが哀しいことになります。とはいえ4枚必要かと言われたらそうでもないので枚数調整枠として働いてくれるでしょう。

汎用除去枠として《スカイクレイブの亡霊》を入れています。バーンや《アーティファクトの魂込め》デッキ相手は基本有利ですが、相手の回り次第では十分負けうる相手なので少しくらいは見ておいてもいいと思います。マナベースがキツいようであれば《秋の騎士》の採用も考えられますが、カードパワーは桁違いなのでメタ外のデッキと当たった時苦労する可能性があります。

《引き裂く流弾》は前述の通りクソ氷を殺るために必要です。スピリットやミラーなんかも見れるので専用除去枠としては十分だと思います。

基本的にミラーはハイパーウルトラ先手ゲーなので50%で勝てます。50%で負けるんでその時はハードラックを嘆きましょう。


(10/25加筆分)

《弁論の幻霊》4枚は少しオーバーボード過ぎたかなと思い3枚へ。しかしほぼ対イゼフェニ専用サイドでありながら、全然勝利に貢献しないのです。サイド枠はいくらあっても足りないくらいなので、もういっそ全部抜いてしまってもいいかもしれません。フェニックス自体は割とどうでもよく、肝心の《氷の中の存在》相手には表裏表裏で2ターンで変身されてしまいます(せめて《考慮》がなかったら……)。ちなみにほかのメタカードは何も思い浮かびません。もう終わりだよこのデッキ。

《秋の騎士》はWU Ensoulもそこそこいると予測したので採用したところ、《石とぐろの海蛇》のプロテクション(多色)に目ん玉飛び出たので即リストラ。除去枠はおおむね《スカイクレイブの亡霊》で良いかと思われますが、緑単系の5マナ域を対処したい場合は別の選択肢も候補に挙がります(特には思い浮かびませんが……)。

《不吉な首領、トヴォラー》をよくサイドアウトするので追加の"人間"枠として《精鋭呪文縛り》は3-4枚必要なのは変わらず。ウィノータ外すのが嫌な人や全体除去を使うデッキが多いと予測するのであればメインに採用でもいいと思います。

その場合の追加のサイド"人間"枠としては割となんでもいいので好きなカード入れましょう。個人的にはアドバンテージ源として《秋の占い師》や《不屈の追跡者》、返しの全体除去を避けられる《無私の象形織り》あたりが良いかなと思います。

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おわりに

(10/25加筆修正分)

というわけで上記を踏まえ、今出るならこんなリストかなというのを上げておきます。(10/25更新済み)

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メタに合わせて自由自在に採用カードを変化させられるのがこのデッキの長所だと思うので、存分に伸ばしてあげましょう。

今日一日回した感想としてはとても面白いデッキだと思いました。環境の覇者であるイゼフェニは割と使用者を選ぶタイプだと思うので、頭空っぽにしてガチャを回したい人にオススメです。ただウィノータに触られるとせっかくのガチャを回せないので、各デッキの触られうるカードを覚えておきましょう。1マナで触ってくるイゼフェニがどれだけ辛いかがわかるでしょう。

イゼフェニへの呪詛をつらつらと述べたところで筆を置きます。このデッキや現在のパイオニアについて知りたいことがあればこの記事へコメントや筆者Twitter(@nakine777)までコメントかDMください。一緒に考えましょう。







以下おまけ文(10/25追加)


基本的には10回くらい一人回しすればだいたい分かるんでめちゃ簡単なデッキだと思います。

紙マジックであれば《裕福な亭主》のゲインを忘れやすいんで気を付けましょう。トークンを使うカードが多いので用意しておきましょう(カルドハイムの猫トークンめちゃ高いよね)。昼夜の管理が結構大変なので気を付けましょう(夜だとお得なことが多いため)。

イゼフェニが多いと予測するのであれば使うのを辞めましょう。蛮勇は真の勇気にあらずです。ラクドスやバーンがイゼフェニに強くて良いですよ。


vsウィノータ

週末行われた2回のPioneer Challengeでウィノータが結構勝ってます。今週末には晴れる屋TCでパイオニア神挑戦者決定戦が行われるので、今回のChallengeの結果を参考にする人が多いかと思われます。そんなウィノータを狩るためにはどうしたらいいかを使用者目線で見ていきたいと思います。


①《墓掘りの檻》でほかのデッキもついでに対策♪

当然ウィノータから6/6が出てくることもありませんし、今回優勝したレシピには《レンジャー・クラス》が4枚入っているためLEVEL3の能力も封殺。割れるカードがかなり限られるため、ただのミッドレンジに成り下がります。

ラクドスやジャンド城塞のようなデッキに対してもクリティカルにヒットし、イゼフェニに対しても完璧ではありませんがある程度は封じ込めることはできます。

邪魔にならないデッキであれば最も丸いサイドカードと言えるでしょう。緑単であれば《大いなる創造者、カーン》からのウィッシュボードでメインからイージーウィンすることもできますが、このデッキもイゼフェニを苦手とするデッキなんですよね……


②なんとか耐えて全体除去で一掃する

全体除去をメインから採用できるデッキは限られますが、それらのデッキはおおむね有利であると言えるでしょう。

白黒ヨーリオンなんかはイゼフェニに対しても強そうに見えます。

https://www.mtggoldfish.com/archetype/pioneer-wb-219d3e05-ec2a-4e9c-beee-4cf842f58da4#paper



③イゼットフェニックスを使う

多分これが一番早いと思います。

とはいえ非常に練度が問われるデッキなので、前日に組んでそのまま持っていこうというのは甘いです。Magic Onlineでは100tix(≒100$)で組めるので少しでも回しておきましょう。MOパイオニア村はみなさんの参加をお待ちしております。

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