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人生それぞれ
今日は、友人の出産祝いを探しに行った。
出産した友人は、社会人スタートの数年間、同じ職場で働いた仲間。20代の頃は、休みを合わせて海外旅行に行ったりもした。
その後、趣味を通してご主人と出会い、彼が住む、地元から遠く離れた土地で改めて就職をして、晴れて結婚、そして出産した。
一緒にお祝いを探しに行ったのも、これまた同じ職場で働いた仲間。転勤で別の場所に移った後、一度退職して海外で働いた。その土地の言葉も覚え、その時の知人と今も交流があると聞いたことがある。
そして、縁あって、また同じ仕事に戻っている。
私はと言えば…ずっと同じ場所で働いて、しかも昨年は休職している。
今も変わらない仲間であるけれど、彼らと比べて、自分だけ何も変わっていない、同じところから動けていない、何にもないじゃんって、ちょっとだけ自己卑下してしまった。
でも、一緒にお祝いを探しに行った友人が、ふと、「あの時こうすればよかったって思うこと、いっぱいあるよ。」って、つぶやいた。
ん?そうなの?海外で働いたって、すごいことじゃない?勇気があるし、すごい経験じゃない?
私は彼女のことを、信念を貫く、行動的な人だと評価している。そんな彼女でも、後悔することもあるんだな…
出産をした友人も、同じく行動力があると思っているが、これから子育てをしていく上で、地元ではない場所で、悩みながら一生懸命に生きていくんだろうな…
何もないって思う私も、彼らから見たら、何かを成し遂げているって感覚になるのだろうか…
同じ時間を過ごした仲間は、それぞれの道を確実に歩んでいる。
自分にとって、取るに足らないことでも、他のだれかにとっては、小説みたいなインパクトのある出来事なのだろう。
ならば、できるだけ面白い小説にしよう。しかも、自分が読んで、一番面白い小説に。
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