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べんがらの民

現実世界の疲れがピークに達した。
これはもう、あいつに頼るしか無い。
ということで、八女のべんがら村に行ってきた。
初めての八女。
気温33度、西唐人町のバス停で降車する。
これから1.6キロの道のりをただひたすらに歩く。
途中田舎すぎてGoogle先生に嘘をつかれたかと胸のざわついた。
でもそれは杞憂で、一瞬道無き道に誘導させられたけど、Google先生はちゃんと私を目的地に導いてくれた。
フーッと息を吐く。
久々の温泉。
隠れ家のようにひっそりと、でも堂々と佇んでる建物は私を快く迎え入れてくれた。
ラッキーガールとして400円でべんがらの湯に入る。
お湯は癖のないサラサラな泉質。
熱すぎず、ぬる過ぎず適度な温度が私のストレスをゆっくり取り除いてくれる。
なんてたって、サウナの後のととのいの間。
ここが最高。
目を閉じてリラックスしてると、まるで架空の世界にワープしたように、音と感覚が切断されていく。
それが恐怖ではなく、心地よさとして感じるのだから、もうなかなかにそこを動けない。
流石にのぼせてきたので、上がってコーヒー牛乳を飲む。
ここまでで完全に私の体はリセットされた。
ハンモックで慣れないながらもゆらゆら揺れて、ゆやゆよーん。

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