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THE SUPER MARIO BROS. MOVIE

アーロン・ホーヴァス、マイケル・ジェレニック監督作品、スーパーマリオブラザーズ主演の「THE SUPER MARIO BROS. MOVIE」を観てきた。

既に世界で1100億円の興行収入を突破している今作。

あの天下の任天堂で不動の人気を誇るマリオとその弟ルイージを中心に、ピーチ姫、キノピオ、クッパなどお馴染みのキャラクターに加え、あのドンキーコングと豪華な顔触れがスクリーンの中で大暴れしていると聞き、夜勤明けの身体でトコトコ観に行った。

映画館内のほとんどの席が埋まっていて、早速老若男女各方面からの人気っぷりを肌で感じながら、席につく。

あらすじ

冒頭、クッパはとある国をその圧倒的力を駆使して侵略する。
その目的は、スターを手に入れるためーー。
一方、配管工として独立したてのマリオとルイージは、突然起きた排水管の破裂による大洪水で水浸しになったブルックリンの地下で謎の土管に吸い込まれてしまった。
土管で吸い込まれているうちに離れ離れになってしまったマリオとルイージ。
マリオはキノコ王国にたどり着き、どうやら弟のルイージは暗黒の国で囚われていることを知ると、その弟を救うべくキノピオの案内でキノコ王国の姫、ピーチ姫の元に向かう。
ピーチ姫からクッパにキノコ王国が狙われていると知ったマリオは、クッパからルイージを取り戻すため、そして、キノコ王国を救うため冒険の旅に出る。

以下ネタバレあり感想


ため息がつくほどワクワクする映像

ところで私とマリオの思い出と言われると、あまりプレイをしたことはない。
子供の時に友達の家でマリオのゲームやったことはあるにしても、自分でカセットを買って、自分でプレイをしたことということはなく、だから思い出はそんなにない。

と言えばそれもちょっと嘘になる。
なぜなら私はゲーム実況を見るのがが死ぬほど好き。
誰が好きかって話をすると、めちゃくちゃ長くなるので今回は割愛するとして(いずれ機会があったら話したい話題ではある)そのゲーム実況者のプレイ動画をみてマリオゲームを楽しんできて、それなりにマリオに対する思いれはある。

そんな私がこの映画を見始めた冒頭から、その世界観に引き込まれ、ワクワクした気持ちそのまま、ため息がでた。

主役のマリオとルイージが出てきて、最初の仕事場に向かう場面はゲームのスーパーマリオブラザーズを彷彿とさせるし、ドンキーコングとマリオが対決するシーンはスマブラの感じのままだし、マリオたちがキノコ王国に戻る時はマリカーそのものだった。

歴代の人気マリオゲームを大画面で体感することができ、その圧倒的映像美と迫力も相まって、自分がゲームのプレイヤーのような感覚に包まれる。

映画を見終わった後、YouTubeでマリオのゲーム実況をもう一度見漁り映画の余韻にしばらく浸っていた。

カッコいいピーチ姫

ピーチ姫ってゲームでは何回も何回もクッパに誘拐されて、マリオに助けを求めるか弱いお姫様。
もう何度も何度も攫われるから、それがネタ化されつつある彼女だけど、今回の映画ではそんなか弱さは一切無い。

一国の王女として、自分を育ててくれたキノコ王国の国民、キノピオたちを救うべく自ら先陣を切ってクッパに挑もうとする。

自分を鍛え上げ、凛とした姿で国民を励まし、恐怖に打ち勝ちながら、クッパに立ち向かおうとする姿は同じ女性として見習うべきところがあるし、今まで抱いてきたピーチへの印象を打ち砕かれるくらいかっこいい女性であった。

だからと言って、その可愛さは健在。
確かにクッパが惚れるのも納得できるくらい愛らしいさと、可愛さをちゃんと持ち合わせてるのも最高。

個人的には、キノコ王国に向かうためバイクに乗ってる時ポニーテールにしていたピーチ姫が好きで、シークレットシールがピーチだったから、ものすごいテンションが上がったのを覚えている。

可愛すぎるキノピオ

物語中、1番お気に入りのキャラはキノピオ。
こいつマジであざといの。
だけどいいの。可愛いから。

可愛さを自覚している可愛い奴って最強なんだよね。

「もう可愛いには飽きました」とか、
「死ぬには可愛すぎます」とか、本気で自分のことを可愛いと信じて疑わないその芯の強さと、確固たる自信を持ち合わせてるのがキノピオの魅力。

マイペースだけど、あざといけど、いざとなったらピーチ姫を守るという覚悟決めてる男らしいところもギャップで好き。

中の人の関さんの声と演技力も相待って、キノピオの存在がかなりいいアクセントになっていたのではと思っている。

ベタだけど燃える展開

圧倒的力の差があるドンキーと戦って、マリオがなんとかアイテムを駆使して勝って、仲間として共闘していくって展開。

ベタだけど、やっぱりこういう展開ってグッとくるし、心がカーッと燃えて熱くなる。

敵が味方になるのって、最初から味方でいるよりも感情移入しやすいと思うのだけど、これって私だけ?
貴方もそう思わない?

ドンキーとマリオが海に沈みそうになって、マリオが気を失ったドンキーを助けるところとか、2人が真の仲間になったようで思わず泣きそうになった。

まさかマリオの映画で涙腺を刺激されるとは。
恐ろしやマリオ。

でも2人、いや1人と1匹?の友情は、確実に私の心をガッチリ掴んで離さなかった。

シスコンに響いた兄弟愛

突然の告白をすると、私は4歳下の妹がいて、シスコン。

どのくらいかと言われれば、見たい場所や行きたい場所があれば、まず妹に声をかけるし、妹から勧められたものはすぐにチェックするし、普段返信が遅い私でも妹からの連絡には秒で返す。
いつも私から誘ってるのに、万が一妹から誘われた際には全てのスケジュールを蹴ってでも、その誘いにのるくらい、その程度にはシスコン。

そんな私だから、マリオとルイージの兄弟の絆と、お互いがお互いを思う気持ちの尊さには感情移入をしないなんてことが出来るわけがない。

「僕ら2人でいれば、大丈夫」

弟を守るために必死に前に進むマリオと、そんな兄を信じてついていくルイージ。
みんなに馬鹿にされ、家族からも冷たい視線を投げかけられても、2人手を取り合い助け合ってきた兄弟だからこそ魅せることができる美しい兄弟愛。

お互いがお互いのことを思って、それぞれやるべきことをお互いのためにする姿に、感動するしかないじゃないか!

少々熱くなりすぎてしまってけど、とにかく今作の2人の兄弟愛には心温まるものがある。
一部では「内容がない」と批評する評論家どもがいるみたいだけど、まぁ、その意見を否定はしないけど、これほどまで丁寧な兄弟愛が描かれているのに、同じ映画を見た?と思うくらいに、私にはジーンと響いた。

(ちなみにそのことを妹に言ったら、爆笑しながら「いいお姉ちゃんだねー」と他人事のように言っていた)

最後に

この映画を見終わった時真っ先に思ったのが、「あー!任天堂ワールド行きたい!」という気持ち。

思わず「わぁ……!」と声が出てしまうくらいの、その世界観の再現ぶりを私もこの目でみて飛び込みたい。

マリオが迷い込んだ世界に私も迷い込みたい。

ワクワク、ドキドキ、ハラハラ、ウルウル、いろんな感情をまるでアトラクションのように楽しめるこの映画の世界観と作り込みは完璧。

全世界で大旋風を巻き起こしてるのも納得の今作が、日本発祥のテレビゲームというのも誇らしい。

あの頃のゲーム少年少女が、そのまま大人になったみたいな貴方に是非。

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