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愛妻家 頼朝

頼朝が妻 北条政子の安産祈願のために建てたとされる段葛と鶴岡八幡宮。
ここにくるのがメインイベントと言っても過言では無い。

おばあちゃんが鎌倉で1番私を連れて行きたかった場所。
段葛が視界に入った途端、私は道の真ん中にある緑のトンネルに心を奪われた。
その時は雨がザーザー降っていて、気温もだいぶ低くて、びしょびしょに濡れた上着を羽織っていたらそれはもう凍えそうなほど寒くて、最悪の天気だったけど、だけれど私の心は不思議と晴れやかだった。
「雨の鎌倉も情緒があっていいね。」なんて軽やかに口走りながら段葛を一歩、一歩と噛み締める。

こんな素敵な場所を今まで知らなかったなんて。
自分の人生に新たな色が足されていく感覚だった。

お次は、厳かな雰囲気ある鶴岡八幡宮。
頼朝よ。妻の安産祈願のためにここまでするとは。
その愛妻家っぷりを感じざるを得ない立派な八幡様。
どこを源平の池、太鼓橋、本殿見てもうっとりしてしまうほど綺麗で、日本人に生まれてきてよかったと思えるほど日本建築の素晴らしさを堪能できた。

グッジョブ、頼朝。

そういえば本殿に向かう途中の階段を登ってる時、おばあちゃんが「あそこで実朝が暗殺されたんだよ。」と指をさす。
サラッという衝撃的な事実に、背中がスーッと寒くなったけれど、きっと雨のせいに違いない。

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