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chompy(チョンピー)が成功するための10つのポイント

1.チャンピ―?チョンピー?

初め名前を聞いた時は、隣の国の会社?と思いましたが、元DeNAのスタッフが作ったSYN, Inc.という会社のソーシャルフードデリバリーサービスです。後発、かつ日本オリジナルだからこそ、現時点では、先行サービスの不平不満の部分をかなり解消してきています。現在2020年4月時点、オープンβ期間中で渋谷という日本の中心地のひとつである街から始動しており、ベンチャーらしい雰囲気たっぷりです!是非成功してもらいたいです。

2.サービスの特徴

1)ドライバースタッフは経験者のみを募集

 これは、現在サービスβのステージだからかもしれませんが、他のフードデリバリーサービス経験者を集めており、特徴の1つとして「ベテラン配達員による丁寧な配達」という点を挙げています。お客様にとっても慣れているドライバーの方が圧倒的に良い経験になりますし、運営サイドとしても長く続けられているドライバーはとても信頼できるし、貴重な意見をフィードバックしてくれる大事な資産になると思います。更に競合から大事な優秀なドライバーを勧誘できれば少なからず相手にデメリットは生じるでしょう。

2)お得なグループ注文/オフィスランチ便

 「グループ注文」まだ、私がこの機能を利用したことがないのでなんとも言えませんが、QR決済の割り勘機能と一緒ですね。商品はそれぞれ個人が支払うが、配送料を折半できるいう機能、お客さんと運営はお得でしょう。ドライバーは数人分の食品をいっぺんに運ぶことになる少し大変かも。オフィスのランチ注文を狙ったサービスで他にはないので、素晴らしい差別化ポイントだと思います。それよりも支払いにPAYPAYといったQA決済がスタート時点で使えると助かります。送料無料(チョンピー負担)のオフィスランチ便というサービスも展開しております。これも既存の他サービスを取り込んだ形で、後発ならでは合わせ技で、素晴らしいと思います。

3)ドライバーはピック時前にドロップ先がわかる

 これが私がUberEATSのドライバーを始めた時に一番おかしいと思ったところです。UberEATSはお店に到着して商品を受け取らないと、配達先のお客様の住所がわからないのです。どこで請負契約が発生するのかあいまいですが、「配達先が不明なのに商品を受け取るってどういうことだ!」と定期的にUber運営からくるNPSのコメント欄に書き続けています。チョンピーはこの部分が解消されています。UberEATSがSFで産まれた際に色々な市場調査をした結果、この道にたどり着いた可能性が高いです。運営は、KPIの一つに「ピックキャンセル率」は置いているでしょう。お店にもお客様にもデメリットしかありません。つまり、これは個人事業主という雇用関係のないドライバーに少しでも強制力を持たせるために設けた仕組みでしかありません。後発サービスであるチョッピ―がこれを撤去した事で、お客様とお店とドライバーという三つ巴の需要と共有がどのように嚙み合うようにしていくのかは楽しみです。

4)ドライバーの補償制度

 「配達リクエスト受けた時点から配達完了、またはキャンセルするまでの間に生じた事故に対して対人・対物補償(1億円まで/免責自己負担金額なし※UberEATSは自己負担金5万円)」という事です。自己傷害補償もついています。雨の日普通に転びますからね。自転車も原付バイクも年間10,000km/年間くらい走るとさすがに事故リスクは相当高いと思います。ただでさえ少し急いでいますから。東京都は2020年4月から自転車保険の義務化(現時点では罰則なさそう)が施行されており、自転車・原付バイクを使って仕事をしているドライバーにとっては必須な補償内容かと思います。注意はやはり、「ピック前、ドロップ後の補償」ですね。自分は仕事中という認識でしょうが、この期間はフリーな状況なので補償適用外となります。ここは個人の保険でフォローをする必要があります。自己傷害保険と対物対人自賠責保険に入ることを強く推奨します。

5)加盟店のセレクション

 此処も今後の差別化ポイントになる可能性があります。出前館やUberEATSは比較的加盟店に色を出さずに、被るケースが多いです。特にマクドナルドや吉野家といった駅前に必ずあるファストフード店(チェーン店)をしっかりおさえているのですが、チョンピーは「こだわりのある個人店」をセレクションしています。これは戦略的にUberEATSや出前館とは取引がない店舗に対して営業をかけ「何故、デリバリーサービスを始め、アウトソースしないのですか?」とヒアリングしていくことで、UberEATSA(加盟店)を踏みとどまっているお店の不安な点を解消していくことで独自の加盟店を増やしていくという考えがあったと思います。ここでしか注文できないお店がないとお客様はチョンピーを選ぶ必要がないですからね。また女性が利用しているという状態を作るためにも、加盟店のセレクションはしっかり戦略を持つ必要があります。アパレルでいうZOZOですね。BEAMS/UnitedArrowsといったオンラインショップを持っていなかったセレクトショップをECに引き込むことができた事がZOZOの成功切っ掛けです。これをイメージしていると思います。

6)チョンピーバッグ・ウェア

これは、出前館や、他のデリバリーサービスも採用している、制服制度です。UberEATSはバッグですら、推奨の域を脱しておらず、ウェアはないので色々なドライバーがやってきます。そこは加盟店やお客様への安心感とブランド力の醸成のために必要と踏んだわけですね。バッグとウェアは支給性かと思いますが、ウェアは2,3着ほしいですね。夏場は上着を何回も着替えますから。

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   ※https://chompy.jp/crew/ より引用

7)契約体系

チョンピーと配達クルー(ドライバー)との契約は「業務委託」という形で、UberEATSと一緒でチョンピーは「あくまでも配達サービス取引のマッチングの機会を提供する」事業者という位置づけらしいです。法定代理人の同意を得た未成年も就業可能です。また、損害保険の努力加入を促しております。

8)評価制度

ユーザ(お客様)が配達クルー(ドライバー)を評価。配達クルーがパートナー(加盟店)とユーザ(お客様)を評価する仕組みを取っているようです。パートナーからクルーへの評価はなさそうですね。UberEATSは1badを消し去るためには100goodが必要です(正確には、直近100件の評価が掲載されるので100goodの人が1badを受けた場合、100goodに戻すのに100good必要)。問題なく配達が完了しても加盟店もユーザもgoodを必ず押してくれるわけではありません。「今の配達員は好感持てるわ~」と思ってくれて、good1個です。どんなに丁寧に配達ができたとしても、ユーザの気持ち次第で簡単にbadが付くのも事実です。この評価(満足度)を運営がどのように利用するかでドライバーのサービスに対する評価がそれなりに白黒すると思われます。

9)報酬制度

基本収入:
・ピック/ドロップ収入:125円ずつ
・距離収入(ピック/ドロップの全ての移動に対する報酬):75円/km
・待機収入(5分以降は15円/分※支払上限金額あり) :75円/5分

収入の支払いについて:
・支払い方法:登録して頂いた銀行口座へお振込
・支払いサイクル:1週間ごとにお支払い。※前週分を翌火曜日

※キャンペーンで2,000円/1H 収入保障というものがありますが、これは期間限定のアーリークルー向けプランになると思います。

 この報酬制度もUberEATSでさんざん言われてきている部分を解消してきています。ピックと待機に報酬をつけてきています。定常インセンティブについては現状言及がありませんので、この基本収入がベースになりそうです。果たしてある程度、自転車で回れるくらいのエリアが解放された際に結局UberEATSとどちらの方が稼げるのかはやってみないとわかりません。ピック数が圧倒的に少ないのであれば、ただのお地蔵さんです。業務中の兼業はNGと規約に書いてあるので、都合よくUberEATSとチョンピーを併用するのは難しいと思います。即座に両方とも垢BANは免れないでしょう。そのためにもウェアを着ており、バッグも別物です。

クルー(ドライバー)としてはエリアや時間帯毎に稼働するサービスをON/OFFしたいものです。いうなればピックはどちらでもOK。ドロップして開放されるまではその業務に責任を持ち、配達完了後に一時的に開放される。という状態を希望します。

ドライバーから見たソーシャルマッチングデリバリーサービスの一番のうまみは「稼働したいときに引っ切り無しに仕事が来て、やめたいときにいつでもSTOPできる」という点ですから

10)チョンピーにはまる仕組み

 UberEATSはソーシャルゲームなような仕組み(ゲームフィケーション)を多様に取り入れており、「ドライバーが毎日仕事をしたくなり、仕事を始めると誠意をもって、一定数頑張る」ように設計されています。

相互評価:自浄効果
 └第3者からの評価がルールにあるからこそ誠意を見せる
クエスト:目標設定
 └自分で難易度を決められる。決めた目標はやりきる
インセンティブ:もう少し頑張る
 └回数目標を階段制にすることで、途中で辞めさせない。
シミブースト:人参
 └ユーザニーズを可視化しドライバーを瞬時に移動させることができる
ドロップ先未定:ラッキー
 └運試し要素。良いことが続くと自分はついていると錯覚しやすい

 ただの配達業務に、ここまでドライバーのモチベーションコントロールに気を使っているサービスは稀です。個人事業主という雇用体系がそれだけすぐに始めやすいがすぐにやめやすいのでしょう。多少の苦労(目指す目標や苦難)があってこそ完了時の達成感があるのというところも含めてしっかり設計されていると思います。チョンピーが報酬待遇だけでこれを作り上げることができるかが肝になります。「ドライバー報酬体系の上昇=ユーザ料金、もしくは加盟店、運営の収益に影響」していきます。数円の積み重ねが利益に影響してくるので、報酬をよくするだけでは事業/サービスはうまくいかない可能性は十分あります。


3.事前登録

2020年3,4月は相当数の申し込みがあるでしょう。現状新規の事前登録は実質中断しておりますが、リストには登録しておく価値はありますので、是非登録してみて下さい。登録確認メールは届きません。説明会の案内ができた時点でChompy事務局からメールが届くようです。クルー登録時の招待コードが招待した人/された人双方に7,500円という事なので、どなたかに招待コードを頂くことをお勧めします。

また、渋谷近辺にお住まいの方は、Chompyアプリ自体のインストールし一度利用をしてみてください。知らなかったが素敵なお店が多く掲載されています。運営の営業の賜物だと思います。注文時に使える招待コードです。双方(招待した・された)に750円×2回の合計1,500円のクーポンが付与されます。 

招待コード:ELTCK8


4.アプリをインストールしたら

アプリ内マイページ配下にChompy開発陣と直接つながることができる「Slack」への参加アナウンスがあります。

こんにちは、〇〇〇〇さん
いつもご利用ありがとうございます!
Chompy(チョンピー)は鋭利開発中です。
みなさんと一緒にサービスを育てていくために、専用のSlackワークスペースを作りました。
是非参加して、声を聴かせてください!
Chompyスタッフからのメッセージ
「テクノロジーで飲食店の魅力を最大限引き出し、毎日の生活を豊かで楽しいものにして行きます」
以下長文・・・

 この体制が日本産を最も意識するポイントかもしれません。UberEATSではまずアジアの島国の意見は届かないでしょう。

B2C2C/Bのプラットフォームを作るには、相当パワーが必要です。特にBとCには既に利害関係があり、そこに割って入りながら、自分の直コントロール配下に置けないドライバーを扱わなければいけない。一歩間違えると日本にいるからこそ駆け込みを食らいます。凄くたたかれます。UberEATSは規約と物理的な距離が彼らに自由さを与えていますが、Chomyは本気の覚悟でやり続けないと、C(顧客ユーザ)からもB(加盟店)からもC/B(ドライバークルー)からも総スカンを受けます。常に窓を開いてサンドバッグではないですが、受け答えをしていくことを選んだ彼ら凄いと思います。Slackには温かい気持ちでこのサービスが大きく成功するようコメントできるよう頑張りたいと思います。

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