第二の故郷と、生ひ優る
初めてインドへ行ったのは2006年のこと。
私は17歳なりたての高校生だった。
インドではようやくカラーの携帯が普及し始めたころで、私の日本の携帯はうらやましそうな目で見られていた。
私はインドの街並みに残るレトロさ、温かい人々、伝統的な家族観、いにしえから息づく宗教に魅せられてしまった。
それから私は大学院でインド政治を学んだ。ヒンディー語とインド文化の知識を深めた。インドだけでなく日本でもインド人の友達ができた。今では、インド料理も少しは作れるし、インド人と仕事している