見出し画像

コロナ闘病記

7/31に発熱、8/3にPCR検査、8/5陽性判明、8/10救急搬送、入院、そして8/17無事退院しました。
入院直前の自宅療養では正直命の危険を感じました。
発症初日から退院までの18日間の闘病記をまとめました。
もし何かの参考になればと思い、以下に公開いたします。

【簡単なプロフィール】

57歳、横浜市在住、基礎疾患なし、仕事は毎日東京各所に横浜から電車通勤、ワクチン未接種(横浜市では発症時には年齢制限でまだ予約出来なかった)、三年前妻に先立たれたため中一の娘と二人暮らし。

●7/31(土) 発症1日目

帰宅後寒気が。ご飯食べて寝たが、布団の中で震えることも。

●8/1(日) 発症2日目

起きて熱を測ると37.5度、昼には38.5度、夕方38.7度。
寝汗かいて夜には37.0度。
食欲はないが味覚嗅覚に問題なし。
念のために発熱と同時に娘とは家庭内隔離、マスク着用及びアルコール消毒、それぞれ自分の部屋とトイレだけの移動を徹底。

●8/2(月) 発症3日目

夜中にまた38.5度、起きたら36.5度。夕方には37.5度。

●8/3(火) 発症4日目

夜中になんともツラくて眠れなかったので、今まで飲んでなかった置き薬の鎮痛解熱剤を飲む。
薬のせいか高熱にはならないものの、なんともダルい。痰や咳も増えてきた。
0811 意を決して「横浜市新型コロナウイルス感染症コールセンター」に電話。
近隣のPCR検査が出来る病院を3件紹介してくれた。

画像13

必ずウチからの紹介と伝えてくださいねと念押しされたのは、紹介があれば保険が効くそうな。
0857 その中で一番近そうな「高島町しらゆり内科クリニック」に電話。午前中は予約いっぱいだけど、16時なら空きがあるとのこと。
1600 クリニックに到着して電話。クリニック自体は2階だけど直接来ずに必ず下で電話するように言わていた。一般外来患者と接しないようにしている模様。
隔離スペースに案内されて問診票と体温計測。37.2度。
さっそく唾液式のPCR検査、結果は二日後の午前中にクリニックから電話が来るそう。
最後に医師の診察。喉が赤いですねと言われる。疲労から来る風邪かもしれないし、時節柄コロナの可能性も捨てきれないのでPCR検査しましたと。
薬は行きつけの調剤薬局がいいですよということで、あらかじめコレットマーレの薬局に処方箋をFAXしてくれた。
小一時間はかかったので座ってるのも辛いぐらいだったけど、とても感じが良かった。
その後歩いてコレットマーレへ。
もうライフはゼロ(苦笑)
FAXのおかげで薬をすぐ貰えたのは良かったな。

画像15

●8/4(水) 発症5日目

処方されたカロナールがよく効く。まあ飲んで数時間後には熱が上がり始めるので、貰った2日分で治ればいいが…。
パルスオキシメーターがAmazonから届く。
92から95、たまに96は出るけど平均すると良い数値は出てこない。
フルーツやゼリーしか食べていないが下痢が始まる。

名称未設定1

●8/5(木) 発症6日目

0915 高島町しらゆりクリニックから電話、PCR検査の結果はやはり陽性とのこと。ちなみに横浜市のワクチンがあと数日で予約出来るはずだったが、ギリギリ間に合わずワクチン未接種…。
会社やバンド仲間に報告して、今後しばらくのスケジュールを全て白紙にさせてもらう😢
横浜市新型コロナウィルス感染症コールセンターに電話して、まずは自宅療養を指示される。入院手配もしますが大変混んでるので時間がかかるかも…とも。
昼、何も知らずに飲みの誘いをメールしてくれた友人に事情を説明すると、必要なモノを買い出しして持って来てくれるとのこと。まごころがありがたい😭
夜中は熱が上がり、かなり苦しむ。

画像3

●8/6(金) 発症7日目

ツラい夜が明けたら日中は久しぶり熱も上がらず、食欲こそ無いもののYouTube観ながら笑うこともできるように。カロナールは無くなったけど備蓄の解熱剤がまだ残ってる。

●8/7(土) 発症8日目

昨日で治るのかなと思いきやだんだん熱も復活してきた。解熱剤飲まないとツラいので切らさないように連続で服用するように。用法にある間隔を守っていられなくなってくる。
午後にコロナ119番に電話、病院の手配はまだつかないか確認。引き続き探してはくれているようだが…。
ここ数日の食事はカロリーメイトゼリーを1日2個程度とポカリスウェットはかなり大量に。深夜に薬がとうとうなくなり、一晩中うなされる。

●8/8(日) 発症9日目

0600 一睡も出来ず、ただただ入院したい、熱から苦しみから逃げ出したいと脂汗を流しながら思う。
0800 少しラクになったので久しぶりにシャワーを浴びる。横浜市から在宅治療用セットが届いたが、今の僕に食べられるものは無いなぁ。無症状の人なら助かるだろうが。

画像4

1800 再び熱が上がり始める。売薬の解熱剤を飲み続けてもほぼ効果なし。とても苦しく長い夜が始まる。発症10日は症状が治まるか中等症以上に悪化するかの分岐点らしいが、僕は残念ながら後者らしい…。

画像2

●8/9(月) 発症10日目

それでも夜は明け、息苦しい朝が始まる。
1030 たまたま別件で連絡来た友人に理由を話し薬屋で市販の解熱剤を多めに買ってきてもらう。これで少しは耐えられるかな…。
1800 38.3度。耐えきれずに解熱剤を用法用量無視して連続使用するも熱が下がらなくなってきた。とにかく苦しい。心拍数も100以上。夜中はベッドでのたうちまわり、この苦しさから逃げ出すにはどうすればいいか、もう死ぬんじゃないか、むしろ死ねば楽じゃないのか、そんな思考がドロドロと流れ続ける。

●8/10(火) 発症11日目/入院1日目

0530 もう耐えきれずにコロナ119番に電話。話は聞いてもらえたが担当者がまだ捕まらないとのことで折り返しますとのこと。その間に体調悪化した場合は遠慮なくリアル119番にかけてくださいねとも。
0546 しばらく待ったが折り返し無いので、119番に電話。すぐに3人の救急隊員が来てくれる。酸素飽和度が低いので酸素マスクをしてくれる。
家の前で救急車を停めて、搬送可能な病院を電話で探してもらう。かけるハシから断られて、2時間かかっても家の前から動けない。20箇所以上断られて、やっと受け入れが出来ると言われたのが伊勢佐木町ワシントンホテルに出来たばかりの「かながわ緊急酸素投与センター」。

画像5

8時過ぎに酸素センター到着、裏口から車椅子で当該フロアへ。中規模の会議場か宴会場といったスペースにベッドがパーテーションで分けて15近く並んでいる。
早速酸素を吸入しながらベッドに横になる。
基本的に医療行為はせずに病院の空きを待って移動するだけなのだが、家で何もしないよりはマシだけどとてつもない閉塞感も感じる。いつ病院に移動出来るのか出来ないのか、熱が上がって来ても下げる薬もない。
13時過ぎ、病院が決まったと告げられる。能見台の「神奈川県立循環器呼吸器病センター」に転院。

画像6

救急車に乗せられ小一時間ほどで到着、熱と揺れのせいでかなり車酔い状態で気持ち悪かったが、入院出来る安心感は本当にありがたい。そして救急隊員の皆さんの奮闘には涙が出るほど感動…。
病院は広い敷地に低い建物という感じで開放感があり、防護服は着ているものの看護師さんも医師も明るい雰囲気でホッとする。
着いてすぐに採血、レントゲン、心電図、CTと矢継ぎ早の検査。
あっという間に検査結果が出て、肺炎は結構広がってるが全体が真っ白というほどではない。ステロイド点滴で炎症を抑えましょうとのこと。

画像7

酸素飽和度が低いうちはトイレで倒れたりしないよう、当面導尿カテーテルを繋ぎますと。これを入れるのが痛い😭
夕方一気に検査や説明が終わると少し静かな時間。とりあえず食事が出たけどまだ手を付けられず。
入院診療計画書によると2週間の入院予定。
点滴と酸素のおかげでずいぶん身体がラクに感じる。2130 消灯。

●8/11(水) 発症12日目/入院2日目

0600 目が覚める。発症してから初めて熱にうなされず、苦痛に七転八倒せず、悪夢に苛まれない静かな睡眠が出来た…😭
昨日は何も準備出来ずに担ぎ込まれたので、下着の着替えも携帯の充電器も毎日の目薬も無い。娘や友人に頼んで郵送してもらうことに。
1200 病院食は半分の量でご飯を全粥にしてもらって食べる。久しぶりのゼリー以外の食べ物を口にできる感動で涙。
1400 倒れる危険は少なそうとのことで導尿カテーテル抜かれる。今回最大の激痛(苦笑)
2130 消灯。

●8/12(木) 発症13日目/入院3日目

0700 起床、多少寝汗かくも快適な目覚め。
息苦しさは無いが咳をすると左胸の肋骨あたりが痛い。
病院敷地内にコンビニはあるけどコロナ患者は行けないので、3日に一度の買出しサービスを利用する。ミネラルウォーター、おーいお茶、ブラック缶コーヒー、そしてトレーニングパンツ(オムツ)。下着の着替えがあっても洗濯出来ないので、少々のプライドを捨てて便利なラクラク紙パンツを(笑)
ちょっとモコモコするけど快適〜♫

画像8

仰向けばかりだと背中部分の肺炎が治りにくいとかでうつ伏せの体勢もとるように指示される。
1日2回ネブライザー(吸入器)で治験の「サルグラモスチム」を吸入。治験のグループを分けて実際の薬を投与するグループと、偽薬(プラセボ)を投与するグループがあり、僕がどちらの薬を吸入したのかは担当医師ですら知らないそう。これからのコロナ特効薬の開発に繋がってくれたら嬉しい。

画像11

●8/13(金) 発症14日目/入院4日目

0600 起床。雨のせいか少々肌寒い目覚め。
今朝からご飯はまだお粥で半分だけど、おかずは通常量に戻してもらう。美味しく感じるのはいいことだとしみじみ思う。

気になっていた娘のPCR検査も陰性と返事が来て、胸を撫で下ろす。2週間は外出出来ないので義母宅にも行けないけど、けなげに一人で我が家の留守を守ってくれている。本当に成長したなぁ…😭

名称未設定


1300 担当医からお話。今朝の採血の結果を見るとCRP値は激減、レントゲンも見るからにキレイになって来たとのこと。このまま治療を続けて週明けには精密検査して、結果次第では退院も視野に入るとか。
酸素飽和量の値がまあまあ安定して来たので、酸素チューブは中止することに。

●8/14(土) 発症15日目/入院5日目

初シャワー。
昼からご飯も白米通常量に戻す。食べることの幸せをしみじみ感じる。

画像10

●8/15(日) 発症16日目/入院6日目

ステロイド点滴終了、経口ステロイドに変更。
点滴の管が取れて浴びるシャワーは格段に爽快。
治験のネブライザーは今日で終了。

●8/16(月) 発症17日目/入院7日目

昨夜はなんとなく寝付けず1時間おきに目覚める。
0700 尿検査。0830 レントゲン。1000 静脈採血。
1215 担当医から電話。今のところの検査の値がいいので明日退院出来るかもしれないので、心の準備をしといてくださいとのこと。まだ不安もあるけどやはり嬉しい!
1330 心電図。
1400 動脈採血。左手2回刺したけど血が取れず、やはり鼠蹊部から。痛し😢
担当医から直接説明。レントゲンではほぼ肺炎の影は見当たらなくなっていて、CRP値も下がっている。19.72(8/10)→5.42(8/13)→1.85(8/16)。
1600 やっとCT検査。隔離されてるゾーンを車椅子で突破して検査室へ。思った以上に病院はデカい…。偶然担ぎ込んでもらえた病院ではあるけれど、循環器呼吸器の専門病院に来られたのはやはりラッキーなことだと思う。
CTの写真を見せてもらったかが、6日前の写真と比べると明らかにキレイになっていた。

画像14

●8/17(火) 発症18日目/入院8日目(退院)

0600 起床。朝食後に荷物整理をすればいいとのこと。
0800 入院中最後の朝食。今回は食べられることのありがたみを痛切に感じた。
0830 荷物まとめ。準備も何もなくいきなり救急搬送だったので、片付ける荷物もほとんど無し😅 久しぶりに病衣を脱いだら、腕も脚も筋肉が消えてガリガリに…。2週間以上も身体を動かせなかったんだからさもありなん。
ちなみに退院時のPCR検査は必要ないそう。発症してから10日も経てば感染力はゼロと見做して問題ないそうな。

画像12

1000 退院手続き。当たり前だけど外来には人がたくさんいて驚く。次回は8/31(火)に呼吸器外来に来てくださいとのこと。処方薬は特にナシ。
1015 病院シャトルバスで能見台駅前へ。久しぶりのシャバ、ヨロヨロしながらも通勤時間帯は外したので電車に座って帰ることができた。

その後のリハビリの模様などはこちら↓


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?