気に入らない裁判官はやめさせることができます。国民審査とは。
10月31日に衆議院議員選挙がありますが、同時に最高裁判所裁判官の国民審査があります。
最高裁判所の裁判官は全部で15人居ますが、この人たちはとてもえらい人たちです。どのくらいえらいかというと、
政治家が作った法律を「憲法違反だよ」と言って、ダメだしできます。
時代の変化によって必要になった法律を作らなかったり、または改正しなかった場合に、「怠けてるんじゃない」と言って、政治家を叱ることができます。
それどころか、「お前たちが選ばれた選挙は不公平だからお前たちに議員の資格はない」と言って全員やめさせることができます。(実際に辞めさせた例はないが)
この人たちが、最終的に日本を守っているのです。とてもえらい人たちです。
このえらい人たち15人のうち、今回11人について、私たち国民は、「お前の考え方はけしからん」と言って投票用紙に×を書けば、辞めさせることができます。そう国民が一番偉いんです。
実際に辞めさせるには投票した人の半分が×を書かないといけません。しかし、辞めさせることができなくても、自分の×の数が他の裁判官より多ければ、この裁判官はきっと反省するはずです。
辞めさせる判断に決まりはありません。あなたの自由です。ネットで「最高裁判所裁判官国民審査」で検索すると、今回審査の対象となる裁判官のリストと、どんな判決を下してきたか、どんな考え方をもっているかなどをまとめた一覧を見ることができます。それを読んで、あなたなりに判断してください。
一つの判決にテーマを絞って判断してもいいです。
私たち国民はこんなすごい権利を持っているのです。使わないのは損です。
そして、もし、「調べるのがめんどくさい」と思ったり、「わからない」と思ったら、棄権してください。渡された投票用紙をそのまま投票箱に入れてしまうと、棄権ではなく、この人たちすべてを信任したことになってしまいます。えらい人たちが考えたずるがしこい自動信任システムです。
棄権するには、国民審査の投票用紙を受け取らないか、返すか、あるいは、誰かに〇をつけて投票してください。〇をつけるとその投票は無効になります。国民審査においては棄権も立派な意思表示です。
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