ようやっと、大手メディアも「人質司法」に向き合い始めた。

TBSが、ゴーン氏に、日本の人質司法について、いろいろインタビューしています。

日本人にとって、ゴーン氏は、犯罪者であり、逃亡犯であり、憎き人物かもしれません。でも、ここで言ってることは、残念ながら本当です。日本の司法を知れば知るほど、それが本当であることがわかります。
これを、違うとか、いろいろ理屈をつけて、否定するのは、単に日本の司法を知らない無知です。

まず、このインタビューを聞いて感じることは、大手メディアの記者の検察に対する考え方が変わってきたことです。
このインタビューアーが以下のように言ってることが、それを表しています。

「ロッキード事件のころは、検察は正義と思っていたが、今はそう思わない」と言っています。

これを大手メディアの記者が言ってることに、私は衝撃を受けました。

何しろ、ゴーン氏逮捕現場に「朝日新聞」の記者がいたことでわかるように、検察と、大手メディアは一蓮托生です。悪を追及する共同戦線の同志だからです。

最近の検察の暴走は、同志マスコミからも見放されつつあります。
ただ、朝日新聞は当分変わりそうにありませんが。

また、以前ホリエモンが、同様にゴーン氏にインタービューした時も感じたことですが、
日本の司法の問題を、外国人に追及してもらおうとすることのなんと情けないことか。

ゴーン氏の指摘を単なる「犯罪者のたわごと」で切り捨てる人もいるでしょう。でも、それで、日本人が何か得をしますか?
現に「人質司法」は存在し、大川原化工機冤罪事件でも明らかなように、日本人自身が被害を被っているのです。
外国人に指摘される前に、日本人自身が直さなければならないことです。

ゴーン氏も言ってます。
「私は、名声もお金もあったので、ある程度、防御ができました。でも一般の日本人は検察の前にまったく防御の手段がない」

ゴーン氏にとっては、日本の司法システムはどうでもいいことです。すでに逃亡しているし、外国人なんですから、にもかかわらず、これほど、まじめに記者の質問に答えていることに私は、ゴーン氏の日本愛と、それほどまでに、日本の司法システムが不合理なんだと感じます。

先日は、KADOKAWAの角川氏が、日本の「人質司法」を正す裁判を始めました。少しづつですが、変わりつつあります。
本当に、もう変えましょう「人質司法」
そして、人質司法を変えるには、マスコミや評論家、コメンテーターにお願いごとがあります。

1 保釈された人が逃げても、裁判所や弁護士を非難しない。
2 黙秘や否認する被疑者に「反省していない」と非難しない。
3 無罪判決を非難しない。

これは、例外なく守る必要があります。「この事件はこれだけ証拠があるの
だから」という考えは禁物です。

これらを守らない限り、「人質司法」はなくなりません。
ですから、どうかどうか守ってください。



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