アイドルだけが偶像か？

今日は、アイドルだけが偶像か、という話をしたいと思います。
皆さんには好きなアイドルやタレントさんはいますか?
私の世代ですと、最初に意識したのがピンクレディーです。1970年代です。
1980年代は松田聖子、中森明菜、90年代に入るとアイドル不在の時代と呼ばれました。美少女が人気で、女優としてドラマに出ているという印象があります。
ちなみに、宮沢りえと後藤久美子は同い年です。
90年代後半は小室ファミリー全盛期となりました。

女性アイドルについてざっと調べましたが、2000年代以降と男性アイドルについては省略させていただきます。
残念ながら私は、ピンクレディー以降は全く好きなアイドルはいませんでした。
歌番組を見ながら「この子たち見た目は可愛いけど、歌はそんなに上手くはないわね」と言う母の影響を受けたのかもしれませんし、小学校の時合唱クラブに入っていたので、発声法があまりに違っていたので違和感を感じていたのかもしれません。
小学校5、6年生にもなると一部の女子がジャニーズ系の少年隊や光GENJIにキャーキャー言っていました。
その年代は子供から大人へ成長する、自我が芽生える時期なのでしょうが、まだまだ私はお気楽な小学生だったんです。

しかし、私としては、歌も踊りも顔もいいけどあくまでもテレビで見える部分だけ。その人の普段の性格はわからないし、もし好きになっても相手は自分のことを知らないからずっと一方通行。だから意味がないじゃないって思ってました。
専門的な事は分かりませんが、自分以外の人を好きになる時って相手の魅力に気づいて、憧れて尊敬するという感情がわきますよね。
一方それは、自分にはそれがない。どこかで相手から補いたいという気持ちの表れでもあります。
だから、より理想的な姿をイメージしちゃうんです。
これはアイドルや夫婦関係だとわかりやすいのですが同性の友達同士でも言えます。

私には5歳年上の女友達がいます。
初めて会った時から明るくてユーモアがあって大胆。言いたい事はストレート、でもちっとも嫌味のない性格で、どんな年代の人からも好かれている人気者でした。
私とは全く逆のタイプでした。
でもその凹凸感が合ったのか、仕事やプライベートでも一緒に行動していました。

ある日、じゃぁ2人で旅でもしてみようかと、屋久島へ1週間2人旅に行きました。
目的は当時世界遺産になったばかりの縄文杉を見に行くことで、安宿に泊まりながら、移動にはレンタカーを使いました。
さて、2人で7日間行動して分かった事は「この人とはずっとは一緒にいられない」ということでした。

食事、洗濯、買い物と細々したことが、全くペースが合わないんです。
喧嘩はしませんでしたが険悪にはなりました。
その体験があって、その後私は一人旅にはまるのですがそれについてはまた今度として。
いかに私は彼女を知らなかったのか、勝手に自分の理想を押し付けていたのかを知りました。
自分だって「あなたってそういう人よね」って決めつけられるの嫌ですよね。

こんな風に何かのきっかけで友人、恋人、夫婦関係が終わる場合もありますが、幸運なことにその友達とは今でもつながっています。
ちょうど良い距離感で付き合いつつ、思い込みを止めていつでも新鮮な気持ちで会っています。

アイドルだけが偶像か？もっと身近な人に対しても思い込みを取りたいと思います。
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