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水泳部員は「みんなメンタルが強い」というのは本当か。

強いメンタルは、水泳で培われる気がする。

28年間、メンタル強めな女として人生を歩んでいるが、「なぜ自分は、メンタルが強いんだろう」というのを考えた。

まず、会社の同僚の「メンタル強い女子」と自分の共通点を探した。すると、それらしいのはすぐ見つかった。それは、水泳部に所属していたことだ。

自分の水泳部時代の仲間を見ても、どうでもいいことでずっとゲラゲラ笑っているようなやつばかりで、メンタルが弱いこととは無縁だと思った。

スポーツで強い心(メンタル)が育つという話はなんとなく聞いたことがあある。世の中には様々なスポーツが存在するが、水泳とはその最たる例ではないか。

強いメンタルを育てる水泳

水泳の練習は、泳ぎこみが基本。水かいたときに体に感じるヒンヤリとした感覚が楽しめるのは、最初のアップ(体を慣らすために軽く泳ぐ)のときくらい。練習メニューをこなしているときは、体を火照らしながら必死に泳ぐ。

どんなに疲れて辛いと思っても、メニューをこなすまで終わることはなく、水をかき、足を動かし続ける。「疲れてもう休みたい気持ち」と「もっと早く泳ぎたいという気持ち」がせめぎ合う。そして、「後ろから大きな波が来て急に進む」みたいな奇跡は絶対に怒らないので、「自分との闘い」が永遠に続く。

それを言うと、別の同僚が「マラソンだって一緒だよ?」と言った。しかし、聞いてくれ。水泳はずっと水の中にいるんだ。辛いときでも呼吸すら許されず、気を抜いたらおぼれて死んでしまうんだぜ?

水の中で仲間と辛さを共有することもできない。その水の中にいるという閉塞感が自分を追い込み、さらにメンタルを強くさせる。

いつメンタルが強くなったのか

しかし、メンタルは本当に水泳で培われたものなのだろうか。鶏が先か、卵が先かみたいな話だが、メンタルが強い人が水泳を続けるという説も考えられる。

自分は、関東大会にすら進めなかったのろまなスイマーなので、「泳ぐのが楽しくて仕方がない!」という次元には辿り着けなかった。

その領域に達した人なら、水泳を「自分との闘い」と捉えないのかもしれない。

水泳部の練習に疲れてきって「私って、なんで泳いでいるのかなぁ」と嘆いたことがあった。

すると、水泳でインターハイに行った友人は、「いやいや、水泳ってそういうもんだから」とあっけらかんとしていたっけ。

やつは、息を吸うように泳いでいた。きっと魚に近い存在なんだ。魚だから、地上で暮らすことが逆に「自分との闘い」で、それを毎日繰り返していたらメンタルが強くなったのだ。

結論、水泳部員はみんなメンタルが強い。

それには、①水泳を続けるうちにメンタルが強くなった人、②魚よりの性質だから地上で生活することでメンタルを強化した人、の2種類あるとご理解頂きたい。

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