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私と友だちの仲を取り持つ、酒がなくなったら…

今回のテーマが友だちと聞いて、「あれ、なんか前もそのテーマなかったか?」と思ったら、この記事のことで、自分で勝手に書いただけだった。

<アラサー女子が抱える素朴なギモン>ともだちって何?

この記事から1年以上経ち、状況は悪化している気がする。思えば30歳を越えた頃か、コロナが始まった頃か…。正直、友だち付き合いが煩わしい。そして、友だちがあまりいない。

付き合いが煩わしいから友だちがいないのか、友だちがいないからひねくれて煩わしいと思っているのかは、もうわからなくなった。

しかし、自分だって学生時代からこうだった訳ではない。

先日、部屋の掃除をしていると大学時代から社会人2年目頃の手書きの手帳ができてきた。捨てるか残すか考えながらページをめくると、そこには色とりどりの友だちとの予定が書かれていた。

〇〇と飲み(ビールマークキラキラ)
〇〇誕生日(ケーキキラキラ)

おまけに「帰りに偶然〇〇と遭遇(満面の笑み)」みたいな記述すらあった。

ギャルではないか。同じ人とは思い難い。なぜそうなってしまったのか。一つには酒である。

コロナを機に、人と酒を飲む機会がめっきり減った。それに結婚をしたという自己要因が重なり、酒を飲んで羽目を外すことができなくなってしまった。

情けないことに、自分と友だちを結んでいた「かすがい」のような酒がなくなってしまったのだ。

久しぶりの友だちと会うときはなんだかんだちょっと照れくさい。酒の力を借りてテンション上げ、自分じゃない誰かになって、初めて気兼ねなく楽しめるのだ。

ノンアルコールのランチやお茶では、相手の発言に対してどう反応するのがベストなのかを考え過ぎてしまう。相手の目を見て話を聞いて、傷つけないように相槌を打ち、反感を買わないようなフォローを入れる姿はまるで取材のよう……。冷静に考えてそんな奴とご飯行ってもつまらないだろうな。

私は一緒に働く人や普段一緒にいる人とのコミュニケーションはそんなに苦手ではない。しばらく会ってない人に連絡を取ったり、久しぶりの人とノンアルコールで盛り上がるのが苦手なだけだ。

だからもう、古くからの友だちを維持するのは諦めた。今現在周りにいる人と、それなりに楽しくお話できたらそれでいいや。その中で、たまには離れても気兼ねなく仲良くできる人も見つかるのではないだろうか。知らんけど

文章:香山由奈
編集:彩音

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