細いと言われるのは吝かではない。
細くはない学童期を送った。小学校で肥満となり、体型を理由にからかわれた(いじめられた)僕は、たぶんボディイメージの歪みがあるのだと思う。
中学以降は運動部(バスケ→陸上)に所属した。肥満と呼べる程太ることはもうなく、受験期や自堕落な大学生活期に少し増量したぐらいだった。
とにかく太ることに過敏になり、いじめのおかげと言うべきなのか何なのか、常にストッパーがかかっていた。
今では学童期の太っていた頃の面影は全くなく(30年前の話なので当たり前)、細いよね~とか言われて「昔太ってたんですよー」なんて返すとびっくりされる。
でも僕は心の中で思っている、
「昔太ってたんですよー」という上っ面な言葉以上のことを。
太ってた時は大変だったんだ。初めからこんな体型だったのではない。太ってた時を経ての今だ。努力を重ねた上での今。
お気楽に「細いさん」を演じてるわけではない。必死で手にした「細い氏」だ。手放すわけにはいかない(よく分からないことを言っている)。
僕を「細い」と評してくれる人は、暗に 細くて素敵ですね を言おうとして「細いですね」と言ってくれる人がいる一方で、「細っそ」と、やや華奢(ほんまは細マッチョなんやけどな)なところをいじる人も。
でも僕は後者でもイヤじゃないんだ。
まさか自分が「細い」と評される人生になるなんて思ってなかった。僕は今の体型を勝ち取った。
いじってきてようが僕にとっては褒め言葉だ。
もっとほめてくれ(ふるふる)
※引用:『SLAM DUNK』福田吉兆
そんなわけで、
細いと言われるのは吝かではない。