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コロンか何かの残り香

公園の散歩中にふとコロンか何かの香りが香った。前方に3,40代と思しきスポーツウェアの男性が歩いており、周囲の状況からその人のものと結論付けた。

別にコロンを振ろうがフレグランスを漂わせようが石原さとみさんに触発されて柔軟剤を増やそうがトリートメントをしっかり纏わせようが構わない。しかしなんだな、数十メートル先の人が通った後にまだ香りの痕跡が残るってどうなんだろうか。

屋外の開放された自然の風が流れる公園で、数十秒後に訪れた人にまで香りを印象付ける必要があるのかというと、疑問がある。相当強い意志とケミストリーの力を以てして、この香りは作られ、使われているのだとしか思えない。

繰り返しますが、風が吹いているのにですよ?
公園で何をしたいんだよ一体。歩きに来てるんじゃないんですか。運動しに来てるんでしょうよ。

香り付けの素材と行為自体は先天的なその人のものではなく、後天性に人工的に意図的に恣意的に振りかけたものだけど、しかし結果として漂う残り香の持つ存在意義は、もはや1周戻って「オス」だ。押忍。