#4165 PLAIDについて考える

「顧客起点のサービス提供が自社の利益を最大化する」をテーマに記事を書いています。
今回はCXを事業ドメインの根幹に据えているPLAIDさんについて考えてみました。

結論

Emotion Techの株式を取得したPLAIDはSMB領域の市場獲得を加速させられるのではないかと考える。

そもそもPLAIDの事業ってどんなもの?

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あらゆるサイトをリアルタイムに可視化し顧客体験をアップデート
あなたのサイトに、今どんな人が来ていて何をしているかご存じですか?
KARTEはあなたのサイトへの訪問者をリアルタイムに可視化し、データによる顧客体験のアップデートを実現させます。

参照:株式会社PLAID HP

 KARTEという顧客体験をアップデートするSaaSを提供しているそうです。
 例えばあるサービスを利用しているときに、画面の中央にポップアップが表示されたり、自分の利用状況に応じてアイコンが表示される経験をしたことはありませんか?
 わたしも自社サービスで利用していますが、サービス利用時に多くのユーザーがつまづく利用方法のサポートやカスタマージャーニーごとにコンテンツを出しわけるカスタマイズ性は非常に良いです。
 ITサービスの今後の成長性に鑑みると、同様のサービスは市場全体の成長性に後押しされながら伸びると考えられます。

事業の売上はどのセグメントから?

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出典:株式会社PLAID IR資料より

 契約件数・契約単価に鑑みると、PLAIDはEnterprise領域で成長してきた企業だと考えられます。
 前年同期比14.6%の成長を遂げており、今後はSMB・海外などのセグメント拡大による売上向上、および事業領域拡大によるアップセル・クロスセル向上を目指しています。
 SMB領域での展開には高単価サービスのままではなく、廉価で導入ハードルの低いサービスが必要になると想定され、その打ち手の1つがemotion techのサービスになるのではないかと考えられます。

Emotion Techってどんなサービス出してるの?


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出典:Emotion Tech HPより

 簡単にいえばNPSをはじめとしたアンケート調査をもとに顧客理解を深めようといったサービスなのかな?と考えられます。
 KARTEに比べて商材によらず利用できるEmotion Techは顧客の間口を広げられる可能性があります。
 Emotion Techの利用ユーザーが将来オンラインサービスを展開してKARTEを導入する、といった流れも容易に想像ができます。

Emotion Techに勝ち筋を見出していると思われる

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000077.000021205.html

 PLAIDとEmotion Techは2020年に5月に戦略的パートナーシップを締結しており、1年3か月の時を経て株式取得に至っております。
 市場参入を検討するうえで、パートナーシップを締結した後に株式取得に至った流れを踏まえると、この1年間で中長期的に利益がでる見込みが立ったためと考えられます。
 今回のEmotion Techの株式取得は市場の認識以上に強い材料だったのではないかと考えています。

 具体的な株価はアナリストレポートを参照いただければと思いますが、長期的には期待したい企業の1つです。
 サービス特性からユーザーの長期利用およびデリバリーを担当する社員の長期定着が肝だと考えられるので、チャーンレート(解約率)や社員の離職率も組織が中長期的に利益を得られるかの指標になりそうです。

 皆様のご意見もぜひお聞かせください。

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Twitter:@nakayamada62
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