[X]Takさんの「起業の法務」連ツイ

@RealtyPnwさんの連ツイについてメモ。
MBAの授業で紹介されたという名言を私なりに整理すると以下のようにジャンル分けできると思いました(番号は元ツイートの紹介順)。

Ⅰ.事業の創出

1.「一見かっこいい起業ではお金は残らない」
11.「起業家はリスクを取れなんて嘘だ、成功した起業家の多くはいかに自分のリスクを最小限にするかを考えている」
12.「ビジネスで最悪な数字は1だ、一つのベンダー、顧客、そして雇用主。その数字にはリスクしかない。」

いずれもなるほどという内容。低リスクで特定の顧客等に依存しない目立たない(競合が少ない)ビジネスがあれば、それは良いですよねと思いました。

Ⅱ.時間の制約

10.「トリリオンダラービジネスを作るのも、そこでフードトラックを経営するのも同じだけの時間がかかる、やるなら大胆にやれ」
13.「チャンスは平等に与えられるんだ、大事なのはそれが目の前にある時にちゃんと捕まえられるかだ。マッキンゼーで週70時間働いていても、目の前の仕事に囚われすぎて、そのチャンスには気づかないだろう。非常に多くの人が日々の生活のために稼ぐことに囚われすぎている。」

個人的には目の前のことにとらわれて大きなチャンスを逃しているのではという指摘が一番刺さりました。

Ⅲ.精神

9.「マネジメント理論なんて一時的なもの、そんな戯言は忘れろ」
14.「チャンスを掴むためのマジックブレットなんかない。とにかくネットワークを作れ、会計士や弁護士に聴き廻れ。投資家のネットワークを作れ。ひたすら地道な作業を続けることで、チャンスは巡ってくる。」

9と14は少し別枠の話かもしれませんが、理論より地道な実践を進めるというメッセージとして受け取れるのではないかと思いました。ネットワークが重視されるのは米国だと特にという感じですが、どの国でも共通なのかもしれません。

Ⅳ.法務

2.「マイノリティ株主なんて株を持っていないに等しい、特に個人の場合はいつでも追い出される覚悟しておけ」
3.「経営者は雇用法に足元すくわれる」
8.「タダで手に入るものを侮るな、人に払ってもらったものをタダと捉えるな」

株主、労働法、資金調達ということで法務のカテゴリに入れました。2については、特にベンチャーにおいては確かにと思いました。3は労働者のセラピー利用はアメリカ的な事情も含まれますが、労働法の制約については日本も意識されるべきところですね。

Ⅴ.資産

5.「資産があるなら必要のない時こそ資産を守ることに時間を費やせ」
6.「米国では不動産以上に優遇されたアセットはない」
7.「世の中で表に出てくるお金はほんのひと握りだ」

米国で不動産が優遇されているというのは初めて知りました。面白いです。

Ⅵ.人間関係

4.「人と付き合う時は必ずバックグラウンドチェックをしろ」
15.「離婚するときはその州の最も腕の良い離婚弁護士に全員自分のケースを話しておけ、そうしたら相手がいざ離婚しようとした時、自分が話した離婚弁護士は守秘義務があるから、相手と話すことが許されない」

起業家として成功すると人間関係も一般市民とは異なるものになってくるのでしょう。15については株式が財産分与で持ってかれるかもという場合は確かにありうる方法なのかもですが、腕のよい弁護士をそこまで特定できるのか、全員に相談できるのかという制約で一般人はあまり使わないのでは(狭い範囲ならできるかもですが)と思いました。