[Web]アルゼンチン経済

以下のWikiが面白かったのでメモ。

特に「経済悪化の原因」の項目は示唆に富んでいる。
そこで、挙げられている要因は概ね以下であり、学ぶべき点があると思った。

  1. フロンティア(開拓地)が無くなるまでに、代替策を見つけられなかった。→ 日本は開拓地があるわけではなく、経済成長の原動力を地理的範囲の拡大に求めることが難しい。

  2. 土地分配政策により大地主が少数生まれる結果となった。→富の偏在があると経済成長が阻害される。日本はサラリーマンの締め付けは成功しているが、中小企業の健全な成長が必要では。

  3. 政治が不安定で統治がずさんだった。移民の流入による政治的伝統の相違も影響した。 → 移民については日本でも議論されるが「非開放的な移民政策のほうが、比較的労働力が不足しがちで生産性が向上する」という視点はあまり見たことがなかった。日本人の閉鎖的な性質からしても、開放的な移民政策は馴染まないように思われる。

  4. 人口転換(高出生率から低出生率への移行)が遅く、貯蓄率が低かったため外国資本に依存せざるを得なかった。→ 中間層の維持が大事。新NISAで高かった貯蓄が海外投資へ流れているのではないかとの話もあるが、国内への投資サイクルを確保する必要があるように思われる。

  5. 輸入代替産業政策により、資本財価格が高止まりし、資本蓄積と労働生産性向上が阻害された。 → 産業保護より競争促進の方が生産性が向上するということなのかと思うが、ここは難しいなと思った。海外で競争できる産業がないと豊かになれない。。

  6. 複数為替相場制度、外貨ブラックマーケット、自国通貨切り下げ、高関税などの経済的ひずみが存在した。→ ここまでの制度的な問題ははらんでいないにしろ、今の円安は心配ではある。