大学進学を決意した、不純な動機

「日本思想史も日本史も変わらないだろう?」

これが、全てのはじまりでした。自分は、そもそも大学進学に向かう人間じゃなく、兄姉の受験生生活を見て、高校卒業して就職・・も考えていました。


それがなんとなく変わったのは高校二年生くらいの時か。大学進学を決意した時、とにかく勉強したいのは日本史関連。元々日本史が好きだから日本史を勉強したい。その一心で大学を探しました。「探す」というところが大切で、そもそも大学進学自体が微妙な自分にとって、どうやって大学へ行き、そして日本史を勉強するかがポイントでした。


でもね。日本史学科って、競争が激しいのです。そりゃそうだね。面白いもんね。国立は×。頭がついていかない。私立で日本史ってどこだ?と考えたとき、東京いいなあと思ったわけです。関西人の自分だけど、とにかく関西から離れたい自分がいました。目指した先は、某私立大の日本史学科。でも、偏差値が高い。だめだ。これは受かる気がしない。血眼になって次に探したのが、某私大の○○学科。その中の日本課程コースで、「日本思想史」のジャンルをみつける。そこで最初に戻ります。

「日本史も、日本思想史も変わらないだろう?」

それが間違いであることは数年後知るわけですが、高校生の自分は全く知らないわけで、ただひたすら、それに向かって勉強しました。で、合格したのはいいけれど、僕はダラダラした楽しい大学生活を送ったのでした。


「日本思想史は、頭がよくないと、研究できない」という、一般常識を知ったのは、もっともっと後のことでした。



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