【会社沿革:第2回】誰のための家づくりか?を考え独立へ
いつもお世話になっております。仲谷住宅です。
前回に引き続き、私たち仲谷住宅の沿革についてご紹介させていただきます。
前回までのおはなしはこちら
初代が仲谷住宅を創業、大手住宅メーカーの指定工務店(ビルダー)として
工務店運営を行っている中、
現社長(2代目)は大手住宅メーカーの営業マンとして快記録を打ち立て、
大きな評価を頂いたところからでした。
ここから、仲谷住宅、というよりは、今のスタイルの元となったともいえる、2代目が立ち上げていた建築会社「仲谷ホームコンサルティング」
についての話をさせていただきたいと思います。
少し脇道にそれてしまいますが、どうかお読みいただければと思います。
誰のための仕事か?沸き上がる疑念
このころから私は独立も考えるようになります。
華々しい営業記録を打ち立てて、「やればできる」という自信がみなぎっていたのもありますが、
受注件数という数字を積み上げていくほどに、
ある疑問が沸き上がるようになります。
「本当にお客様のために仕事が出来ているのか?」
「オレはただのセールスマシンなんじゃないか?」
メーカーの規格住宅の場合、
ニーズが似ていると外観や間取りが
同じになるケースがあります。
しかし、実際には
家に対するニーズが100%同じになることなど絶対にありえません。
家族構成、年齢、立地、生活スタイル・・・
そしてどんな家に住みたいか、という未来への展望。
それらは家を建てる人々の十人十色の夢であり、
その夢を形にしたら、できあがる家もすべて違うはずなのです。
そんな思いを胸に抱きつつも、
がむしゃらに受注を追う日々が続きました。
100棟受注を達成、その時に感じた「あるべき姿」
沸き上がる疑問が決定的になったのは、入社にて丸4年、
とうとう100棟目の受注をお客様からいただいた時でした。
100棟受注の社内最短記録を狙っていた私は、
「記録がかかっているんです!」
と脇目も振らず営業をかけて回りました。
(今思えば、こんな強引な営業文句はありえませんが・・・)
しかし、それを意気に感じたお客様が
「これがお前の100棟記念になるなら、なんでも契約してやる!」
との気風の良いお言葉を頂き、トントン拍子に受注が進んだのです。
ずっと目標にしていた100棟受注の最短記録。
社長賞も受賞し、同社のCM出演中の女優さんとの対談インタビューも決定しました。
しかし、その夜、ふと思ったのです。
あの時、自分はお客様の為を考えた営業をしていただろうか
最短記録に心が急いて、こぼれ落ちていたご要望がきっとあったはずです。
自分にとっての100棟目なんてお客様にはなんの価値もない。
当然です。
お客様にとっては一生に一度のかけがえのない1棟なのですから。
お客様ともっと腹を割って話がしたい。
住まいに対してどんな考え方を持っているのか。
どんな生活スタイルで、どんな暮らしをしていきたいのか。
それに一番合う間取り、材料、工法は?
住宅メーカーの規格にとらわれず、
その人のためだけの家を作りたい。
思いがやっと明確になり、独立を決心、
『仲谷ホームコンサルティング』を名古屋で立ち上げたのです。
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ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
よろしければ、次回もご覧ください。
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