学校ゲーム:奥山で徒歩通学NGの過去→母子で自転車通学してみたら
今日は、お昼前に自転車で学校に行こう!
奥山の1学年数名の小さな小中学校に「マイペース通学」する小2の末娘。
今朝は、疲れていてなかなか起きれず、
「ゆっくりして、学校はプールだけ行きたい」とのこと。
プールの授業は、5時間目。
うーん。
かあちゃんは、お昼から、ママ友さんたちと、
近所の山のハイキングコースを歩く予定が入っている。
(夏休みの寺子屋プロジェクトの下見)
うちから歩いて学校へ行き、そこから下見して、
歩いて家まで帰って、バス停までスクールバスのお迎えに行く・・・
のは、時間的に無理ではないが、どんだけ歩かんとあかんねん。
自転車に乗れるようになって、嬉しくて毎日練習し、
近所の子達も巻き込んで、学校までも何回か行ったことがある末娘。
「学校まで、自転車で行こうか?」と提案してみると、
「行く!!!」と、即座に返ってくる。
お昼前に、学校まで、末娘と行って、
末娘の自転車は学校に置かせてもらって、
私は、自転車で、下見の待ち合わせ場所まで行って、
終わってから、学校まで自転車で戻り、
末娘と合流して、自転車で家まで帰る・・・。
うん。
これなら、無理なくできそうだ!
長男・次男と歩いて学校に行った翌日、校長先生から呼び出された
だがしかし、自転車での登下校は、学校として、大丈夫だろうか?
今までの苦い経験が、よみがえってくる。
そう、あれは、奥山の学校に転校して数ヶ月後、
中学生の長男と小学生の次男が学校に行けなくなり始めた頃、
「歩いて学校に行こう!山道、気持ちいいかも」と誘ってみたら、
珍しく気持ちが動いて、3人で意気揚々と歩いて登校したことがあった。
学校到着したときに、たまたま出会った小学校の先生に、
「歩いて来たんですよ。楽しかったです」と挨拶したら、
翌日、校長先生からお呼び出しがあり、
「小学生はスクールバスで通学することになっています。
中学生は、安全上、バス通学になっていますが、自転車通学も認めます。その場合は、もうバスには乗れません。・・・ということを、わかっておいてください。」と、釘を刺された。
いまから、思い返してみれば、
なんちゅー「学校ゲーム」のルールかと、笑い飛ばせるくらいだけど、
そのときは、奥山の学校にも慣れてなく、
校長先生と話すなんて敷居が高く、私も萎縮してしまったし、
伝えた息子たちの方がルールを犯したくないという気持ちが強くて、
徒歩通学は、選択肢から一切、消えてしまったのだ。
毎日、長距離を歩いて通学しつづけた蓄積
奥山に引っ越す前、まちに住んでいたときの小学校は、
校区の端っこだったので、長男、次男は、毎日、片道30分ほど歩いて、集団登校していた。
この登校班の子たちは、1年生のときからたくさん歩くからか、
学校でもリレーの選手に選ばれる子たちばかりで、
中高では近畿大会で入賞する先輩たちもいたくらい。
長男も、まったくスポーツはしてなかったが、
6年間、ほとんど休まず、登下校したおかげで、
リレーの選手に選ばれ、市の大会にも出場したこともあった。
「毎日、歩いていた蓄積って、すごいよね」
中学校から奥山に転校し、たった2人の入学式を経験し、
少しずつ学校に行けなくなっていた長男にとって、
「歩いて学校に行ってみようよ」という私の提案は、
心の動くかすかな望み、だったと思う。
もし、あの親子で歩いて学校に行ったとき、
小学校の先生に徒歩通学したことを伝えなかったら、
校長先生から呼び出されて釘を刺されなかったら、
あるいは、刺されても、我が子にとっての徒歩通学の重要性を伝えて、理解してもらえて、
徒歩通学を、何度かでも、続けることができていたら、
あんなに、不登校生活が長引かなくて済んだんじゃないかな・・・。
(長男・次男、そして長女も、奥山の小中学校時代は、不登校(年間30日以上欠席)状態(自分の選んだ高校は、ほとんど休まず通学))
無理せず、笑顔になれる学校に、変わっていくよ、きっと
それは、もう、10年以上前のこと。
校長先生も、学校も、私も、子どもたちも、今はすっかり変わっている。
兄姉たちが毎日通学できなかった奥山の小中学校に、
末娘は、去年入学し、立派に?「不登校状態」になったけれど、
いろんな対話の上、配慮もしていただき、先生方や子どもたちにも
マイペースを認めてもらうことができ、
いまは、自分で「マイペース通学」を選んで、毎日、楽しく暮らしている。
ほんとうに、ありがたいことだ。
上の子たちのときは、
学校のペースに合わせないと子どもは学校に居られないと、
どこかで思い込んで、緊張してたと思う。
だから、学校との対話も、素直なやりとりにならなくて、
お互いにギクシャクして、どこかで諦めていた気がする。
今でも、まだまだ、緊張することはあるけど、
(昨日のプールカード忘れ!とか↓)
学校って、すごく大変なことを、当たり前にこなしてくれる先生方で成り立っているので、そのことへの猛烈な感謝をいつも忘れず伝えて、
その大変な状態に親子で合わせる困難、違和感も素直に伝えて、
わが子を含む子どもたちや、先生方、親御さん、地域の人たち、教育委員会の方など、学校に関わる全ての人達が、
無理せずに、笑顔になれる学校へと向かっていけたらいいなあと思う。
ということで、これから、末娘と自転車で学校へ行ってきます!
(どうなることやら)