ナイフ対策!「少林匕首」で考えてみる 1 中妻穣太:武研門 2019年6月2日 22:25 本日の板橋武研は「ナイフ研究」。川崎市登戸での痛ましい事件を受け、ナイフについて考えることで、少しでも今後の被害を減らせないかと考えました。「少林匕首」の套路は、もう十数年前に、青島の趙永昌老師に教えていただいたものです。「今の時代、理解しておくべき武器はこういうものだろう」とのお考えで伝授していただきました。ナイフは、銃の次に恐ろしい武器です。何と言っても「隠しておける」ことが最大の強み。殺傷力も十分なので、近くまで来られていきなりやられたらどうにもなりません。また「持ち替えることができる」ので、ナイフを持った手を押さえても、持ち替えられて反撃されます。「左手を空けておける」のも強い。何か物を持ってガードしても、左手でどかされます。(両手にナイフを持つ戦い方もありますが、ナイフに長けた人は、多くは片手で使うでしょう)この大変危険な武器に対して、絶対の対処法はないと思います。隠して近づかれたらどうにもなりません。ですから、まず大事なのは「怪しい雰囲気を発している人物には近づかない」ことだと思います。よほど自己制御がうまい人物でなければ、ナイフを所持して人を殺そうなどと考えていれば、怪しい雰囲気を出していたり、おかしな挙動をしているのではないかと思います。そういうのに近づかないのが一番です。「正常性バイアス」に囚われて、怪しいと感じているのに「でも、避けたりしたら失礼だし…」などと考えてそのまま近づいてしまう、こういうのが怖い。感覚を鋭敏にし、怪しい人物からはスッと離れましょう。ただ登戸の事件のように、子どもを守らなければいけないような場合は、決死の覚悟で立ち向かわなければなりません。子どもを守ろうとして亡くなった男性には、本当にその勇気に最大の敬意を表しますが、後ろから刺されて亡くなったというのが無念至極です。背中を向けてしまったら、やられ放題です。決死の覚悟で前を向かなければなりません。とにかく、何か持つことです。靴でも上着でも構いません。素手よりはマシです。できれば、大きくてかさばるものを持つのがよいです。(重すぎると使いにくいですが)鞄は、盾のように使えるので役に立ちます。他にも、手近に椅子や自転車などがあれば使えます。それらを投げつけたり叩きつけたりして時間を稼ぎつつ、「助けてー! 警察呼んでー!」と大声で叫んで、周囲に加勢を頼み、警察の到着までさらに時間を稼ぐのがよいでしょう。ナイフは「隠した状態からの必殺の一撃」が最も怖いので、初撃を凌ぎ、鞄などで防御した複数名で対峙して時間を稼げば、もう襲撃は失敗と言えます。基本的には、三十六計逃げるに如かず。しかし、子どもを守らなければならないなら、向き合うしかありません。とにかく、一度も見たことがないよりは、一度でも見たり体験したりしてみたほうが、うまく対処できる確率が上がるはずです。ご興味ある方は、ぜひ板橋武研においでください。毎週日曜日18時より、高島平温水プール多目的室です! #中国武術 #カンフー #板橋武研 #匕首 #ナイフ #カンフー #中国武術 #ナイフ #板橋武研 #匕首 1 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? サポート