ナイフ対策!「少林匕首」で考えてみる

本日の板橋武研は「ナイフ研究」。
川崎市登戸での痛ましい事件を受け、ナイフについて考えることで、少しでも今後の被害を減らせないかと考えました。

「少林匕首」の套路は、もう十数年前に、青島の趙永昌老師に教えていただいたものです。
「今の時代、理解しておくべき武器はこういうものだろう」とのお考えで伝授していただきました。

ナイフは、銃の次に恐ろしい武器です。
何と言っても「隠しておける」ことが最大の強み。
殺傷力も十分なので、近くまで来られていきなりやられたらどうにもなりません。
また「持ち替えることができる」ので、ナイフを持った手を押さえても、持ち替えられて反撃されます。
「左手を空けておける」のも強い。何か物を持ってガードしても、左手でどかされます。
(両手にナイフを持つ戦い方もありますが、ナイフに長けた人は、多くは片手で使うでしょう)

この大変危険な武器に対して、絶対の対処法はないと思います。
隠して近づかれたらどうにもなりません。
ですから、まず大事なのは「怪しい雰囲気を発している人物には近づかない」ことだと思います。
よほど自己制御がうまい人物でなければ、ナイフを所持して人を殺そうなどと考えていれば、怪しい雰囲気を出していたり、おかしな挙動をしているのではないかと思います。
そういうのに近づかないのが一番です。
「正常性バイアス」に囚われて、怪しいと感じているのに「でも、避けたりしたら失礼だし…」などと考えてそのまま近づいてしまう、こういうのが怖い。
感覚を鋭敏にし、怪しい人物からはスッと離れましょう。

ただ登戸の事件のように、子どもを守らなければいけないような場合は、決死の覚悟で立ち向かわなければなりません。
子どもを守ろうとして亡くなった男性には、本当にその勇気に最大の敬意を表しますが、後ろから刺されて亡くなったというのが無念至極です。
背中を向けてしまったら、やられ放題です。
決死の覚悟で前を向かなければなりません。

とにかく、何か持つことです。
靴でも上着でも構いません。素手よりはマシです。
できれば、大きくてかさばるものを持つのがよいです。(重すぎると使いにくいですが)
鞄は、盾のように使えるので役に立ちます。
他にも、手近に椅子や自転車などがあれば使えます。
それらを投げつけたり叩きつけたりして時間を稼ぎつつ、「助けてー! 警察呼んでー!」と大声で叫んで、周囲に加勢を頼み、警察の到着までさらに時間を稼ぐのがよいでしょう。

ナイフは「隠した状態からの必殺の一撃」が最も怖いので、初撃を凌ぎ、鞄などで防御した複数名で対峙して時間を稼げば、もう襲撃は失敗と言えます。

基本的には、三十六計逃げるに如かず。
しかし、子どもを守らなければならないなら、向き合うしかありません。

とにかく、一度も見たことがないよりは、一度でも見たり体験したりしてみたほうが、うまく対処できる確率が上がるはずです。
ご興味ある方は、ぜひ板橋武研においでください。
毎週日曜日18時より、高島平温水プール多目的室です! #中国武術 #カンフー #板橋武研 #匕首 #ナイフ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?