M1 Mac/Pro Tools/Carbonで音楽制作できるかな(備忘録)

今年(2021年)の前半に今まで使っていたMacBookAirがいい加減くたびれてきたので買い替えつつApple siliconってどうなのよ?って興味もあり店頭に置いてあったMBA(8GB/512GB)を購入。当時動作確認されていなかったPro Toolsも普通に動きCPUの処理能力も高いので制作マシンに使えるかな?と思ったもののTB4のポートが2つしかなかなく、そのうち一つは充電用に使わなければいけなかったり、ドックやハブの仕様をあまり気にせず買ったことも手伝い作曲用として使うのは少し難しいかな?という印象を持った。

とはいえCPUの処理能力はなかなか素晴らしいものがあり、Vienna Ensemble Proの処理用のマシン、主にVAシンセ用、としてはかなり良く働いてくれていた。

そんな中、両親が使っているノートパソコンがそろそろ寿命を迎えそうだ...という報告を受け、先のMBAをお下がりとして譲りメモリ・ストレージを増やしたモデル(16GB/1TB)を新たに購入した。

先のマシンで試した際は知識不足も手伝って充電しながら、Avid CarbonやUAD2、USBハブなどを使うことができなかったのだ。

Amazonなどで買えるMBA/MBP用のハブはTB4がいつの間にかUSBに変換されていることを知り、TB4ハブ経由で動かせないだろうか?と呟いたところ

https://twitter.com/Remark_Spirits/status/1447560726445314055?s=20

まさかの以前個人的にやり取りをする機会があった秋葉館の中の方のご好意で、OWCのThunderbolt4 Element Hubを検証用で貸し出して戴き検証する機会を得ました!(ありがとうございました!)


結果から述べますと、動きました!


多少(結構)癖のあるインストール方法や動作環境にはなってしまいましたがいくつか過去制作したPro Toolsセッションを開いたところ100%とは言えないまでもメインマシンにしても良さそうな環境が作れそう...とういう印象を持っています。


備忘録・これからM1マシンでDTMをしようと思っている方の参考になるかもしれないので、自分がつまづいたポイントを箇条書きで書き記しておこうと思います。

AVID CARBONはアップル純正のTB3-TB2変換→アップル純正TB2イーサネットアダプターを数珠繋ぎしなければいけないが動作する(PCIシャシー経由でも動作)MacMiniやiMacなどEthernetポートが標準で付いているものはそれを使えば問題ない模様。

(※2021年10月現在この数珠繋ぎに関してはAVIDがオフィシャルにアナウンスしているものなので、これ以外の方法はないものと思われます。いくらかお金をドブに捨ててしまいました汗。ですが将来的に変換を二度経由せずに動作するイーサネットアダプターがリリースされる可能性はあるかもしれません。)

Vienna Ensemble Pro用にP2Pで繋ぐ際にイーサネットアダプターを使うわけですがこちらは純正でなくとも良いようです。ただし速度が出ないものがあるようなので注意が必要。私はBelkin USB-C to Gigabit Ethernet Adapterを使っていますが十分な速度を得られています。

UAD2(SonnetのPCIeシャシーで使用)はアップル純正のTB3-TB2アダプターで動作

本体と一体化するようなハブを経由するとUAD2は動かない(オフィシャルでもサポート外の模様)AnkerのExpand Directでは給電ポートでは動くもののもう一つのポートでは動かない(結局充電出来ないので仕事で使える環境とは言えない)

UAD2(Apolloインターフェイスも)をインストールする際はちょっと癖のある手順を踏まなければならない。


Apple Silicon Mac のインストール手順

---コンピューターを「macOS 復旧」で起動する---
コンピューターをシャットダウンします。
起動オプションのウインドウが表示されるまで、Mac の電源ボタンを長押し。
「オプション」をクリックし、「続ける」をクリック。
画面指示に従い、アカウントのパスワードを求められた場合は入力。

---セキュリティポリシーを設定する---

以下のセキュリティポリシーの設定を行う。
「復旧」アプリで、画面左上のメニューバーから
[ユーティリティ]>[起動セキュリティユーティリティ]を選択
セキュリティポリシーの設定に使用したいシステムドライブを選択。
“セキュリティポリシー”をクリックし、“低セキュリティ ”オプションを選択
必要に応じパスワードを入力。

「確認済みの開発元から提供されたカーネル機能拡張のユーザ管理を許可」オプションにチェック。
“OK” をクリックし、Mac を再起動して変更を有効にする。

この手順を踏んでからインストールすると正しくインストールできるようになります。

うん、面倒臭いw

とはいえ、そのほかのプラグイン・シンセは特に意識せずともインストール可能だったことを付け加えておきます。


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