見出し画像

学校の国家斉唱って本当に大事??


先日行われたサッカーの国際試合、イングランド対イラン。
その試合前に行われる予定であったイラン代表の国家斉唱が行われませんでした。
その行為に対してイランのファンは大ブーイング。
国の代表なのに誇りを持っていないなどとして選手たちは批判された。


その選手たちの思惑はわかりませんが、本ブログでは視点を学校現場に置き換えます。

学校でも子どもたち、教師はあらゆる行事ごとに国家斉唱を求められます。
これまで数件の学校で、教師が規律しなかったことがありそれも批判されたことも。

■国家斉唱の強制は必要か?

国家斉唱を行い、国に誇りをもつこと自体は非常に素敵なこと。
でもそれを全ての国民に強制していいのか?国民の義務なのか?

僕の考えはNOです。なぜなら我々国民には
思想・良心および宗教の自由があるからです。外務省のリンクを引用します。

我が国では、憲法第19条が、児童を含めたすべての国民に対し、思想及び良心の自由について保障している。また、宗教の自由については、憲法第20条第1項が信教の自由は何人に対してもこれを保障する旨規定しているほか、同条第3項においては、国及びその機関が宗教教育その他いかなる宗教的活動を行うことも禁止している。また、教育基本法第9条第1項において、宗教に関する寛容の態度及び宗教の社会生活における地位は、教育上これを尊重しなければならない旨規定されている。

引用:https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/jido/9605/5a_015.html

つまり、「国に誇りをもて!愛せよ!」というのも一つの信条なわけでこれを生徒や教師に強制してはいけないということ。

仮に校長先生などが教師に斉唱を強制する説得行為を行った場合は今後画一的な形式による式の挙行を求めていることにつながり、「生徒の思想および良心の自由(憲法19条)」「子どもの意見表明権(子どもの権利条約12条)」を侵害するものと言えます。

人はあらゆる価値観や思想を形成する自由があります。その自由を誰からも侵害されてはならないのです。

■まとめ

国歌斉唱、学校では当たり前に行われています。しかし、その強制は画一的な価値観の押し付けになりかねない、危険なこととも言えます。

特にスポーツの国代表は近年国際化しています。1チームに何カ国もの選手が存在しています。海外の選手にとってみれば国家斉唱の強制は信条の侵害ともなり得るでしょう。
今後も国歌斉唱のあり方が問われます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?