K-POPの世界へようこそ13.Mnetの【Produce101シリーズ】は続けてほしい。

 最初に伝えておきますが、今回はかなりマニアック、長文です。 

 K-Popのアイドル達は、なぜあんなに凄いパフォーマンスを発揮できるのか!!
 僕がK-Popを聴き始めてからの、最大の疑問ですが、その答えはオーディション番組(リアリティ番組の要素も強い?)にありました。韓国のケーブルテレビ"Mnet"で放送された、TWICEを生み出した"SIXTEEN"と、様々なタレントを発掘している"PRODUCE101シリーズ"は、K-POPの秘密の宝庫といっても良いかもしれません。(まあ、僕はそれ以外の番組は見ていないのですが、、。)

SIXTEEN

 "SIXTEEN"は、JYPに所属しているアイドル練習生の中で、デビューをかけたオーディション番組でした。10週に渡って様々なお題のステージをこなして、最終的には、プロデューサーの"パク・ジニョン"が、デビューメンバー(TWICE)を、決めるという趣旨の番組です。
 そのオーディションの最初のお題が、"Are you a Star?"というものでした。要はあなたにとってスター性とはなんですか?と問うものです。
 当然、歌の上手い人はを、ダンスが得意な人はダンスを披露するわけですが、、、。
 この最初のお題で、ブレイクする人が2人います。
 1人はダヒョンで、"手おらなラップ"?と、鷲ダンスと言われる、よくわからないw過激なダンスを披露します。

 彼女はこのパフォーマンスで、初回の人気投票では1位になり、韓国のネットでも一躍人気者になったそうです。(と番組で紹介してました)

 もう1人はサナ、彼女は、歌でもダンスでもラップでもなく、生春巻きを作るパフォーマンスをします。どこからこういう発想になったのでしょうか?全く以て謎です。これにはライバル達もびっくり苦笑い、といった感じなのですが、、、。

 このパフォーマンス、一つ間違えれば、即脱落もあり得るのだと思いますが、パク・ジニョンには高評価をもらえますし、今では、TWICEのサナとして人気のある、彼女のキャラクターの、その原点ともいえるかもしれません。

 さて、この2人は、**"Are you a Star?" **というお題の意味をよくわかっていたとも言えます。というのも、この時、得意の歌を披露したナヨンや、得意なダンスをを披露したモモ、バレーを披露したミナは、評価を下げられてしまいます。
 同じ事務所の練習生達ですから、みんなの実力がどれくらいかわかっています。おそらくダヒョンとサナは、ダンスや歌では他のメンバーには敵わない。だったらあえて、自分が見せられるスター性とは何かと考えて、こういうパフォーマンスになったのだと思います。

 オーディション番組の最初の試練で、各々に自分のスター性とは何かを考えさせる。これは凄く酷なお題でもあるのですが、敢えてそれを考えさせる、このパク・ジニョンってすげーなーと正直思ってしまいました。
  最初からスターとして、高い意識を持たせることが、凄いK-Popグループ(TWICE)を生み出す結果に繋がっているのかもしれません。
 僕もどこかでオーディションする機会があったら、"Are you a Star?"というお題を使ってみたいです。

Produce 101

 Mnetで放送されていた"Produce101"というオーディション番組、様々な事務所から集まった、アイドル練習生101名が、11名のデビューグループ"I.O.I"のメンバーになることを賭けて、人気投票を競い合う番組です。

 この視聴者投票が、実はプロデューサーに操作されていたということで、逮捕され、さらに今後このシリーズは放送されないのだと思いますが、この番組は非常に沢山のタレントを発掘している番組でもありますし、K-Popの制作現場の裏側も垣間見ることができる貴重な番組なので、止めてしまうのは、実にもったいないと思っております。

 特に僕が注目したのは、2016年1月に放送された、シーズン1の最初のグループバトルでの、チョンハと、ソヨンのチーム対決。

 チョンハは、この"Produce101"で見事勝ち抜き、"I.O.I"の一員として活躍した後、現在ではソロ歌手として大活躍中ですね。
 ソヨンは、なんどもこの"note"にでてきますが、残念ながら、このオーディションでは脱落してしまいます。ですが後にデビューして、(G)I-DLEのリーダーとして活躍中です。二人ともこの番組が初めてのテレビ出演でしょうか。映像をみると初々しいですね。

 ちなみにグループバトルとは、過去のK-Popのヒット曲をカバーして、ステージで披露、オーディエンスの投票で勝敗が決まる仕組みです。どちらも即興で作られたチームで、おそらく1週間ぐらいの練習期間でステージに立っているようです。また、カバーとは言っても、チーム毎に自分たちの特技に合わせて、ある程度、歌やダンスをアレンジすることも許されている様です。

 2チームとも、非常に短い期間でそれぞれ特徴あるステージを魅せてくれます。見比べてみましょう。

ソヨンのチーム(Sistar - Push Push)カバー

チョンハのチーム(Sistar - Push Push)カバー

 まず、面白いのは二人はそれぞれのチームで違うポジション(ラップとメインダンサーでしょうか)を担当しているのに、最後のフォーメーションではセンターの同じ中央の位置に、立っていますね。

 また、ラップが得意なソヨンは、ラップパートをアレンジして、すでにラップスタイルは確立されていますし、声の張りも一段違うので、非常に印象に残ります。
 ダンスの得意なチョンハは、一人だけしなやかさが全く違う次元、さらにダンスもフォーメーションも大幅にアレンジされていて目にとまります。

 しっかりと自分の見せ場をグループの中に作っているのが、この二人共ただ者ではないところですね。グループでパフォーマンスしていても自然とこの二人に目が行ってしまいます。

 どちらのチームのパフォーマンスも、もうデビューしても良いぐらいすばらしく思うのですが、実際、練習生の彼女たちのステージは、どの位のレベルでしょうか?
 この曲のオリジナル"Sister"が披露する"PUSHPUSH"は2010年の曲なのですが、このステージと比較すると、2016年のProduce101までの、僅か6年間でK-Popがもの凄く進化しているのがわかります。

Sistar - Push Push

 Sisterには申しわけないですが、明らかにオリジナルより、ソヨンとチョンハのステージが、歌もダンスもすばらしく進化しているのがわかります。

 凄いのは、二組とも講師のアドバイスはもらっているにしても、自分たちでステージ演出を考えているところではないでしょうか。
 ちなみにグループバトルは、ソヨンのチームに軍配が上がりました。

 僕も、"Produce101"シリーズを、全てをみている訳ではないのですが、この番組は、K-popの底力を世界に知らしめる非常によい番組だと思います。国民プロデューサーは止めても、是非新しいシリーズで続けて欲しいものです。

 さて、1/31からは、"Nizi Project"という日本のSonyMusicと、韓国のJYPが共同で行ったオーディションのドキュメンタリーがはじまります。そちらも楽しみにしております。

つづく、

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