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3月31日 エッフェル塔の日

エッフェル塔はパリだけではなく、フランスの象徴的な建造物といってもいいだろう。一度だけ見たことがあるが、想像以上に大きい塔だった。鉄骨を組み立ててできる三角形の部分をトラスと呼ぶが、トラスが整然と並んでいる様は美しいと思う。

エッフェル塔ができた当時、さまざまな意見があったという。作家モーパッサンがエッフェル塔嫌いなのは有名だ。エッフェル塔を見たくないから、エッフェル塔のレストランで食事をとるというくらいに。
フランスの文化は他国に影響を与えるほど多様なものだったから、エッフェル塔の姿は斬新なものに映ったのだろう。確かに、ロココやアンピエールの様式とは全く違う。初めて目にした鉄骨の塔が不気味に感じられても不思議ではない。

パリ万国博覧会でエッフェル塔が登場してから、このあと開催された万博はエッフェル塔を意識していたと聞く。強烈な印象は人の嫌悪を引き起こすことがあるが、驚きとともに対抗心も芽生えさせるようだ。時は流れ、私が歴史的建造物とみるまでに、どれほどの人の営みがあったのだろうと想像する。

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