3月6日　スポーツ新聞の日

新聞の日ではなく、スポーツ新聞の日。

最近、スポーツ新聞を見かけなくなった。十数年前までは、朝の通勤ラッシュで読んでいるオジサンがたくさんいたものだ。座っている人ならともかく、立っている人が縦に四つ折りにした新聞を読んでいるのは迷惑だったと記憶している。私は背が低いので、頭の上で新聞をガサゴソされたのは一度や二度ではない。ただでさえ狭い空間の中に新聞が読めるスペースを作るのは、1つの才能ではないかと思う。

スポーツ新聞はスポーツの内容が主なのだが、ちょっとエッチな紙面もある。電車の中で新聞を読むオジサンは、その紙面を表に出さないように読むのが得意なようだった。たまに紙面をめくりそこなったオジサンは周りから視線を感じるようで、慌てて違う紙面をめくる。その音が大きいのと、顔を隠すオジサンはかえって目立つので、見ていて滑稽だった。満員の電車でスポーツ新聞を読むオジサンを憎めないのは、そんな姿を垣間見れたのもあるだろう。

コンビニのレジ前にスポーツ新聞が置かれなくなって、かなり経つ。電車の中ではスマホに目を落とす人ばかりで、少しスポーツ新聞が懐かしい。