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【StableDiffusion】ノイズ法検証③tile応用


最初に

本記事は本記事は御月望未(みつきのぞみ)さんのノイズ法の検証と個人的な感想です。記事にする件については御月さんに了解いただきました。感謝です。
なお、本記事は以下の記事4つを理解していることを前提に作成しております。できれば先に下記リンク先を読んでください。

背景と目的

上記記事でtileを使ってvividなカラーをうまく反映できませんでした。
原因は推定ですが、カラー情報を一度渡した後、stepが進むうちにそれらが混ざってしまい、中間色に落ち着いてしまうのではないかと考えました。
ランダムカラーではなく偏りがあるカラー情報を渡した場合は出力に反映させられるのがそう考えました。

それなら、カラー情報を渡すステップをうまいこと調整することで、混ざる前に直接出力に反映させられるんじゃないかなと推測しましたので、実験していきます。

まとめ

・ビビッドな色情報をtileで渡すことはある程度再現可能
・おすすめ設定①:CW1.2 start/end = 7/10 --一番ビビッドな感じ
・おすすめ設定②:CW0.8 start/end = 7/10 --書き込みが増える、安定
  →おすすめ設定はノイズ画像によって変わります。
  おすすめノイズと設定は次の記事で

・1stepで結果がガラッと変わるので非常にピーキーで制御しにくい
・要検討項目→使用するノイズパターンを増やす、Lineartとの組み合わせ
※start/endは実際のステップ数 SamplingSteps25のEndingControlStep0.2であれば25*0.2=5←本記事で指定しているstep

テスト①条件

P:hyper detailed game cg, (highres:1.1),(absurdres:1.1), 1girl, solo , gothic dress
Negative prompt: (low quality:1.5)
Steps: 25, Sampler: DPM++ SDE Karras, CFG scale: 6, Seed: 250499041, Size: 612x768, Clip skip: 2, Version: v1.2.1
ControlWeightは1に固定し Start/Endを変更してテスト

テスト①結果

まずはパターンを変えて大き目(2setep刻み)で検証
結果下に乗せておきます。
【結論】
 ①影響を出しやすいのは start:2~6 End:8~16
 ②上記よりstartが速い場合も遅い場合も影響が少ない
 ③End側は16step以降はほぼ影響がない
 ④ノイズのサイズは大きい方が綺麗になりやすい(個人の感想)
⇒条件を変えて次のテストへ

Clustered_Vivid
黄色内側がありかな、というライン


Detailed_Vivid


黄色内側がありかな、というライン
黄色内側がありかな、というライン

テスト②条件

SD部分はテスト①と同じ
変数を以下の3つとします。なお、start/endは1step刻みに変更します。
CW:0.8~1.2 start:0.16~0.48 End:0.32~0.64

テスト②結果

結果下に乗せておきます。
【結論】
 ①start:7~8で設定し3step程度色情報を渡してあげると良さそう
 ②CWは0.8ぐらいの方が安定するが、強めの方が好い感じになる(感想)
 ③おすすめ設定:CW1.2 start/end = 7/10
 ④1step違うだけでも結果がガラッと変わるので非常にピーキー
  制御しにくい

使用したノイズ:Clustered_Vivid
全結果(赤部分は特によいので拡張表示)
CW0.8 start/end:6~8/10~11
CW1.0 start/end:7~8/11
CW1.2 start/end:7~8/10~11

その他テストノイズと結果


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