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自分がTNRした猫の轢死体を発見してしまった。

これで2度目。


更にこの猫は多頭飼育崩壊寸前のお家の飼い猫で、1年前に全ての猫を手術しました。
※けいせつ基金

数ヶ月前に飼い主のおばあさんが亡くなり、(正確に分からないのですが、そのような様子でした)残されたおじいさんが心配で、ひと月程前に様子を見に行きました。
そのときは玄関が開いておらず、中からテレビの音が聞こえてきただけで会うことは出来なかったのですが、猫たちのお世話はしている様子でしたのでホッとして退散。

気が重いのですが、轢死していることを伝えに行きました。

おじいさんから、おばあさんが亡くなったこと。
おじいさん自身も具合が悪いこと。
猫たちのお世話がきついこと。
虐待になってしまうこと。(現状はトイレやご飯のお世話はできています)
猫たちをどこかへ引き取ってもらえないかと相談を受けました。

全頭手術のときにも引取先の相談はありましたが、その当時小さかった猫は手放したくないとのことでしたので、老齢飼い主さんの認識の甘さ等も気になり、大々的に譲渡先を探せませんでした。
猫が生き甲斐というのは十分に分かりますし、実際にそうだろうと思います。
全ての猫を無理矢理手放させることはできません。
が、小さい猫だけを残して大きくなった猫たちを譲渡に出すというのは素直に喜んで聞き入れることは出来ませんでした。

「猫の行き先を考えるけれど、残したかった猫も15年、20年と今後も長く生きるので、その子を手放さなくてはいけなくなるかもしれません。
おじいさんも、よく考えておいてください」

生き甲斐である猫を取り上げるようなことはしたくはありません。
しかし、おじいさんに何かあったときに取り残されてしまうことも避けたい。
もっと広く見れば、この家の猫たちよりもはるかに過酷な状態にいる猫たちがいる。

更に……見たことのない猫が一頭。
耳カットがありません。
聞いてみると前からいたと言う。
基本的におばあさんがお世話をしていて全頭の把握はできていたはずです。
おじいさんは気付いていないのかもしれませんが、増えた(繁殖したわけでなく、他所から来た)猫が他にもいるかもしれません。
その猫たちがまた繁殖してはたまりません。

20頭近い成猫たち。
これは難題です。

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数ヶ月前に神栖市の某地区から多数の猫たち(兄妹と思われる)が動物指導センターへ収容されました。
聞いたところによると飼い主が亡くなって取り残されてしまった猫たちのようです。
こうした場合はセンターも保護してくれるようですが、今後ますます高齢者飼い主の不幸で収容される犬猫が増えると思います。

未不妊で増やすだけ増やして飼い主本人は死亡。
猫は内外自由飼いで無病院、飼い主1人にしか慣れていない状態。
譲渡前に病院で検査をしたくても費用がない。
検査をしたところで基本的に内外自由飼いなので、譲渡が決まるまでに病気やノミダニの心配が再び出てくる。
これでは譲渡のしようがない。

団体さんや個人ボランティアさんにお願いしようにも、どこもパンク寸前に保護猫を抱えていて譲渡の決まりづらい成猫をお願いしたいなんて言えません。
更に終生飼養はできないけれど手元に残したい猫がいるだなんて都合の良い話を聞き入れてくれるような所はないでしょう。

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轢死してしまった猫。
骨もいらないということで市役所へ連絡し回収をお願いしました。
きちんと管理されている飼い猫ではなかったかもしれませんが、野良猫では断じてありませんでした。
あまりにも寂しい最期です。

残されている猫たちの今後にも明るい未来を感じることができませんが、動かなくては。
良い知恵がありましたなら、どうぞ教えてください。

いただいたサポートは全て開示報告し、野良猫の不妊手術活動費にさせていただきますが、使用用途の指定がありましたらメッセージくださいますようお願いいたします。(例)ケガ猫の治療費用、地域猫活動場所以外のTNRでの手術に不足する分用、ナカタのアルコール的なガソリン代用など・・・・・・