【第20回】白黒ハッキリしないグレイゾーンを受け入れる
「相性の良し悪し」や「好き嫌い」は、相手が「敵か味方か」を見分ける本能がもたらす感情です。これは、人間が動物として生きていく上で欠かせない「能力」でもあります。
ところで、「相性の良し悪し」や「好き嫌い」は、どれも「二者択一の構造」となっています。両極端ですね。
このことに関して、精神科医の和田秀樹氏は、著書『感情的にならない本』で次のように述べています。
「つまり人間というものは、未成熟な間は白か黒かをはっきりさせたほうが便利なのです。楽だとか、生きやすいといってもい