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日本の男を喰い尽くすタガメ女の正体 (講談社+α新書)読んでレビュー


こんにちは!
なかしーです。

今回は本のレビューをしていきたいと思います。

経緯

これまで日本に蔓延る生きにくさの正体は何なんだろうか?という疑問がわいて、色々本を読んできました(それまでの過程はまた別時に)
その中で安富歩先生の本書が紹介されていたのがきっかけで本書を取りました。



ではでは、本書のレビューに入っていきましょう。

まずはタイトルでもわかる通りかなり扇動的で主張もかなりキツめです。
ですが、言っていることはすごくまともな話でした(専業主婦の方はめちゃくちゃ言われているので読む時注意。認めるか?認めないかは別問題)

タガメ女とは?

狙った男にガッチリと箍(たが)を嵌めて、チューチューと血肉を吸いつく女性のこと。吸われる男はカエル男と命名。
生息地:日本全国
生態:カエル男に小遣い制×結婚×出産×住宅ローン等の箍をはめ込み、身動きの取れない状態にして男の稼ぎをチューチュー吸う。
産まれてきた子供たちにも箍をはめて、未来のカエル男とタガメ女としての躾を行う。
自らにもPTAやママ会などの集会に参加、子供の育児や習い事の送迎や節約などに積極的に行い、自らも箍を嵌める。

タガメ女の複合的弊害

 ①タガメ女(妻、彼女)⇒カエル男(夫、彼氏)を搾取⇒カエル男は耐え入れず⇒他のタガメ女浮気or妻や彼女へのDVor社内いじめor自死を選ぶ
②タガメ女はこどもに対しても箍をはめ込む⇒こどもは箍に嵌められた父やそれを搾取する母に絶望、自身も箍を嵌められたストレスを溜める⇒こども内でカーストを作り、特定の人をいじめるorホームレス等の嵌めれていない人をいじめる⇒大人になり繰り返す
③タガメ女も比較的似た経済圏のタガメ女同士で集まる⇒その中でカーストを作る⇒その中で浮いた特定の人をいじめる。

タガメ女の歴史

戦中の日本、戦地へ息子を送ってきた「靖国の母」がキッカケで、高度経済成長で都心部に大流入したサラリーマンと一緒に登場した専業主婦がこどもをちゃんとしたサラリーマンへ育てる為に「お受験の母」と転身。
更に次の代では自身の「立場」を確立する為にさらなる進化を遂げたのが「タガメ女」なのかな?と思いました。
まとめ:靖国の母(戦中)⇒お受験の母(戦後&高度経済成長期)⇒タガメ女(現代)?


深尾葉子×安富歩

安冨歩氏の「学歴エリート」は暴走するで紹介されていたので読んでみましたが、立場主義社会の実態例としてとてもよく分かる内容でした。他のレビューでありましたが、本書を読んでいると戦後様々所で導入されたアメリカ思想ややり方への批判にもなるほどと頷ける。 続編のカエル男についても読んでみたい。


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