こんにちは。
アラスカの中島たかしです。
日本へ帰ったりアラスカへ行ったりしてバタバタしておりましたが、久しぶりの投稿になります。
色校正ってやったことありますでしょうか。僕は自分で”色校正”なるものを自分の展示のときはやりますが、いつでもどこでも全てに当てはまる自分の「基準色」をきちんとデータ化していないことを理由に、お客様へのプリントや作品の色味の調整は、ほとんどプロラボにお願いしております。
今回も帰国して早速、ピクトリコさんが届けておいてくれた校正刷りを確認しています。
ちなみに上の画像は、スマホで撮影のパシャ撮り写真なので、これまでの記事にあるように、色味はかなり曖昧になりますので気にしないでください。
で、おねがいしてみて、やっぱり色校正してよかった、となることが殆どです。これ、とくに古い写真の時が多いような気がしますが、これがなぜかは言語化できないでいますが、、、。
なにが良いかというと、正確に出してくれたものを見て、自分で色を作った「ストレートだし」のほうが、色が浅かったとか、黄色被ってたとかが、修正後のものがあることで、比較できて初めて分かるのです。
■色については、自分の感覚をあまり信じないワケ
色は、本当に気をつけたほうが良いものです。
大きくは以下の2つのことによるものです。
① 周囲の光の状況により、写真の色が違う
② 自分の目は、日時・気分・記憶により見え方がが変わる
気をつける、というより、自分を信じない。見たときの感動や感想は信頼するが、色の違いやばらつきは、信用しないということです。
いちどやってみると良いのは、同じ写真の、微妙にホワイトバランスを変えた3〜5枚の写真を同じ条件下でプリントして、番号をつけておきます。そのなかで、いちばん黄色いものを別の紙に記録しておいて、リビングルームに持って行き、同じことをします。つぎに外に出てみて同じことをします。
いくつか、簡単に環境光のちがう場所で記録した後、同じことを朝と夜で行ってみます。
これをしてみると、僕が先に上げた①と②のことがよく分かると思います。
いろいろ述べましたが、僕がお客さんへお渡しする作品は、プロラボの方の色校正を行います。
①と②に加えて
③お客さんがどのような条件下でどう飾るかは、お客さんの自由
だからそうしています。
これに反して、僕が写真展をするときは、僕が色コウセイをおこないます。
展示会場の色温度、モニターの表示環境をすべて自分で合わせて、自分の感覚もつかって、思いどおりに作り上げる。
こういうワガママに似たこだわりみたいなのがあると、色が本当に難しいことがよくわかってきます。まだまだ、挑戦中で、モノクロである程度この具合が完成してきているので、いま、「青」に移行していますが、難しいですね。
空の青、氷河の青、冬のマイナス30度の雪面に落ちるカラマツの影の青さ、みんな、微妙です。妙術が必要になってきます。
青についてもある程度語れることが出てくれば、記事にしてみたいと思います。
この記事をここまで読み進めてくれた方は、いいもの作ろうと目論んでおられる方にちがいないですね!でなきゃ、こんな奥まで追求しないですよね。でも大切です。書いている僕としては、かなり少ない方々を対象としているのですが、そういう方々と、日本の写真文化をリードしていきたい!という想いもあります。
これからも英語圏の教材をベースに、ハイクオリティな写真を制作するための内容を少しづつ記事にしていく予定です。
ぜひコメント・ご指摘くだされば幸いです!
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