第1期最協位ノ誕生ニ注目セヨ
アメトーークというTV番組で、高校野球大好き芸人たちが言ってたことを思い出す。
◆地方大会からスタンドで生観戦してる
◆宇部商業のピッチャーのフェイスブックをチェックした
◆熊本工業の選手が卒業後開いた店に飲みに行った
「そんなトコ見てんのかよw」「そんなことやってんのかよw」という嘲笑とともに紹介されたそれらは、番組を盛り上げ芸人の本気度・ガチ度を伝えるために大いに役立った。
ところで、今から紹介する第1期最協位ってのも、先述した宇部商業のピッチャーや熊本工業の選手に近いっていうか、客観的に見るとそれよりもっともっとレアでコアなナゾの放送対局ってことになる。「そんなトコ見てんのかよ」じゃあちょっと済まされない、
◆他にやることないの?
◆Mリーグ見れないの?
◆面白いTikToker教えてあげようか?
と心配されるレベルの狂気の宴だ。
https://www.youtube.com/live/hboVSGsDJjs?feature=share
この狂気の宴こと第1期最協位若手プロチーム対抗戦は、協会の21期前期・21期後期(5チーム)と最高位戦の若手(1チーム)で構成される
◆スズメ王
◆カゲロウ
◆PP Angels
◆優男達の全力麻雀塾
◆最高位戦
◆挑戦士′s
の合計6チームによるチーム戦で、中島由矩プロイチオシのたきりょうは優男達の全力麻雀塾に所属してることも分かった。この記事まとめてて初めて分かった。ごめん、たきりょう。逆転優勝目指して頑張るんやで。
6チームによる予選は雀魂で、上位4チームによる決勝はオフラインで、それぞれやるみたいだ。ボクが見たのは、決勝全10回戦中の、放送対局になってた5回戦と6回戦。
前置きの最後に、ボクの書いた観戦記が協会公式からアップされてるので、最協位関係の人はぜひ1度読んでみてください。たきりょうもやぞ。
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まずは5回戦東2局1本場、この放送対局の功労者・たっつぁんの手組みから見ていこう。
6巡目、この時点ではソーズのリャンカンを頼りに、3−6mや6−9pのピンフ聴牌を目論むたっつぁんだが、
他家から6−9pがバタバタと切られると進路変更。ピンズを2面子ではなく1面子+雀頭の構想に切り替え、ソーズのターツを払う。
最後は、最初のスクショで切った7mが返ってきて三面張になるので、もし本人に聞いたら「運がよかった」みたいな話に落ち着くんだろうけど、これは見事な判断と言っていい。
運がいいのは構想がいいから、なんだぜ(ぱーてぃーちゃん風に)(イブサンローランのポーズ)。
この2−5−8mを一発で仕留め、たっつぁんはラスだけど笑顔で会場を後にした…んじゃないかな。立直・一発・ツモ・ピンフ・裏ドラ1で2000/4000は2100/4100の加点に成功。この時点で一躍トップ目に立つ。
続く東3局0本場は伊藤智広さんの一向聴が美しかった。
1−4−7s、3−6p・4pという三面張、変則三面張の一向聴にツモ4sで聴牌。即立直で攻める。
5巡後生頼佑馬さんから4pを打ち取ると、その時点では立直のみの1300だったはずが、ウラウラの5200に化けた。
当たり牌を4枚も持ってた生頼さんは、奇しくも最高目を放銃するハメになってしまった。ドンマイ、生頼さん。オーラスまでじっとしててくれ。
さて生頼さんをたしなめたところで、次は森昌弘さん。森さんは6回戦の実況を担当してたからバストアップのスクショがあるんだよな。
鼻の下のヒゲがマジシャン見習いっぽい。矢島亨さんの「ペタジーニ(=ベタ死に=ベタオリ)」にちゃんとツッコメてなかったから相当若い人かもしれない。Z世代かな?
ちなみに、矢島さんが「ペタジーニ」って言ったら、「相手が右ピッチャーだったのかもしれません。」て言うのが正解で、そうすると「そうそう。左ピッチャーなら、清原使いたいからね。」って返ってくるはずd/返ってくるはずか?あと、オルガ夫人が友達のお母さんだったことには触れないでおこう。生配信だからね。
話を森さんの麻雀に戻して、南3局0本場。森さんは両面を先に埋めて聴牌すると、元気よく立直を宣言。オータムCSでも通用する手役派の一気通貫立直だ。
これを生頼さんから打ち取って5200の和了りとし、これまた瞬間トップ目に立った。
生頼さん、オーラスまでじっとしててくれって言ったじゃん…。
さて、2度も放銃シーンを使われてしまった生頼さんだけど、それを補ってあまりあるグレードの高いスクショが控えてる。
19400持ちラス目の生頼さんは、ともすれば心が折れそうになる配牌を丁寧にまとめ、ジュンチャンの一向聴にこぎつける。それまでの放銃のこともあるのに、精神的にタフなんだと思う。
辺7pをチーし、一瞬アガラスっぽくも見えるんだけど、生頼さんと解説の矢島さんだけには見えてた。確かな逆転トップへの道筋が。
答えは、この2s引きからのジュンチャン三色ドラ1だ。もしトップ目以外からの出和了りなら2着までのところ、生頼さんはしっかりとツモって11100点差をひっくり返した。これは強いぞ。
生頼さんの4着→1着の和了りで、スズメ王はカゲロウ(森さん)のトップを阻止し、自らがトップになった。プラスマイナスで考えると100ptではすまないレベルの価値ある和了りだ。
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続いて、全選手が入れ替わって行われた6回戦。
川又聖也さんの名前に聞き覚えがあったのは、一久杯決勝に残った人だったからかもしれない。
東4局1本場、人が違えば發のみ1000点の和了りになる一向聴から、川又さんは
ソーズをとらえて、發を対子落とし。見事タンピンに仕上げるだけでなく、先に両面固定した3−6mを出やすくもしてる。
裏ドラも1枚乗せ8000は8300の和了りに。これはMリーグで言うと雷電の麻雀ということになるかもしれない。知らんけど。
次は大友京介さんの手組みから。
5回戦の森さんと同じで、大友さんは5回戦の実況をしてたから、バストアップの写真がある。
悪口じゃないから率直に言うけど、ボクは最初大友さんを見た時8期入会の先輩かと思った。特に年齢ってことじゃなく、オーラっていうかそこはかとない落ち着きを感じるんだよな。矢島さんとのトークも滑らかだったような気がする。オーラのせいで。そこはかとないオーラのせいで。
大友さんは、今日紹介する8人の中で1番難しい手をやってたんじゃないかと思う。何が難しいって、面子手にするか対子手にするかの方針決定が抜群に難しい。
七対子のようであり、七対子のようでなし。南場の北家である大友さんは、オタ風の東を暗刻にすると打7pで方針を固め、
ツモ3mを引き入れて堂々の立直宣言。このシャンポン5−8sが山に3枚あるってぇんだから場況がいいにも程がある。
700/1300っていう打点からしても、着順が変わってないことからしても、和了りソノモノとしては普通なんだろうけど、芸術点の高い演技だったと記しておく。和了れてない人も多いんじゃないかな。
先週行われた雀竜位決定戦2回戦でもたくさんのカンが入って空中戦になったけど、カンはドラが増え、視聴者の目を釘づけにする。
南2局0本場、池間大稀さんは4sを暗カンして一向聴に構えると、
6sを引き入れて立直。先に2副露してた上家の川又さんもこれにはドキリとしたはずだ。
ところがドキリの時間も長くは続かず、池間さんは新ドラの9pを見事パッツモ。立直・一発・ツモ・表ドラドラに裏ドラも乗せて6000オールに仕上げ戦線に復帰した。
これは気持ちよさそう。
最後は、この乱戦を制してチームにトップを持ち帰った男、もっさんこと松田たけひろさんの手を紹介してこの観戦記を締める。
南4局1本場、トップ目までわずか3000点のもっさんは、6mと6pのくっつきの一向聴から注文通り7pを引いて聴牌。出和了りでも一発なら、ツモ和了りは無条件でチームにトップを持ち帰ることができる。
もっさんの太い腕が、力強く一発で和了り牌を引き寄せた。立直・一発・ツモ・ピンフは1300/2600のツモ和了り。決勝に進出した4チームのうち唯一トータルポイントがマイナスのチームを鼓舞する値千金のトップだ。
Mリーグで言うと、セガサミーよりもフェニックスだし、ドリブンズよりも嬉しいトップ。
もっさんは謙遜してるけど、会社の人たちも喜んでくれてて微笑ましい。
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これからも、最協位が盛り上がりますように。と願いを込めて筆を置きます。