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先行馬らぶたん号・悪夢の第4コーナー
日本プロ麻雀協会にはTwitterの公式アカウントがあって、そこからの発表によると、今までにこの観戦記で紹介してきた椿彩奈・三浦ももこ・柚月彩那の他にもう1人選手が登場するという。
本日こちらの放送に当協会からは
— 日本プロ麻雀協会 (@ClubNPM) May 20, 2022
椿彩奈(@ayanatsubaki)
三浦ももこ(@miurammk)
柚月彩那(@fuwarin0)
山本亜衣(@ai_yamamoto_913)
応援よろしくお願いいたします! https://t.co/lXGiTvKrV5
20期後期入会の山本亜衣だ。
山本は声優で、愛称はらぶたんだという。ちなみにこういう情報は本人に直接取材したのではなく、動画の画面に書いてあったことをそのまま記している。
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あくまでも「Twitterを見た限りでは」という注釈はつくものの、らぶたんは4選手の中で1番動画で自分の対局を見直している。見直してツイートしている。
今日は #シンデレラファイト を見直して反省会しました
— 山本亜衣 (@ai_yamamoto_913) May 21, 2022
行くのか行かんのか矛盾した7m切り、ペン3pとる気ないのに6sの先切り、北残しの58p待ち払いあたりが猛反省でした!
あと気をつけてたのにめちゃめちゃ空中でツモ切りしててツモ牌が見えにくくて本当にごめんなさい。そこも含め次節頑張ります❣️ pic.twitter.com/QXoJboJNOJ
麻雀の内容から始まり、視聴者に見やすい所作や自分の癖についても言及していて、シンデレラファイトの次節はもちろんのこと、この先の放送対局に備えていることが分かる。向上心がハンパない。こういう健気でひたむきな姿におじさんファンはグッと来るんだよなぁ、などと。
#シンデレラファイト
— 山本亜衣 (@ai_yamamoto_913) May 21, 2022
すごい沢山応援が届いて緊張したけどめちゃめちゃ楽しかったのです。
麻雀分からないファンの方にも届いてほしいー🥰
入場のふにゃふにゃした私と対局中。
最後のは昔ならいってたけど今の私はこんなテンパイ取らないわよって顔🥺わ pic.twitter.com/Re58a7yzYk
「あーあ、放送対局とか話こないかなー。」とボヤいている男性プロは山本の姿勢を見習った方がいいかもしれない。かくいう筆者もその1人なのだが……。
そしてそんな向上心のカタマリである山本に、観戦記者として1つアドバイスをすると、和了った時に前傾姿勢が深いと手牌が見えなくなってしまうので気をつけた方がいい。あと、鳴いた時に1度副露牌から手を離すとスクショを撮りやすいのでそうしてもらえたらありがたい。これはMリーグで言うとU-NEXTPiratesの小林剛がそうしていると聞いたこともある。
癖
— 山本亜衣 (@ai_yamamoto_913) May 23, 2022
①口プー
②ぽりぽり
③裏ドラめくった時に手ピョン!!!
③動画で見たら涙出るほど恥ずかしかった😂😂😂
でも #シンデレラファイト 緊張しすぎて蝋人形のように顔固まってたので、次はもっといつも通り顔ムニムニしながら朗らかに楽しみたいと思います☺️の、前にDay2の応援たのしみ!✨ pic.twitter.com/76rv7O6P84
跳満が卓上を飛び交った第2試合とは異なり、この第3試合は小場が続いた。山本も2000点の和了りを取りつつ馬群で足をためると、第3コーナーである南1局、一気にムチを入れた。ドラの2sを離せば辺3pの聴牌や8p8mのシャンポン聴牌も取れたところ、山本は辛抱強くドラを温め続け、
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最後は待望のドラ2sを重ねて意気揚々と立直宣言。
![](https://assets.st-note.com/img/1653343698090-5hKuPjSeis.jpg?width=1200)
対面の菅野から8mをとらえると、裏ドラを1枚乗せて8000は8600の収入に。
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安易な立直で思考放棄せず、他家の向聴数をはかりながらジッと耐え忍んだ打6sからの5巡が結実した。デビューから1年経っていないらぶたん号が、ついにG1レースの先頭に立った。残りは2局だ。逃げ切れるか。
しかし、同卓者は歴戦の猛者たちだ。南1局で痛恨の8000を放銃した菅野が、南3局ついに爆発。立直・タンヤオ・一発・ツモ・赤・ドラの3000/6000は3200/6200で、最後方から一気のまくりを見せる。親被りの山本は、3着目とわずか2600差の2着目に降着。頼むらぶたん、末脚を見せてくれ。
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本当に微差中の微差なので、南4局を迎えた時の点棒状況と各者の目指すところをまとめておこう。
東家・相川まりえ22800
4着になると脱落してしまうため、相川は2600の放銃ができない。同点の場合、北家スタートという座順が響いてくる。また、当面のライバルである彩世に対してはもっと厳しく、1300の放銃すらできない。
南家・菅野真由31600
現状トップ目の菅野も、安穏とはしていられない。12000を放銃すると、天国から地獄へ真っ逆さまだ。
西家・彩世来夏20200
ラス目の彩世だが、たったの2600で同点3着(=DAY1通過)となるし、3着目の相川を直撃できるなら1300で良くなる。自らを「緊張しぃ」だと語った彩世は、ぜひこのDAY1を通過して次節を平常心で迎えたい。
北家・山本亜衣25400
1番「やってない」のはトップ目菅野への5200の放銃だ。南家スタートで現状ラス目の彩世と同点となり、座順の差で敗退が決定してしまう。一方で上を見てみると、どこからでも6400でトップになれる楽しみもある。トップ目の菅野を直撃できるなら3200でOKだ。
筆者は一抹の不安を抱いていた。これはトップ目の菅野がラスを決める場面が見られるんじゃないか。これだけの大舞台だ。もしそうなった場合、楽屋でつかみ合いのケンカになったりはしないか。まさかそれが本当のシンデレラファイトとか言うオチがつくんじゃなかろうか。
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筆者の不安は半分だけ的中する。この局ファースト聴牌はトップ目の菅野だった。ただし、打点は平和赤の2000点だ。当然ダマに構え、息を潜めて他家の動向をうかがう。
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この2000点に飛び込んだのは、親の相川。47m待ちの平和、赤、高め一盃口聴牌から余剰牌の8sを切って立直と行くが、これが菅野にストライク。
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放銃した相川が、顔面蒼白からの破顔一笑という、図らずも放送対局の醍醐味を見せてくれた。いや魅せてくれた。そして、敗退を察した瞬間の彩世の表情も筆舌に尽くし難いものがあった。華やかな放送対局の光が強ければ、その分陰が濃くなる構図だ。
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ちなみに南4局のらぶたん号は、早々にオリ気配で、ファンの心臓に優しかったこともここに書き残しておく。先行馬はこうじゃないとね。
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