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美容室はどうして看板で集客しないの?

お店の外から見て、何屋さんか分からない美容室は結構多い。

お店を作る段階から、できるだけ興味を持ってもらうために、何屋さんか分からないようなお店にしたい、と話をする人は実は多いです。

何屋さんか分からないお店だと、気になって逆に入ってみたくなりませんか?

本当かな?

何屋さんか分からなくて、興味を持って、ふらっと入って、美容室だと気づいて、ついでに髪でも切ってもらおうか? そんな人、いませんよね?

美容室の集客は、ホットペッパービューティー、グーグル、インスタで集客する。この考え方が当たり前になりすぎています。ホットペッパービューティー、グーグル、インスタ、TwitterなどのSNSを使った集客は使って当たり前。むしろ、これを使わないと集客は難しいです。

でも、実は最も強力な集客ツールがあるのです。

コロナが起きたことで、よりこの集客ツールが効果を発揮しました。

それは、店舗外観、看板による集客です。

コロナが酷かった3月、4月、5月。美容室の限らず、今まで行っていたお店に行かずに、できるだけ近くのお店に買い物に行きませんでしたか?近くのスーパーや飲食店、今まで利用してこなかったけど、近所を探してみたら見つけたお店。人が集まりやすい立地にあるお店や電車を使うことは避け、車で行きやすい場所、歩いて行ける場所にあるお店に行きませんでしたか?

もともと美容室に来るお客様の多くは、「近くだから」、「行きやすいから」という理由で選ばれることが多いです。日本政策金融公庫や美容センサスの統計データからも60%近くの人がお店を選ぶ理由に挙げています。美容師さんからすると、あまり嬉しくないお店が選ばれる理由かもしれません。

この「近くだから」という理由で来店してくれる人に対して、最も効果的なのは、ホットペッパーでも、インスタでもありません。近くの人が、あ!こんなところに、こんなお店があるのね!と分かってもらえる集客方法です。それが店舗外観による集客、看板による集客です。

店舗外観、看板による集客をしようとしたら、お店を作る段階から準備する必要があります。看板に関しては、後からお店の前に設置することは可能ですが、車で走っている人、自転車で走っている人は、歩いている人ですら、お店の前に出した小さなA看板は見ていません。仮に、見ていたとしても、小さなA看板の中に、さらに小さな文字でいろいろと書かれていたら、尚更見てもらうことはできません。店舗外観や看板は、車の中から、自転車から、歩いている人からどう見えるのかを考えて設計することが大切です。

自分が買い物をする立場になってみれば、それほど難しいものではありません。

お店の外観や看板を見て、どんなお店なのかを知り、駐車場があるのか、入りやすそうなのか、営業時間を知り、自分にとって必要なお店かどうかを判断する。この事前情報を持った中で、ホットペッパービューティーや折り込みチラシ、インスタで興味を持ったお店と、いつも通っているあのお店がつながると、よりお店に行く動機が大きくなります。

来店型サービス業のお店であれば、すべてにおいて共通する集客方法です。でも、この考え方を使って集客しているのは大手のお店だけ。個人店は、小さなお店ならではのやり方がある、として店舗デザイン、看板による集客方法を取っていない人が多い。私は大手とは違う。そんなやり方はしたくない。この考え方をすればするほど、来店型サービス業のお店としてはより不利な状況になっていきます。

美容室で、店舗外観、看板による集客をしているお店は本当に少ないです。近所の美容室を見てみてください。

自分の作りたいお店ではなく、お客様の立場から、来店しやすいお店を作った方が有利な店舗経営をすることができます。

こちらの店舗外観、看板による集客について、YouTubeでも紹介させていただきました。是非、参考にしてみてください。







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